セミナリー
学習評価2:1ニーファイ16章-2ニーファイ25章


「学習評価2:1ニーファイ16章-2ニーファイ25章」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「学習評価」『モルモン書 教師用手引き』

学習評価2

1ニーファイ16章2ニーファイ25章

鏡に映った自分を見る人

この課は,モルモン書の研究を通して,あなたがどれだけ成長できたかを自己評価するのに役立ちます。

生徒に個人的目標を思い出してもらう:よりキリストのようになる助けとして,生徒は子供と青少年のプログラムの一部として,霊的,社会的,身体的,知的な成長目標を決めているかもしれません。生徒には,セミナリーで学んでいる真理がどのように自分の目標達成に役立つかを,定期的に考えてもらいましょう。

生徒の準備:生徒には,1ニーファイ16章から2ニーファイ25章で学んだことの一部を復習し,好きな聖句または自分にとって重要な真理を分かち合う準備をしてきてもらいます。

学習活動案

福音学習について考える

この課は,生徒に(1)自分の設定した目標にどれくらい近づけたか,(2)モルモン書の教えを説明する能力は伸びているか,(3)福音に従って生活する態度,望み,能力がどのように変わってきているかを評価してもらうことを目的としています。あなたのクラスの1ニーファイ16章から2ニーファイ25章の学習は,以下の活動で取り上げられているもの以外の真理が強調されていたかもしれません。もしそうであれば,活動にそれらの真理も取り入れるように調整するとよいでしょう。

生徒が,モルモン書研究による自分の霊的な進歩について考えることに価値を見いだせるように,鏡を持ってきてください。自分自身を見ることがいかに有益か(自分の背後にあるもの,自分の映り方などを見ること)を,生徒に話し合ってもらいます。次に,自分の福音学習と選択について考えることの価値,評価することの価値を考えてもらいます。以下のような質問をするとよいでしょう:

  • 鏡があることの利点は何ですか。

  • 鏡に映る自分を見ることと,自分の福音学習について考え評価することは,どのように似ていますか。

霊的な進歩を振り返る

この課のこの部分は,生徒にモルモン書研究の中で天の御父の啓示を求め,それにより行動した経験を振り返ってもらうことを目的としています。

モルモン書の研究中にあなたが聖霊から授かった促しや印象を振り返ってください。聖霊は様々な形であなたに語りかけてくださいます。例えば,あなたはある聖句に注意を引かれて,印をつけようと思ったかもしれません。平安や愛を感じたかもしれません。読んでいてある特定の行動を起こすよう霊感を感じたり,疑問に思っていたことへの答えが見つかったりしたかもしれません。

以下の質問を表示して,生徒が自分のペースで深く考えられるようにします。また,2,3の質問への答えを学習帳に記録しておくよう生徒に勧めるのもよいでしょう:

  • 天の御父が御自分の子らとどのようにコミュニケーションをしているかを知るうえで,モルモン書のどの話や聖句があなたに役立ちましたか。

  • 今年のセミナリーや個人研究で,どのような考えや気持ちを経験しましたか。

  • 天の御父に啓示を求めるために,あなたは何をしましたか。

  • 啓示を求め,授けられたときに気づくよう備えるために,あなたにできることは何でしょうか。

  • 受け取った印象に基づいて,あなたはどのように行動しましたか。

適宜,希望する生徒に答えをクラスで発表してもらいます。二人一組または少人数のグループで分かち合ってもらうのもよいでしょう。

アダムとエバの堕落とイエス・キリストの贖罪について説明する

以下の活動では,生徒に二人一組になってもらい,次の段落から斜体字のトピックを各自一つずつ選んでもらいます。

エデンの園を去るアダムとエバ

あなたは宣教師で,同僚と堕落について教える準備をしていると仮定します。あなたたちの一人が堕落とそれが全人類に及ぼす影響について教え,もう一人がわたしたちが堕落の影響を克服するのを救い主はどのように助けてくださるかを教えるのがよいと決まりました。

選んだトピックの説明には聖句を使ってください。2ニーファイ2:17-279:6-1210:23-25,学習帳の記述,あるいは「アダムとエバの堕落」(「福音トピックス」〔topics.ChurchofJesusChrist.org〕)を振り返ると,分かち合う備えとして役立つでしょう。

生徒が作ったものを,自分のパートナーまたはクラス全体に分かち合ってもらいます。または,生徒に家族や友達,教会の指導者に説明を送ってもらうのもよいでしょう。

イエス・キリストに対するわたしの感情

この課のこの部分の目的は,生徒がイエス・キリストに対する自分の気持ちを振り返れるようにすることです。

時間を取って,生徒が以下の段落に書かれているとおり,読んで考えられるようにします。「主イエスの愛に」(『賛美歌』109番)または「Our Savior’s Love」(Hymns,no. 113)などの救い主に関する敬虔な賛美歌を静かに流すとよいでしょう。

モルモン書はイエス・キリストについて証しています。これまであなたが救い主について学んだことや,研究したことを振り返ってみましょう。1ニーファイ19章2ニーファイ9章;および2ニーファイ25章など,あなたが研究した章を復習しましょう。自分が印をつけた聖句を見るのもよいでしょう。自分で学習帳に書いたこと,特に主に対するあなたの気持ちを書いた部分を見直すことも役立つでしょう。

  • あなたの救い主への気持ちを表現する詩や手紙を書いてください。聖文の単語や語句を使うか,聖句を参照するとよいでしょう。

  • あなたの救い主への気持ちを表す単語のリストを作ります。聖文の記述も幾つか入れてください。ワードクラウドを作るか,各単語を別々の紙に書いて,自分の部屋やよく目にする場所にぶら下げるのもよいでしょう。

  • あなたの救い主への気持ちを表現するのに役立つ,何かの絵を描きます。

時間があれば,生徒が作ったものを分かち合うことで,自分の救い主についての証を表明することができます。また,作ったものを家族やほかの人に分かち合うよう,生徒に勧めるとよいでしょう。また,あなた自身の救い主への感謝の証を分かち合うとよいでしょう。