セミナリー
マスター教義の復習3


「マスター教義の復習3」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習3」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習3

理解し,説明する

話し合う青少年たち

特定の聖句を理解し,そこで教えられている真理を説明できるようになることが,マスター教義を習得することの核心です。この課では,幾つかのモルモン書のマスター教義聖句に対するあなたの理解を深め,そこで教えられている教義の説明する練習をすることを目的としています。

生徒のことをもっと知る。生徒を知るようになる機会を見つけてください。観察し,真摯に質問することで,生徒一人一人にとって何が重要なのかをさらに知ることができます。生徒について理解を深めるほど,あなたが生徒の必要性に焦点を当てて教えられるよう,聖霊が助けてくださいます。

生徒の準備:生徒に,自分にとって有意義だと思うモルモン書のマスター教義聖句を一つ選び,それが有意義である理由をクラスで分かち合う準備をしてもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句についての課を教える必要がある場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講時にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

マスター教義聖句を理解する

この課は,クラスの必要に合わせて調整してもかまいません。例えば,生徒が今年これまでに学んだことのある聖句のみを復習してもよいでしょう。

生徒に,モルモン書のマスター教義聖句の最初の12の聖句の場所をできるだけ多く挙げてもらうとよいでしょう。生徒が挙げた聖句の場所をホワイトボードに列挙します。助けが必要なら,以下の表を示します。その後,以下の質問をします。

最初の12のマスター教義聖句とその重要語句

モルモン書 教師用手引き(2024年)

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

1ニーファイ3:7

重要語句

「わたしは行って,主が命じられたことを行います。」

聖句の場所

2ニーファイ2:25

重要語句

「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである。」

聖句の場所

2ニーファイ2:27

重要語句

「そして人は,……自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である。」

聖句の場所

2ニーファイ26:33

重要語句

「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

聖句の場所

2ニーファイ28:30

重要語句

神は「ここにも少し,そこにも少しと,教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。」

聖句の場所

2ニーファイ32:3

重要語句

「キリストの言葉をよく味わ〔いなさい〕。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」

聖句の場所

2ニーファイ32:8-9

重要語句

「あなたがたは……常に祈らなければならない。」

聖句の場所

モーサヤ2:17

重要語句

「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである……。」

聖句の場所

モーサヤ2:41

重要語句

「神の戒めを守る者〔は〕,すべてのことについて祝福を受ける。」

聖句の場所

モーサヤ3:19

重要語句

「主なるキリストの贖罪により,生まれながらの人を捨てて聖徒となり〔なさい〕。」

聖句の場所

モーサヤ4:9

重要語句

「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」

聖句の場所

モーサヤ18:8-10

重要語句

「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受け」なさい。

  • この中で,あなたがよく理解していると思うのはどの聖句ですか。

  • その聖句の真理を理解するのに,どのような経験が役立ちましたか。

    生徒がこの課の「生徒の準備」をやってきている場合は,どの聖句が自分にとってためになるか,それはなぜかを発表してもらいます。この話し合いを利用して,生徒に,自分がその聖句をどの程度理解しているかを自己評価し,またもっと理解したいと思う聖句があるかを判断してもらいましょう。

もっと理解したいと思うモルモン書のマスター教義聖句を少なくとも一つ選び,以下の活動のうち一つを行って,その聖句が教える教義に対する理解を深めましょう。すぐに終わった場合は,別のマスター教義聖句を選んで,別の活動を行いましょう。

生徒が研究するときは,以下の選択肢を表示しておくとよいでしょう。また,生徒のために,「比較する」の選択肢として使用する物をクラスに持って来るのもよいでしょう。また,生徒に想像力を発揮してもらい,教室内のほかの物を使って比較してもらってもよいでしょう。

活動A:視覚化する

自分の選んだ聖句から学べることを表現する絵やコラージュ,標語,ワードアート,ワードクラウド,そのほかの作品を作成します。

以下のリンクをクリックすると,作品例を幾つか見ることができます:

活動B:ほかの人に伝える

聖句を教えるに当たり,計画を立てます。あなたが教えている人が,聖句への理解を深められるような質問を含めるとよいでしょう。また,動画を撮って,あなたが作った質問に答えたり,重要な言葉や表現の意味を説明してもよいでしょう。

活動C:一人で研究する

聖句の中から一つか二つの大切な言葉を選んで研究します。聖典にある学習補助資料,「福音ライブラリー」アプリそのほかの神が定められた情報源を活用して,聖句の定義,相互参照として考えられる聖句,あなたの理解を深めるのに役立つ教会指導者の言葉などを見つけてください。天の御父とイエス・キリストについて教えていることも含め,学んだことを記録しましょう。

活動D:比較する

選んだ聖句,またはその言葉や語句を表現するような,実際の物を見つけるか,たとえを作ってください。例えば,2ニーファイ2:27なら,わたしたちが「自由と永遠の命を選ぶことを許されている」ことを示す鍵を片手に,もう一方の手に「束縛と死」を示す錠前を持つといった具合です。

生徒がこの研究活動を行う時間を十分に取った後,数人の生徒を募り,自分が選んだ活動の内容を分かち合ってもらいます。作ったアートワーク,考え出した質問,研究から得た洞察,または比較のために使った物を分かち合ってもらうとよいでしょう。

この分かち合いは,少人数のグループで行っても,クラス全体で行っても,またはその両方で行ってもかまいません。この話し合いの一環として,生徒が選んだ一つかそれ以上の聖句に対して以下の質問に答えてもらうとよいでしょう。

  • 選んだ聖句を理解することは,なぜあなたにとって重要だと思いますか。

  • その聖句を理解することは,あなたがイエス・キリストを信じる信仰を強め,またはさらに主に似た者となるうえでどのように役立ちますか。