「マスター教義:理解度調査2:アルマ-モロナイ」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)
「マスター教義:理解度調査2」『モルモン書 教師用手引き』
マスター教義:理解度調査2
このコースの後半で生徒たちは,アルマからモロナイまでの12のマスター教義聖句を学びました。この理解度調査は,聖句の場所と重要語句を覚えておく生徒の能力と,それを実生活の状況に応用する生徒の能力を評価するためのものです。また,霊的な知識を得るための原則への理解度も評価します。
アルマ7:11-13からモロナイ10:4-5のマスター教義聖句をすべて教えた後,適切な時にこの復習とマスター教義の理解度調査を実施してください。生徒の準備を助けるために,「マスター教義:理解度調査2の復習」を教えるか,その課の最後にある学習ガイドを生徒に提供します。年度末前に理解度調査を行えるようにするには,一部のマスター教義の課を,レッスン計画で予定されている順番よりも早く教える必要があるかもしれません。
可能であれば,この評価は対面で実施し,生徒が終えたらすぐに採点するようにします。各評価を教師が採点し,その後クラス全体で正解を話し合ってもらっても,各生徒に自分で採点してもらってもよいでしょう。答えの中で生徒が個人情報を分かち合う可能性があるため,生徒にはほかの生徒の理解度調査を採点させないでください。
生徒の現在の知識を評価することに加えて,理解度調査を受けて話し合うことが,生徒にとって有意義な内省の時間となるように考えられています。質問7-12では答えについて話し合いながら,生徒になぜその答えを選んだのか,選んだ聖句がその状況でどのように役立つのかを説明してもらいましょう。生徒が誤って解答した設問をすべて理解できるよう助けてください。また生徒にまだ質問がある場合に備えて,それに答える時間を確保しておきましょう。
学習活動案
モルモン書マスター教義:理解度調査2
マスター教義聖句の場所
質問1-3では,それぞれの文章の横にある空欄に,該当する引用聖句のアルファベットを記入してください。理解度調査のこの部分では聖典を使用しないでください。
重要語句 |
聖句の場所 |
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重要語句
質問4-6では,マスター教義聖句の重要語句で抜けている言葉を記入してください。理解度調査のこの部分では聖典を使用しないでください。
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「キリストを信じながら,問うならば……聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理をであろう。」(モロナイ10:4-5)
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「あなたたちは……のの上にを築かなければならない……。」(ヒラマン5:12)
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「がからでなければ,は得られない。」(エテル12:6)
実生活の状況への応用
理解度調査のここからの部分については,聖典を使用してかまいません。
質問7-9では,以下の各状況でその人に役立つ,アルマからモロナイまでにあるマスター教義聖句を一つ以上挙げてください。あなたがその聖句を選んだ理由を説明してください。
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教会について学んでいる若い女性が,イエス・キリストに従うために何をすべきかを知りたがっています。
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あなたの友人は,イエス・キリストの重要性を知らないため,主がわたしたちのために何をしてくださったのかをあなたに尋ねます。
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ある若い男性は,サタンの誘惑から守られるために,どのように神の助けと力を受けることができるかを知りたいと思っています。
霊的な知識を得るための原則
質問10-11では,霊的な知識を得るための原則に関するあなたの知識と適用能力を示します。
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霊的な知識を得るための次の原則を,あなたならどのように説明しますか。
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信仰をもって行動する。
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永遠の視点から概念や疑問について調べる。
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神が定められた情報源を通してさらに理解を深める。
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ある若い女性は,神の戒めは厳しすぎると感じることがあります。自分が最善だと思う方法で生活を送ることができれば,もっと幸せになれるのではないかと考えています。
以下の質問に答えてください:
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この人が信仰をもって行動するためにできる,具体的なことは何ですか。
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永遠の視点からこの状況を見ることが,彼女にとってどのような助けになるでしょうか。
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マスター教義聖句は,神が定められた情報源の一つです。この状況で役立つであろうマスター教義聖句はどれですか。それはどのように役立ちますか。
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モルモン書の後半で学んだ12のマスター教義聖句のうち,あなたにとって特に役立った,または意味のあるマスター教義聖句はどれですか。それはなぜですか。
生徒が理解度調査表を書き終えるために,十分な時間を取ってください。生徒が作業を終えたら,クラス全体で見直しましょう。評価をあなたが採点することも,生徒に自分の書いたものを採点してもらうことも可能です。
正解:
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c. モロナイ7:45-48
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e. アルマ7:11-13
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a. アルマ39:9
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誠心誠意,知る
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贖い主,岩,基
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信仰,試されて,証
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答えとしては,3ニーファイ27:20またはモロナイ7:45-48などが考えられますが,自分の選んだ聖句の真理がどのように応用されるかを説明できれば,生徒はどのマスター教義聖句を使っても単位を取得できます。
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答えとしては,アルマ7:11-13またはアルマ34:9-10などが考えられますが,自分の選んだ聖句の真理がどのように応用されるかを説明できれば,どのマスター教義聖句を使っても単位を取得できます。
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答えとしては,ヒラマン5:12またはエテル12:27などが考えられますが,自分の選んだ聖句の真理がどのように応用されるかを説明できれば,どのマスター教義聖句を使っても単位を取得できます。
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霊的な知識を得るための原則を,生徒は簡潔に説明できなければなりません。生徒に,『マスター教義に関する基本文書』(2023年)の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落と自分の答えを比較してもらうとよいでしょう。
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生徒は,この若い女性がどのようにして信仰をもって行動し,永遠の視点から概念や疑問について調べることができるかを説明する必要があります。また,彼女の懸念を解決するのに役立つマスター教義聖句を見つけることも必要です。答えとしては,アルマ41:10,エテル12:6,モロナイ10:4-5などが考えられます。
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生徒がこの質問に真剣かつしっかりと答えることができれば,単位を認定してください。質問12で生徒が選んだマスター教義聖句について,それを選んだ理由について話し合うとよいでしょう。残りの時間で,できるだけ多くの生徒に発言してもらうと効果的かもしれません。選んだ聖句が,天の御父とイエス・キリストについて何を教えているかを発表してもらいましょう。
理解度調査の締めくくりとして,聖典にあるイエス・キリストの教義を知ることと,実生活の状況に主の教義を応用できることから得られる力を証します。