セミナリー
マスター教義:理解度調査1のための復習:1ニーファイ3:7からモーサヤ18:8-10


「マスター教義:理解度調査1のための復習:1ニーファイ3:7からモーサヤ18:8-10」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義:理解度調査1のための復習」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義:理解度調査1のための復習

1ニーファイ3:7からモーサヤ18:8-10

このマスター教義理解度調査のための復習は,生徒が1ニーファイからモーサヤに含まれている12のマスター教義聖句を復習するのを助けるための,学習体験として作られています。この学習体験を通じて,生徒はこれらの聖句に含まれる真理を理解し,実践していることを示すことができます。また,以降の理解度調査(「マスター教義:理解度調査1」)に向けて生徒が準備するのに役立つようにもなっています。

この復習の課は,オンラインまたは対面のレッスンでの学習経験となることを意図したものです。

1ニーファイからモーサヤのすべてのマスター教義聖句を教えた後,適切なときにこの復習を行い,マスター教義の理解度調査を実施してください。この復習と理解度調査の間には,よく知らない聖句を生徒が研究するのに十分な時間を取るようにしてください。これを達成するには,コースの前半が終了する前に理解度調査を実施できるよう,学習スケジュールを調整する必要があるかもしれません。

学習活動案

生徒の必要を考慮し,この復習の中から「マスター教義:理解度調査1」に備えるのに最も役立つ内容を選んでください。生徒に,この復習の間,自分の知らない聖句に注意を向け,理解度調査に備えてそれらの聖句の研究と復習をする計画を立てるように招きます。

下の復習活動1と2のクイズは,生徒がマスター教義聖句の場所と重要語句を復習するためのものです。この復習過程に生徒に参加してもらうために,様々な活動を用いるとよいでしょう。幾つかのアイデアは,「マスター教義」モバイルアプリで見つけることができます。

復習活動1:聖句の場所と重要語句を知る

生徒が,次の聖句の場所と重要語句を復習し,二つを合わせる準備をするのを助けます。まだ知らない聖句をメモし,理解度調査を受ける前にそれらの研究を続けるように生徒を促します。

この復習に生徒が主体的に参加する一つの方法として,12の聖句の場所をそれぞれ別々の紙に書き,12の重要語句をそれぞれ別々の紙に書きます。その後,紙に書かれたものが生徒に見えないように,文字が書かれた面を壁側に向けて,24枚の紙のすべてを部屋の壁のあちこちに無作為に貼り付けます。

一人の生徒に,好きな紙を選び,裏返して,読んでもらいます。それに合う聖句の場所,あるいは重要語句は何だと思うかを,生徒全員に書き留めてもらいます。次に,同じ生徒にもう一枚紙を裏返してもらい,そこに書かれた内容が合うかどうかを確認してもらいます。合った場合は,そのまま壁からはがします。合わなかった場合は,生徒が読めないようにもう一度壁に貼ってもらいます。次に,別の生徒に次の二枚の紙を選んでもらいます。最終的にすべての紙の内容が合うまでこの手順を繰り返します。

正解:1-j,2-c,3-g,4-a,5-l,6-f,7-h,8-i,9-b,10-e,11-k,12-d

重要語句

聖句の場所

重要語句

  1. 「主なるキリストの贖罪により,生まれながらの人を捨てて聖徒となり〔なさい〕。」

聖句の場所

  1. 1ニーファイ3:7

重要語句

  1. 「人は,……自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である。」

聖句の場所

  1. 2ニーファイ2:25

重要語句

  1. 「あなたがたは……常に祈らなければならない。」

聖句の場所

  1. 2ニーファイ2:27

重要語句

  1. 「わたしは行って,主が命じられたことを行います。」

聖句の場所

  1. 2ニーファイ26:33

重要語句

  1. 「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受け〔なさい〕。」

聖句の場所

  1. 2ニーファイ28:30

重要語句

  1. 「キリストの言葉をよく味わうように〔しなさい〕。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」

聖句の場所

  1. 2ニーファイ32:3

重要語句

  1. 「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである……。」

聖句の場所

  1. 2ニーファイ32:8-9

重要語句

  1. 「神の戒めを守る者〔は〕……すべてのことについて祝福を受ける。」

聖句の場所

  1. モーサヤ2:17

重要語句

  1. 「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである。」

聖句の場所

  1. モーサヤ2:41

重要語句

  1. 神は「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。」

聖句の場所

  1. モーサヤ3:19

重要語句

  1. 「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」

聖句の場所

  1. モーサヤ4:9

重要語句

  1. 「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

聖句の場所

  1. モーサヤ18:8-10

復習活動2:聖句の場所と重要語句を知る

聖句の重要語句を生徒が興味を持って復習できるようにします。まだ知らないことをメモし,理解度調査を受ける前にそれらの研究を続けるように生徒を促します。

これを行う方法の一つは,様々な重要語句をいろいろな生徒に割り当てることです。各生徒に,聖句の重要語句から空欄にしたい言葉を3つ選んでもらいます。その後生徒に,順番に立って,自分で選んだ空欄のある聖句を読んでもらう一方で,クラスのほかの生徒はその空欄に入る言葉を書き出してみます。

以下に提案されている言葉だけでなく,12の重要聖句をすべてこの方法で復習するとよいでしょう。

正解:(1)命,選ぶ,束縛(2)同胞,務める,神(3)贖罪,生まれながらの,聖徒(4)神,知恵,信じ(5)聖約,証拠,バプテスマを受け

聖句の重要語句から言葉や表現が抜けている空欄部分を埋めてください。

  1. 「人は……自由と永遠のことも,あるいは……と死を選ぶことも自由である。」(2ニーファイ2:27

  2. 「あなたがたがのためにのは,とりもなおさず,あなたがたののために務めるのである。」(モーサヤ2:17

  3. 「主なるキリストのにより,人を捨ててとな〔りなさい。〕」(モーサヤ3:19

  4. を信じなさい。……神はすべてのを備え……ておられることをなさい。」(モーサヤ4:9

  5. を主と交わしたとして,主の御名によって〔なさい。〕」(モーサヤ18:8-10

復習活動3:教義を応用する

以下の活動は,実生活でマスター教義聖句をどのように応用できるかを説明することによって,生徒がマスター教義聖句にある真理をどの程度理解しているかを示す助けになるでしょう。生徒は,自分の聖典を使って,各シナリオで述べられている人の助けとなると思われるマスター教義聖句を一つ以上選ぶことができます。聖句の真理がどのようにその人の助けとなるかを説明してもらいます。それぞれのシナリオに複数のマスター教義聖句を応用できるかもしれません。

  1. ある若い男性は,自分の将来に大きな影響を与える可能性のある重要な決断を下さなければなりません。彼は気分が落ち着かず,どのような選択をすべきか迷っています。

  2. ある若い女性の親は,神の戒めを守るという彼女の決断を応援してくれていません。彼女は従順でありたいと思っているのですが,この状況ではそれは難しすぎるように思えます。

  3. あなたの友人の一人は,イエス・キリストの福音に従って生活していることについて,クラスメートからからかわれています。あなたは,聖約に忠実であり続けることは価値があると伝え,友人を安心させたいと思っています。

前の3つのシナリオについての話し合いを生徒が終えたら,二人一組になって協力し,別のシナリオを作ってもらうとよいでしょう。生徒はそれぞれ,相手にマスター教義聖句を一つ選んであげるとよいでしょう。その後,生徒に,選んでもらった聖句を使って,その聖句がだれかを助けることができるシナリオを考え,それを分かち合ってもらうとよいでしょう。

復習活動4:霊的な知識を得るための原則を使う

以下のシナリオを用いて,生徒が霊的な知識を得るための原則を復習できるようにするとよいでしょう。この活動は,3人ずつのグループでロールプレーを行い,一人ずつ別々の霊的な知識を得るための原則を説明してもらうと効果的かもしれません。

最近学校で教えられたことの中に,聖典や現代の預言者たちを通して神が教えられたことと矛盾しているように思えることがあるのはなぜだろうと疑問を抱いている友人がいます。

霊的な知識を得るための次の3つの原則について,そして自分の悩みに対して天の御父の助けに頼るためにこれらの原則をどのように用いることができるかについて,友達に教えてください。

  • 信仰をもって行動する

  • 永遠の視点から概念や疑問について調べる

  • 神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

生徒を3人ずつのグループに分けて,生徒一人一人に次の質問のうち一つに対する答えを協力して紙に書いてもらうとよいでしょう。

次に,紙を交換して,別の生徒の紙に,その生徒の答えのどこが気に入ったかを書いてもらいます。その後,もう一度紙を交換してもらい,自分のグループにいる両方の生徒に対して答えてもらいます。最後に,自分自身の紙を返してもらい,同じグループのメンバーの答えを読んでもらいます。

  • 1ニーファイからモーサヤにあるマスター教義聖句のうち,友達の助けとなる可能性がある聖句はどれでしょうか。その聖句はどのように助けとなるでしょうか。

  • 霊的な知識を得るための原則を用いることは,疑問や懸念に対する答えを求めているときにどのように助けとなるでしょうか。

  • あなたはこれまでに,ほかの人を助けたり,自分自身の懸念を解決したりするために,これらの原則をどのように用いてきましたか。

復習活動5:生活の中で特別な意味を持つ聖句

生徒に,これまでのモルモン書の研究の中で,自分に影響を与えたマスター教義聖句についてよく考えてもらいます。生徒は,天の御父とイエス・キリストの愛を感じるのに役立つものを選ぶかもしれません。理解度調査の一環として,選んだ聖句を分かち合う機会があることを説明します。

配付資料のアイコン理解度調査(「マスター教義:理解度調査1」)に備えるための助けとして,以下の配付資料を生徒に配るとよいでしょう。

マスター教義:理解度調査1—学習ガイド

聖句の場所と重要語句を暗記する

マスター教義聖句と重要語句に精通しましょう。復習する助けとして,「マスター教義」モバイルアプリをダウンロードして活用してもよいでしょう。

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

1ニーファイ3:7

重要語句

「わたしは行って,主が命じられたことを行います。」

聖句の場所

2ニーファイ2:25

重要語句

「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである。」

聖句の場所

2ニーファイ2:27

重要語句

「人は……自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である。」

聖句の場所

2ニーファイ26:33

重要語句

「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

聖句の場所

2ニーファイ28:30

重要語句

神は「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。」

聖句の場所

2ニーファイ32:3

重要語句

「キリストの言葉をよく味わ〔いなさい〕。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」

聖句の場所

2ニーファイ32:8-9

重要語句

「あなたがたは……常に祈らなければならない。」

聖句の場所

モーサヤ2:17

重要語句

「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである……。」

聖句の場所

モーサヤ2:41

重要語句

「神の戒めを守る者〔は〕……すべてのことについて祝福を受ける。」

聖句の場所

モーサヤ3:19

重要語句

「主なるキリストの贖罪により,生まれながらの人を捨てて聖徒となり〔なさい〕。」

聖句の場所

モーサヤ4:9

重要語句

「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」

聖句の場所

モーサヤ18:8-10

重要語句

「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受け〔なさい〕。」

実生活の状況に教義を応用する

  • 一つまたは複数のマスター教義聖句を使って,人生の重要な決断をするための導きを求めている人を助けます。

  • 自分の置かれている状況が,神の戒めを守ることを困難にしていると感じている人を助けるために,聖句を一つ以上選んでください。

  • マスター教義聖句を選び,その聖句で教えられている真理が,10代の若者の生活で役立つ状況を考えてみましょう。可能であれば,あなたが知っている,または自分自身が直面したことがある実際の状況を考えてください。

  • 自分が最も影響を受けてきたマスター教義聖句について,分かち合う準備をしてください。その聖句は,天の御父とイエス・キリストについてあなたにどのようなことを教えているでしょうか。

霊的な知識を得るための原則

『マスター教義に関する基本文書』(2023年)の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落を復習してください。だれかが直面している困難や心配事を克服する助けとなるよう,霊的な知識を得るための原則をどう使うことができるか,深く考えてください。