セミナリー
マスター教義の復習12:理解し,応用する


「マスター教義の復習12:理解し,応用する」『 モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習12」『 モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習12

理解し,応用する

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会堂で教えを説かれるキリスト

この課は,あなたが学んだマスター教義聖句を復習し,理解し応用する練習として役立ちます。

学習者が積極的に参加するよう助ける。教えるための準備では,学習者がすることに焦点を当ててください。聖典から学び,お互いから学び合う努力をするよう生徒を励ましましょう。生徒は参加することで,福音の真理を学ぶ自分の能力への確信が強まります。また,学んだことを応用する可能性も高くなります。

生徒の準備:生徒に,ニーファイ第一書からモーサヤ書までの間にあるマスター教義聖句を二つ選び,その聖句を理解して応用するために何ができるかを考えてもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を教えることが必要となる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

マスター教義聖句を理解する

自分は聖文を理解してないと思い,聖文を理解する気があるのか自信がないという人と,あなたが話す機会があると想像してください。

  • なぜ聖文を理解する努力をすることが大切なのですか。

  • 理解を深めるためにできることを人に助言するとしたら,あなたは何を言いますか。

生徒の考えを,ホワイトボードに書くとよいでしょう。下記は考えられるアイデアの一覧です。次に,生徒にマスター教義聖句を二つ選んでもらい,その聖句の理解を深めるために,ホワイトボードのアイデアの一つを使ってもらいます。

理解を深めるための方法の例:

  • 理解していない言葉を調べる

  • 研究中の聖句の文脈を知るために,その章の見出しや前後に来る節を読む

  • 脚注の相互参照を読む

  • 『聖句ガイド』で重要な語句を調べる

  • 親,教師,教会の指導者に助けを求める

  • イエス・キリストについての真理を特定する

  • その真理に従って生きることは,救い主に近づくうえでどう役立つかを考える

以下の表を表示するか,コピーを生徒に配ってください。

最初の12のマスター教義聖句の場所とその重要語句

『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

1ニーファイ3:7

重要語句

「わたしは行って,主が命じられたことを行います。」

聖句の場所

2ニーファイ2:25

重要語句

「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである。」

聖句の場所

2ニーファイ2:27

重要語句

「そして人は,……自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である。」

聖句の場所

2ニーファイ26:33

重要語句

「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

聖句の場所

2ニーファイ28:30

重要語句

神は「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。」

聖句の場所

2ニーファイ32:3

重要語句

「キリストの言葉をよく味わ〔いなさい〕。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」

聖句の場所

2ニーファイ32:8-9

重要語句

「あなたがたは……常に祈らなければならない。」

聖句の場所

モーサヤ2:17

重要語句

「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである……。」

聖句の場所

モーサヤ2:41

重要語句

「神の戒めを守る者〔は〕……すべてのことについて祝福を受ける。」

聖句の場所

モーサヤ3:19

重要語句

「主なるキリストの贖罪により,生まれながらの人を捨てて聖徒となり〔なさい〕。」

聖句の場所

モーサヤ4:9

重要語句

「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」

聖句の場所

モーサヤ18:8-10

重要語句

「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受け〔なさい〕。」

マスター教義聖句を応用する

以下の活動は,生徒がマスター教義聖句を応用する練習をするのに役立ちます。どれか一つだけを使っても,生徒が自分の興味や能力に基づいて選ぶようにしてもかまいません。生徒には,少人数のグループで取り組んでもらいます。

活動A:シナリオを作る

  1. 紙の片側に,このマスター教義聖句を使うと答えられる福音の質問,または助けになる状況を書きます。

  2. その反対側には,マスター教義聖句,重要語句,それがどのように役立つかの簡単な説明を書きます。

生徒がこの活動だけする場合は,紙を提出してもらうとよいでしょう。次に,あなたがシナリオや質問を読み上げ,クラス全体で,マスター教義聖句から助けとなる真理を見つけてもらうとよいでしょう。または,生徒に教室内を回ってもらい,自分が書いたシナリオや質問をお互いに分かち合い,相手の生徒には当てはまる真理を考えてもらうとよいでしょう。

活動B:動画の概要を作る

あなたのステークで,ユースカンファレンスのテーマとしてマスター教義聖句の重要語句の一つを選んだと想像してください。あなたは,そのテーマを紹介する動画を計画するように頼まれました。以下を含む動画の概要を作ってください:

  • その聖句の重要語句と場所

  • マスター教義聖句が何を意味し,なぜそれが青少年にとって大切なのかを創造的に説明する方法

  • その聖句がどのように生活に当てはまり,救い主に近づく助けとなるのか(聖文や総大会の例や話,または自分自身の例や話を入れるとよいでしょう。)

生徒がこの活動だけする場合は,様々な生徒にアイデアを発表してもらいます。可能なら,生徒に動画を作ってもらうとよいでしょう。

生徒がどちらの活動も行える場合は,自分が行ったことをクラスのほかの人に分かち合ってもらいます。

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