セミナリー
エテル1-5章:概要


「エテル1-5章:概要」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「エテル1-5章」『モルモン書 教師用手引き』

エテル1-5章

概要

邪悪な人々が塔を建てて天を目指したとき,主は彼らの言葉を乱されました(創世11:1-9参照)。ヤレドの兄弟は主に叫び求め,家族や友人をこの混乱から解放してくださるよう懇願すると,主は哀れみをもって答えられました(エテル1:34-37参照)。ヤレドの兄弟とその民が海を渡るために船を造ったとき,彼らは幾つかの重大な問題に遭遇しました。ヤレドの兄弟は,自分の問題を解決する計画を持って主に近づき,「深い信仰」(エテル3:9)をもって謙虚に祈ったため,主と顔を合わせて対話しました。主はモロナイに,ヤレドの兄弟が受けた示現の記録を封じるよう命じ,人々がヤレドの兄弟のような信仰を持つとき,これらの書物が明らかになると説明されました。

教えるための準備

以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

エテル1章

この課の目的:この課は,生徒がより誠実に,一貫祈るよう霊感を与えます。

  • 生徒の準備:生徒に,エテル1:34-37を読んで,「主に叫び求め〔る〕」という言葉に印を付けてもらいます。この語句が自分にとってどのような意味を持つか,そしてそれが通常の祈り方とどのように異なるかを分かち合う準備をしてきてもらいます。

  • ビデオ:バベルのとう」(0:58);「祈りの答え」(12:39;タイムコード2:16-4:31を見ます)

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒が,祈りを改善するためのパネルディスカッションに参加するよう頼まれたというロールプレイをするとき,1,2分間質問を深く考えてもらってから,それを分かち合ってもらうとよいでしょう。この活動を実際のパネルディスカッションらしくするために,親やほかの青少年に,クラスの終盤で参加してもらうとよいでしょう。

エテル2章

この課の目的:この課は,生徒が自分の問題を解決するために,主の助けを求める方法を知るのに役立ちます。

  • 生徒の準備:生徒には,自分や知り合いが,主の助けを受けて問題を解決した経験を分かち合う準備をしてきてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:エテル2章を研究するための表を,生徒にメールで送るとよいでしょう。生徒にブレイクアウトルームに入室してもらう前に,各グループの生徒一人を書記に割り当てます。その生徒に自分の画面を共有してもらい,グループが協力して表に記入できるようにするとよいでしょう。グループが活動を終えたら,一つか二つのグループに画面を共有してもらい,クラスに完成した表を見せてもらいます。

エテル3章

この課の目的:この課は,生徒がイエス・キリストへの信仰を謙虚に働かせる助けとなります。

  • 生徒の準備:教会歴史や聖典から尊敬する3人の人物を思い浮かべ,これらの人物がどのようにイエス・キリストを信じたかを考えてもらいます。

  • 配付資料:ヤレドの兄弟の信仰

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒を4人ずつのグループでブレイクアウトルームに分け,A,B,C,Dの活動をしてもらうとよいでしょう。各グループの一人にまとめ役になってもらい,だれがどの割り当てを受け持ち,どの順番で分かち合うかを決めてもらいます。4人ずつグループを分けるだけの生徒がいない場合は,3人のグループを幾つか作るとよいでしょう。各グループが4つの活動すべてを完了する必要はありません。

エテル4-5章

この課の目的:この課は,生徒がさらなる啓示を得るためにできることを理解する助けとなります。

  • 生徒の準備:生徒に,日々の聖文研究の一環としてエテル4章を読んでもらい,主からさらなる啓示を受けるのに役立つ真理を見つけてもらいます。

  • アイテム:あなたやあなたの家族にとって価値のあるもの

  • オンラインレッスンに関する提案:クラスの開始前に数人の生徒にメッセージを送り,レッスン中に自分や家族にとって価値のあるものを見せてもらうよう頼むとよいでしょう。

マスター教義の復習24

この課の目的:この課は,モルモン書のマスター教義聖句の真理について理解を深め,説明する機会を生徒に与えます。

  • 生徒の準備:生徒に,より深く理解したいモルモン書のマスター教義聖句を祈って選んでもらうとよいでしょう。生徒には,その聖句について家族,親しい友人,または教会の指導者と話し合い,そこから学んだことを分かち合う準備をしてきてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒に,マスター教義聖句に関する質問をだれか別の生徒に送るように割り当てるとよいでしょう。そのためには,全生徒に番号を割り振り,その番号に1を足した番号の人に質問を送るように言います(いちばん番号の大きい生徒は1番の生徒に質問を送ります)。その後,生徒に質問に答えてもらい,レッスンが終わるまでに送り返してもらいます。