セミナリー
1ニーファイ16-22章:概要


「1ニーファイ16-22章」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「1ニーファイ16-22章:概要」『モルモン書 教師用手引き』

1ニーファイ16-22章

概要

リーハイの家族がエルサレムを出発して間もなく,主はリアホナを通して,さらなる指示をリーハイ家族に与えられました。彼らは荒れ野で様々な苦難に直面しましたが,ニーファイのこの苦難への対応は,わたしたち自身が人生の試練に直面するときどのように反応すべきかの良い模範となります。ニーファイはイスラエルの散乱と集合について説きながら,イザヤの預言を用いて,主が散らされたイスラエルの家を忘れられることはないことを示しました。ニーファイはまた,わたしたちの苦しみの源にかかわらず,イエス・キリストは神を求める者に力と癒しを与えてくださることを教えました。

教えるための備え

以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

1ニーファイ16-18章

この課の目的:この課は,生徒が生活の中で主の導きを認識し,導きに従うのに役立ちます。

  • 生徒の準備:生徒には,主が一日を通して,どのようにして導きと指針を与えてくださるのかに注目してもらいます。

  • 画像:一つ以上のリアホナの画像

  • オンラインレッスンに関する提案:この課の指示どおりに生徒が表を作成したら,チャットかホワイトボード機能を使用して,リアホナについて学んだことを分かち合ってもらうとよいでしょう。そして,それらの真理が,聖霊の賜物への理解と活用にどのように関連づけられるかを話し合ってもらいます。

1ニーファイ16-17章

この課の目的:この課は,生徒が聖文をどのように当てはめ,信仰の課題に向き合うかを学ぶのに役立ちます。

  • 生徒の準備:生徒には,1ニーファイ19:23を読んで,聖文を自分自身に当てはめるとはどういうことなのかを考えてもらいます。

  • ビデオ:主はリーハイの旅を導かれる」(16:18;タイムコード5:33-16:18を見ます),「主は船を造るようニーファイに指示される」(15:12;タイムコード0:00-12:07を見ます)

  • オンラインレッスンに関する提案:この課の冒頭のシナリオは,生徒個人の聖文研究がどのように進んでいるかをフォローアップするよい機会です。シナリオの代わりに,「10代の若者が聖文を読む際によく抱く懸念は何でしょうか」といった質問を画面に表示し,生徒が匿名の投票や質疑応答(Q&A)機能を使用して返信できるようにしてもよいでしょう。

1ニーファイ17-18章

この課の目的:この課は,生徒が直面している状況に関係なく,主への愛と感謝を感じるのに役立ちます。

  • 生徒の準備:自分が経験したことで,神への愛と感謝の気持ちをより強く感じるきっかけとなった経験を,生徒に分かち合う準備をしてもらいます。

  • ビデオ:約束の地へと出帆するリーハイと家族」(12:53;タイムコード3:13-11:31を見ます),「わたしはすべての人をわたしのもとに引き寄せた」(13:42;タイムコード3:52-4:40を見ます)

  • オンラインレッスンに関する提案:ニーファイの行動や態度をレーマンやレムエルのそれと比較する活動では,生徒に「荒れ野を旅する」か「船を造る」のどちらかを選んでもらうとよいでしょう。次に,自分の選択に対応する聖句を読んで,学んだことをクラスのほかのメンバーと分かち合う準備をしてもらいます。

1ニーファイ19-22章

この課の目的:この課は,自分とすべての人々に対する主の愛と,彼らをみもとに集めたいという主の望みを,生徒が感じられるようにするのが目的です。

  • 生徒の準備:生徒には,イエス・キリストが彼らをどのように感じているかを表す2,3の単語を考えて,分かち合う準備をしてもらいます。

マスター教義の復習2

この課の目的:この課では,モルモン書のマスター教義聖句の幾つかについて,聖句の場所と重要語句を生徒に暗記してもらいます。

注意:この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を教えることが必要となる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

  • 生徒の準備:生徒の生活にこれまで役立った聖句について深く考え,話し合う準備をしてもらいます。

  • 配付物:記憶カード作成用の紙(各生徒に2枚),および図画用のクレヨンかマーカー

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒が記憶カードを作ったら,生徒をブレイクアウトルーム(二人一組または少人数のグループ)に入ってもらい,幾つかのマスター教義聖句を自分のカードで暗記する練習をしてもらいます。一人の生徒がカードの片面をカメラに向け,ブレイクアウトルームのほかの生徒は,カード裏側の内容を繰り返し練習します。