セミナリー
モルモン書マスター教義の復習2:聖句の場所と重要語句を暗記する


「モルモン書マスター教義の復習2:聖句の場所と重要語句を暗記する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「モルモン書マスター教義の復習2:聖句の場所と重要語句を暗記する」『モルモン書 教師用手引き』

モルモン書マスター教義の復習2

聖句の場所と重要語句を暗記する

聖句とその教えを暗記しておくと,様々な点で助けになります。この課の目的は,モルモン書のマスター教義聖句の幾つかについて,聖句の場所とその重要語句を暗記してもらうことです。

マスター教義を復習する活動を促す。マスター教義を復習する活動は,生徒が重要語句を暗記する助けとなります。これらの活動を定期的に行うことで,生徒がこれらの語句を身につけることができます。クラスの時間以外にもマスター教義聖句の研究を続けるよう,生徒を励ますとよいでしょう。

生徒の準備:生徒に,これまでに生活で役立った聖句を振り返り,話し合う準備をしてもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を教えることが必要となる場合もあります。地域や地区ディレクターやコーディネーターが提供する進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中に各マスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

聖文を引用しながら福音を分かち合う

友達の一人が,イエス・キリストへの信仰,地上での目的,神の戒めなど,末日聖徒イエス・キリスト教会の会員としてあなたが信じていることについて質問してきたとします。あなたはどう答えるかを考えたうえで,その質問に答える助けとしてモルモン書の聖句を示すことにしました。

  • モルモン書の中から,その友達に見せるのに役立つ聖句が思い浮かびますか。

  • マスター教義聖句とその重要語句を知っていると,このような状況でどのような助けになるでしょうか。

生徒にこうした状況になったことがあるか尋ね,それがどのような経験だったかを分かち合ってもらうとよいでしょう。この話し合いの一部として,レッスンの準備を活用することができます。

この課は,あなたが今年研究するマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記するのに役立ちます。これらの聖句の場所や語句を暗記しておくと,あなたの人生の助けとなるほか,自分の信じていることをほかの人々に分かち合おうとするときに役立ちます。以下は,モルモン書のマスター教義聖句の最初の12の聖句と重要語句のリストです。

このレッスンでどれだけのマスター教義聖句を強調すべきかは,時間的余裕と生徒の必要を考慮して判断してください。以下の表を掲示して,生徒がカードを作り終えるまで参照できるようにしてください。

最初の12のマスター教義聖句と重要語句

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

1ニーファイ3:7

重要語句

「わたしは行って,主が命じられたことを行います。」

聖句の場所

2ニーファイ2:25

重要語句

「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである。」

聖句の場所

2ニーファイ2:27

重要語句

「そして人は,……自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である。」

聖句の場所

2ニーファイ26:33

重要語句

「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

聖句の場所

2ニーファイ28:30

重要語句

神は「ここにも少し,そこにも少しと,教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。」

聖句の場所

2ニーファイ32:3

重要語句

「キリストの言葉をよく味わ〔いなさい〕。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」

聖句の場所

2ニーファイ32:8-9

重要語句

「あなたがたは……常に祈らなければならない。」

聖句の場所

モーサヤ2:17

重要語句

「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである……。」

聖句の場所

モーサヤ2:41

重要語句

「神の戒めを守る者〔は〕,すべてのことについて祝福を受ける。」

聖句の場所

モーサヤ3:19

重要語句

「主なるキリストの贖罪により,生まれながらの人を捨てて聖徒となり〔なさい〕。」

聖句の場所

モーサヤ4:9

重要語句

「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」

聖句の場所

モーサヤ18:8-10

重要語句

「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受け」なさい。

暗記カード

この課で学ぶマスター教義聖句に応じて,次の指示を調整してください。デジタル機器を利用できる生徒には,アプリやプログラムでカードを作成してもらってもかまいません。そうでない生徒には,この活動のために紙を2枚ずつ配付してください。

時間を取って,年間を通して使える暗記カードを一セット作りましょう。各カードの片側はマスター教義聖句の場所,反対側には重要語句を記入します。表のリストにある12のマスター教義聖句すべての暗記カードを作ります。

必要であれば,以下の指示に従って,暗記カードを作成してください:

生徒が暗記カードを作成するときに参照できるように,次の手順を表示するとよいでしょう。

ステップ1:カードを12枚作る

紙の一面を使って,中央に縦線を引き,左右二つの欄に分けます。端から端まで横線を2本引き,左右両方の欄にそれぞれ同じ大きさの空欄を3つずつ,合計6つの欄を作ります。出来上がりは以下の画像のようになります:

空欄の表

紙を裏返し,同じように繰り返します。この手順を別の紙で繰り返し,必要な12個の空欄を作ります。

ステップ2:片面にマスター教義聖句の場所を書く

2枚の紙の片面に,マスター教義聖句の表にある聖句の場所を一つずつ枠内に書きます。聖句の場所以外に,重要語句を思い出すのに役立つ簡単な絵を描いてもよいでしょう。

ステップ3:裏面に重要語句を書く

紙を裏返し,表面の聖句の場所に対応する重要語句を裏面の各欄にそれぞれ書きます。

ステップ4:カードを切り分ける

書き込んだ各欄をカードとして切り取ります。

生徒に二人一組になってもらい,自分たちのカードを使って,マスター教義聖句の場所と重要語句を暗記し始めてもらうとよいでしょう。一部でも,全部まとめて暗記してもかまいません。生徒同士が交代でクイズを出したり,二人のカードを使って神経衰弱をしたり,別の活動を考案してもよいでしょう。

また,これらのマスター教義聖句の一部または全部を,生徒に自分の聖典から読んでもらうのもよいでしょう。

  • あなたにとって,どの聖句と重要語句を暗記しておくと最も役立つと思いますか。それはなぜですか。

  • これらの聖句が教える,救い主と主の福音についての真理にはどのようなものがありますか。