セミナリー
マスター教義:ヒラマン5:12―「贖い主の岩の上に基を築かなければならない」


「マスター教義:ヒラマン5:12―『贖い主の岩の上に基を築かなければならない』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義:ヒラマン5:12」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義:ヒラマン5:12

「贖い主の岩の上に基を築かなければならない」

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聖文研究を一緒に楽しむ家族

ヒラマン5:1-13の研究で,イエス・キリストの上に基を築くことが,どのように悪魔の大嵐に耐えるのに役立つかを学びました(ヒラマン5:12参照)。この課は,ヒラマン5:12のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記し,その教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用するのに役立ちます。

霊的な知識を得ることは,各個人で過程が異なることを生徒が理解できるよう助けます。霊的な知識を得るための原則は,様々な方法で応用できます。生徒には,まず自分の質問に最も役立つ原則から始めてもらい,その後でほかの原則を活用する方法を見つけてもらうとよいでしょう。霊的な知識を得るために努力するときは,御霊の促しに従うよう生徒を促します。

生徒の準備:ヒラマン5:12の聖句全体を暗記する努力を続けてもらいます。

学習活動案

このマスター教義聖句の課は,「ヒラマン5:1-13」の課を学んだ後で学習するようになっています。この課は,マスター教義聖句「アルマ34:9-10」の背景を学ぶためのものだからです。このマスター教義聖句の課を別の週に移動する必要がある場合は,その週のうちに背景の課も教えるようにしてください。

暗記し,説明する

前の課では,次の真理を学びました:イエス・キリストはわたしたちの堅固な基であり,わたしたちがイエス・キリストの上に基を築くならば,悪魔はわたしたちに対して何の力も持たないヒラマン5:12のマスター教義の重要語句は「贖い主の岩の上に基を築かなければならない」です。

自分自身の暗記テクニックか以下のアイデアのいずれかを使用して,この聖句の場所と重要語句を暗記するようにしてください。

以下のアイデアを使う場合は,生徒全員に行き渡るよう,石と紙切れを十分に用意してください。可能であれば,生徒はマーカー,テープ,接着剤,輪ゴムを使用してもよいでしょう。

ヒラマン5:12」と書くスペースのある小さな石を見つけてください。紙を切り取り,ヒラマン5:12の重要語句「贖い主の岩の上に基を築かなければならない」を書いてください。テープか接着剤,輪ゴムを使って紙を石に貼り付けます。聖句の場所と重要語句を暗記するまで数回暗唱します。

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岩の上に立って見上げる若い女性

暗記する別の方法として,岩の上に人が立っている絵を描きます。岩の中に,ヒラマン5:12と書き,暗記するまで,その下に重要語句を何回も書きます。

以下の活動では,生徒は,教会機関誌に寄稿すると想像して,紙にふきだしを描きます。そのふきだしの中に,寄稿する内容を書くとよいでしょう。その下には,自分の名前と出身地を書きます。これらの紙を室内のあちこちにつるし,生徒には歩き回ってクラスメートの答えを幾つか読んでもらうよう促します。

教会の機関誌『For the Strength of Youth―青少年の強さのために』が,ヒラマン5:12で教えられている教義について,世界中の青少年からアイデアを求めていると想像してください。3-4文で,次の内容を説明する投稿を作成してください:

  • イエス・キリストがどのような意味で「堅固な基」であるか

  • 「贖い主の岩」の上に霊的な基を築くと,どのように悪魔の「大風」と「雹」から守られるか

実践練習

霊的な知識を得るための原則を復習してください。生徒に3人ずつのグループで取り組んでもらい,一人一人に原則を一つずつ調べてもらいます。その後,生徒は,この原則を自分自身の言葉でグループ内のほかの生徒に説明するとよいでしょう。

続いて,次のシナリオを生徒に紹介します。

あなたの友達の真理子は最近,教会について聞いた否定的な情報に打ちのめされました。真理子が以前住んでいた地域の友達から,教会の教義を攻撃し,預言者を批判するような資料が送られてきたのです。真理子のおじは最近,教会のとある方針に同意できず,教会を離れました。真理子は忠実なままでいたいと思っていますが,自分がそのための強さを持っているかどうか疑問に思い始めています。ある日,学校からの帰り道,真理子はあなたに自分の気持ちを伝え,アドバイスを求めてきました。

霊的な知識を得るための原則と,ヒラマン5:12で教えられている教義を活用して,真理子が自分の証に忠実であり続けられるよう助けてください。

霊的な知識を得るための原則に生徒が有意義に取り組めるよう助ける方法を決めてください。例えば,この課の「信仰をもって行動する」の部分を,まずは生徒に自分自身で静かに行ってもらうとよいかもしれません。その後,ほかの生徒に向けて自分のアイデアのうち一つを分かち合ってもらうとよいでしょう。この課の「永遠の視点」の部分は,少人数のグループで行うと,生徒にとってより良い経験になるかもしれません。クラス全体で「神が定められた情報源」の項をともに行ってもよいでしょう。

信仰をもって行動する

  • この困難な時期に,真理子が救い主に頼り,霊的な基を強化するために取ることのできる正しい行動には,どのようなものがあるでしょうか。2つ,3つほど挙げましょう。これらの行動は真理子にどのような違いをもたらすでしょうか。

  • イエス・キリストを信じる信仰を働かせることについてこれまでに学んだことで,真理子に役立つかもしれない教訓にはどのようなものがありますか。

永遠の視点

生徒を少人数のグループに分け,各生徒に,以下の聖句のうち少なくとも一つを割り当て,研究してもらうとよいでしょう。生徒が研究して答えを記録したら,永遠の視点について学んだことをグループ内で順番に分かち合ってもらいます。

救い主の教えを調べることで,真理子が自分の困難について永遠の視点でよく考えられるよう助けましょう。

  • 救い主の教えのうち,真理子が永遠の視点から自分の悩みを見詰める助けとしてあなたが分かち合えるものには,どのような教えがありますか。(以下のような聖句がよいでしょう:ヨハネ6:66-69ヘブル10:32-362ニーファイ31:20教義と聖約58:2-4

  • これらの教えは,真理子が自分の悩みを永遠の視点から見るのに,どのように役立つでしょうか。

  • ヒラマン5:12で教えられている教義は,真理子が自分の悩みを永遠の視点から見るのに,どのように役立つでしょうか。

真理子に携帯メールを送ると想像して,簡単なメッセージを書いてください。メッセージには自分の研究と熟考から得た洞察を含み,忠実であり続けるように真理子を励ましてください。

神が定められた情報源

真理子は,教会について質問をされて,その質問に答えられないとき,どうすればいいのかとあなたに尋ねています。以下のラッセル・M・ネルソン大管長の教えを踏まえて,真理子に分かち合えることを深く考えてください。

「イエス・キリストを信じることを選ぶことです。父なる神と愛する御子について,また回復の妥当性について,あるいはジョセフ・スミスの預言者としての神聖な召しの信ぴょう性について疑う気持ちがあれば,信じることを選び2ニーファイ33:10-11参照〕,忠実であり続けてください。疑問の答えを,主とそのほかの正確な情報源に求めてください。信じたいという望みをもって研究してください。預言者の人生の断片にある傷や聖文の食い違いを見つけようと思いながら研究するのではありません。そのようなことについて,疑い深い他の人々と語り合って自分の疑いを増長することはやめてください。霊的な発見の旅を主に導いていただけるようにしてください。」(ラッセル・M・ネルソン「キリストはよみがえられた―キリストを信じる信仰は山を動かす『リアホナ』2021年5月号,103)

  • ネルソン大管長の勧告は真理子にどのように役立つと思いますか。

  • 真理子が答えを得るために頼れる正確な情報源には,ほかにどのようなものがあるでしょうか。

生徒には,真理子に勧めることのできる様々な信頼できる情報源を見つけてもらいます。例としては,教会のニュースルーム,「福音トピックス」,「福音ライブラリー」などの情報源が挙げられます。

真理子と信仰や証について何度か話し合った後,真理子は,イエス・キリストを信じる信仰にしっかりと立つのを助けてくれたことへの感謝をあなたに伝えてくれました。

霊的な知識を得るための原則が自分自身の人生に役立つというあなたの証を分かち合ってください。霊的な知識を得るための原則を自分自身の状況に当てはめることについて生徒が考える時間を取ります。学習帳を使って,次のことを行うことができます。

現在「あなたたちを打つ」(ヒラマン5:12)かもしれないサタンの誘惑を含めて,自分自身の困難について考えてください。主からの助けを求めたいものを一つ選び,それを学習帳のページの上部に書きます。霊的な知識を得るための3つの原則を書き,それらの原則を自分自身の状況にどのように適用できるかを記録してください。

マスター教義の復習

今後のレッスンで,生徒に石を見てもらい,どのマスター教義聖句に関連するものかを思い出してもらいます。重要語句の言葉をホワイトボード上でランダムに書き出し,生徒に前に来てもらい,それらの語句を正しい順序に直してもらうとよいでしょう。

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