セミナリー
モロナイ10:1-7:モルモン書について自分自身の証を得る


「モロナイ10:1-7:モルモン書について自分自身の証を得る」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「モロナイ10:1-7」『モルモン書 教師用手引き』

モロナイ10:1-7

モルモン書について自分自身の証を得る

モルモン書を読む青少年

モルモン書が真実であるという御霊からの印象や感情を感じたことがありますか。もしあれば,それを得るためにどのような経験や行動が役立ちましたか。モロナイは最後の文書の中で,神はすべての真理の源であられることを強調しました。わたしたちは神を通して,モルモン書が真実であること,イエス・キリストが実在の御方であられること,そして「聖霊の力によって」「すべてのことの真理」についての個人的な証を受けることができます(モロナイ10:5)。この課は,あなた自身がモルモン書が真実であることを知るのに役立ちます。

改心を促す原則に重点を置く。生徒が天の御父やイエス・キリストとの関係を強めることができる教義や原則を見つけられるように助けます。生徒たちに,これらの真理がどのように改心を深め,信仰をもって行動する助けとなるかを分析するよう促します。

生徒の準備: 生徒にモロナイ10:1-7を読んでもらい,モルモン書についての真理を知るために必要なことを理解するのに役立つ言葉や表現を見つけてもらいます。

学習活動案

モルモン書についての証

あなたがモルモン書を最初に研究し始めたとき,次の言葉のどれに一番当てはまっていたかについて考えてください:

  • わたしは,モルモン書が真実であると知っているという確信はない。

  • モルモン書が真実であると言った人々を信頼する。

  • わたしは聖霊から,モルモン書が真実であるという印象を感じた。

,モルモン書についてのあなたの証を深く考えてください。研究しながら,証を得たり,深めたり,確固としたものにしたりするために,主があなたに取ってほしいと望まれる次のステップについて考えてください。

モロナイの勧め

父の教えの幾つかを記録した後,モロナイは,どのようにすれば自分自身でモルモン書が真実であることを知ることができるかを教えました。

モロナイ10:3-5を読み,どのようにすればモルモン書の真実性を知ることができるかについて,モロナイが述べたことに印をつけるとよいでしょう。また,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「モロナイ,キリストのもとに来るようすべての人を招く」のタイムコード4:39-5:32を見てもよいでしょう。

8:37

モロナイ10:4-5 はマスター教義聖句です。マスター教義聖句には目立つ印を付けて,見つけやすくするとよいでしょう。次の課で,この聖句が教える教義を疑問や状況に対して応用する練習の機会があります。

次の未完成の文をホワイトボードに書き,生徒には学習帳に完成させたものを記入してもらいます。次に,クラス全体でホワイトボードにそれを完成させてもらいましょう。

  • わたしは……することで,聖霊の力によってモルモン書が真実であることを知ることができる。

次の活動は,モロナイの勧告の3つの言葉から構成されています。これらの3つの言葉に対する生徒の理解を深めるために,あなたがどのように助けられるかをよく考えましょう。生徒を少人数のグループに分けて,以下の研究活動を一つずつ割り当てるとよいでしょう。これらの活動の手順を表示する方がよいか,各グループにそれぞれのコピーを渡す方がよいかを判断してください。答えについてグループで話し合った後で,クラスで分かち合ってもらいます。ホワイトボードの文の横に,生徒に自分の考えの要約を書いてもらってもよいでしょう。

モルモン書を読む

ラッセル・M・ネルソン大管長は,モルモン書を研究することで受けることができる幾つかの祝福について説明しています。研究しながら,これらの祝福をどのように経験したことがあるかについて考えてください。

毎日,祈りの気持ちでモルモン書を研究するならば,皆さんは毎日,さらによい決断を下すようになるでしょう。研究したことについて深く考えるならば,天の窓が開いて,自分自身の疑問の答えを授かり,自分自身の生活の中で導きを受けるようになります。」(ラッセル・M・ネルソン「モルモン書—この書物なしの人生とは『リアホナ』2017年11月号,62)

  • モルモン書を研究する人々に対してネルソン大管長が約束した祝福を,あなたは経験したことがありますか。

希望する生徒に,これらの祝福を経験した方法を幾つか分かち合ってもらいます。どんな経験も思い浮かばない生徒がいても,恥ずかしいと思わせないように注意します。モルモン書の研究を続けることで,まだこれらの祝福を経験することができることを確信してもらいます。

モルモン書を読むことで得られる祝福を認識することで,モルモン書が真実であり,神からもたらされていることを確認することができます。

主の憐れみについて深く考える

  • 聖典には,主の憐れみを受ける人々の例として,どのようなものがあるでしょうか。ニーファイ(2ニーファイ4:20-25),息子アルマ(アルマ36:17-21),訪れられた救い主に癒されたニーファイ人(3ニーファイ17:6-9)など,幾つか調べるとよいでしょう。

  • 自分やあなたが知っている人の生活において,主の憐れみを示す例にはどのようなものがありますか。

  • 主の憐れみについて深く考えることが,聖霊を通してモルモン書についての証を得るのに役立つのはなぜだと思いますか。

キリストを信じながら,神に誠心誠意問う

  • 誠心(まごころ)をもって神に問うとはどのような意味だと思いますか。誠意をもって神に問うとはどのような意味だと思いますか。イエス・キリストを信じながらとはどのような意味だと思いますか(モロナイ10:4)。これに答えるのに助けが必要な場合は,ジョセフ・スミス—歴史1:10-17を読み,若きジョセフ・スミスがどのようにキリストを信じながら誠心誠意祈りに取り組んだかを見つけてください。(注:「誠心誠意」という語句は,自分の祈りが答えられたとき,自分が受けた啓示に従って誠実に行動することを意味します。)

  • そうすることが,聖霊によってモルモン書の証を受けるのにどのように役立つのでしょうか。

モルモン書についての個人的な証

大管長会のヘンリー・B・アイリング管長は,モロナイの約束を応用した経験を分かち合っています。次の文を読むか,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「生きた証」のタイムコード13:51-14:31を見てください。

20:31

「この約束が真実であることを,すべての皆さんがすでに自分自身で確かめているか,またはすぐに確かめることを願っています。答えは,一つの力強い霊的な経験により与えられるとは限りません。わたしの場合,答えは初め静かにやって来ました。しかし,モルモン書を読みそれについて祈る度に,いっそう強い答えを受けました。

わたしは過去の出来事に依存しません。モルモン書について生きた証を固く保つためにモロナイの約束を頻繁に受けるようにしています。わたしは証という祝福が,いつまでも有効な当たり前の権利だとは思いません。」(ヘンリー・B・アイリング「生きた証『リアホナ』2011年5月号,127)

  • モルモン書を何回読んだかにかかわらず,アイリング管長の言葉はどのようにわたしたちに当てはまるでしょうか。

  • 聖霊はどのようにしてモルモン書の真実性を証してくださるでしょうか。

  • モルモン書の証は,天の御父とその御子であるイエス・キリストとの関係,また御二方についての証をどのように強めることができるでしょうか。

生徒に,モルモン書の証と,モルモン書が真実であることをどのようにして知るようになったかを分かち合ってもらいます。あなた自身の証も分かち合うとよいでしょう。

以下は,生徒がモロナイ10:3-5を応用する助けとなります。

モロナイ10:3-5で教えられている原則を応用するために,あなたができることを学習帳に書き留めてください。どのようにしてモルモン書の研究を続け,主の憐れみについて深く考え,聖霊を通して神に証を求めることができるかについて考えてください。いつ,どこでこれらのことを行いますか。主はあなたの祈りにどのように答えてくださるでしょうか。