セミナリー
マスター教義:モロナイ10:4-5―「聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう」


「マスター教義:モロナイ10:4-5―『聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう』」『モルモン書 教師用手引き 』(2024年)

「マスター教義:モロナイ10:4-5」『モルモン書 教師用手引き

マスター教義:モロナイ10:4-5

「聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう」

画像
祈っている若い男性

モロナイ10:1-7の研究で,キリストを信じながら,神に誠心誠意問うならば,モルモン書が真実であることを聖霊の力によって知ることができることを学びました。この課では,モロナイ10:4-5のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記し,教義を説明したり,霊的な知識を得たりするための原則を実生活の状況に応用することができるようになります。

霊的な知識を得ることは,神の規範であることを生徒が理解できるよう助けます。聖文の中で,主は一貫して御自分の子供たちに求め,捜し,門をたたくよう勧めておられます(例として,マタイ7:7-81ニーファイ15:11教義と聖約18:1842:61参照)。霊的な知識を得るための原則を実践する際は,答えを求めることに対し忍耐強く,忠実であるよう生徒に思い起こしてもらいます。天の父が聖霊の力によってわたしたちの思いと心に真理を明らかにしてくださることに,わたしたちは信頼することができることを証してください。

生徒の準備:生徒にモロナイ10:4-5の聖句の場所と重要語句を暗記してもらいます:「キリストを信じながら,誠心誠意問うならば……そして聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

学習活動案

このマスター教義聖句の課は,「モロナイ10:1-7」の課を学んだ後で学習するようになっています。この課は,マスター教義聖句「モロナイ10:4-5」の背景を学ぶためのものだからです。このマスター教義聖句の課を別の週に移動する必要がある場合は,その週のうちに背景の課も教えるようにしてください。

暗記と説明

まず,生徒の準備活動を終えた生徒に,モロナイ10:4-5のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗唱してもらうことから始めるとよいでしょう。

生徒がクラスの前にこの準備をしなかった場合には,以下の活動を使って生徒を助けることができます。生徒に,聖句の場所と重要語句全体を独りで暗唱できるようになるまで,次の各部分を二人一組で順番に繰り返してもらうとよいでしょう。

  • モロナイ10:4-5

  • 「キリストを信じながら,

  • 誠心誠意問う……

  • そして聖霊の力によって,

  • あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

以下の質問に対する生徒の答えに注意深く耳を傾けることで,この聖句でモロナイが教えていることを生徒がどの程度よく理解できているかを知る助けとなります。

  • だれかがモルモン書が真実であるという証を得るために,本人ができることにはどのようなことがあるでしょうか。

実践練習

生徒が霊的な知識を得るための原則を復習する機会を設けます。これを行う一つの方法として,霊的な知識を得るための原則を生徒に一つ選んでもらい,それが自分にとってどれだけ大きな意味を持つかを説明してもらいます。

霊的な知識を得るための原則を応用する練習を生徒が行う助けとなるよう,以下のシナリオや,より生徒に関連したシナリオを使うとよいでしょう。

そのほかの提案は,この課の最後にある「補足学習活動」の項にあります。

以下の状況が機関誌『青少年の強さのために』の「質疑応答」の項に掲載されていると考えてください。例を見るには,ChurchofJesusChrist.orgで最新号を参照してください。

  • 「わたしはこれまでの人生の大半を,教会員として過ごしてきました。戒めを守り,聖文を読み,祈り,教会に行くよう努めています。わたしは,ほかの人々がモルモン書が真実であることを知るようになった経験を分かち合っているのを耳にします。神はなぜわたしに同じような経験を与えてくださらないのでしょうか。」

生徒を少人数のグループに分けます。霊的な知識を得るための原則を応用することが,上記のシナリオのような悩みを持つ人をどのように助けることができるかを話し合ってもらいましょう。

  • 霊的な知識を得るための原則で,あなたならまずどの原則について考えることをこの人に勧めますか。それはなぜですか。

  • モロナイ10:4-5で教えられている教義は,霊的な知識を得るための原則をこの状況に応用するうえでどのように役立つでしょか。

生徒が答えを分かち合う際は,その答えには正解や不正解はないことを必ず生徒に伝えます。クラスが霊的な知識を得るための3つの原則をすべて採り上げていないことに気づいた場合は,話し合いの一環として,その触れられなかった原則について質問してみるとよいでしょう。その話し合いの一環として,次の質問を幾つか使うとよいかもしれません。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

  • あなたならモロナイ10:4-5の中の言葉や表現のうちどれをさらに研究し理解を深めるようその人に勧めますか。それはなぜですか。

  • この人がモルモン書の真実性について個人的な証を得るのに役立つ,神が定められた情報源にはどのようなものがあるでしょうか。

信仰をもって行動する

  • この状況で,モロナイ10:4-5にあるモロナイの招きの幾つかを実践するにはどうすればよいでしょうか。これらは信仰をもって行動することと,どのように関係しているでしょうか。

永遠の視点から概念や疑問について調べる

  • 神についてのどのような真理,神の子供たちとのコミュニケーションの方法,神の視点が,このような状況にある人を助けることができるでしょうか。

  • モロナイ10:4-5で教えられている教義を使って,モルモン書に関係のないほかの質問にどのように役立てることができるでしょうか。

マスター教義の復習

以下のような復習活動は,この課の直後に行われるレッスンで行う必要があります。

聖句と重要語句を暗記するために行った活動を生徒に思い出してもらいます。「モロナイ10:4-5:キリストを信じながら,誠心誠意問うならば……そして聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」これをまだ暗記している生徒に,クラスで暗唱してもらいます。ほかの生徒が助けを必要とする場合は,聖句の場所と重要語句をホワイトボードに表示するとよいでしょう。一回につき幾つかの言葉を消してから,生徒が憶えるまで聖句を暗唱してもらいます。

印刷