ルツ；サムエル上1－3章

「わたしの心は主によって喜び」

ルツ記とサムエル上1－3章を読みながら，これらの章から子供たちが真理を学ぶのをどのように助ければよいかを天の御父に尋ねてください。受けた印象を書き留めてください。

印象を書き留める

分かち合うよう招く

子供たちに，ルツ，ナオミ，ハンナ，サムエルについて知っていることを分かち合ってもらいます。『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要にあるような絵を見せると助けになるかもしれません。

教義を教える：年少の子供たち

ルツ

わたしは周りの人たちに愛と優しさを示すことができる。

夫が死んだとき，ルツは故郷にとどまることもできましたが，寡婦であった義理の母ナオミに同行し，彼女の世話をすることを選びました。ルツのキリストのような模範は，周りの人たちに親切にするよう，あなたが教える子供たちをどのように鼓舞するでしょうか。

活動案

ルツ記に記されている話を読み聞かせながら，子供たちにナオミ，ルツ，ボアズ，またはそのほかの登場人物の姿を思い描くように言います（『旧約聖書物語』の「ルツとナオミ」も参照）。話の中で親切な行いが出てくる度に，子供たちに手を挙げてもらいます。だれかが親切にしてくれたとき，どのような気持ちになるでしょうか。人に親切にすると，どのような気持ちがするでしょうか。

2:0
「自分から始めよう」（『子供の歌集』83）など，親切にすることについての歌を一緒に歌います。家族や友達に親切にする方法を，子供たちに考えてもらいます。助けが必要であれば，親切にしている人々の写真を見せます。一つアイデアが提案される度に，子供たちにホワイトボードにハートを一つ描いてもらいます。

サムエル上1：1－18

天の御父はわたしの祈りを聞き，こたえてくださる。

子供を授からないことを悲しんでいたハンナが信仰をもって主に頼ると，主はハンナの祈りにこたえられました。わたしたちはいつでも，とりわけ悲しいときに，天の御父に祈ることができることを，子供たちが理解できるよう助けます。

活動案

ハンナがなぜ悲しんでいたのかを，あなたの言葉で子供たちに話します（サムエル上1：2－8参照。『旧約聖書物語』の「サムエル」も参照）。悲しいときには，何ができるでしょうか。サムエル上1：10を読み聞かせ，子供たちに，ハンナがしたことを探しながら耳を傾けてもらいます。子供たちに，祈るときにどんな気持ちになるかを話してもらいます。18節を読み，祈った後，ハンナは「もはや悲しげではなくなった」ことを説明します。

「この幼子のためにわたしは祈った」Elspeth Young画
今週の活動ページを使って，子供たちに，彼らは天の御父に祈ることができ，御父は彼らを助けてくださることを教えます。子供たちが色をぬっている間に，「子供のいのり」（『子供の歌集』6－7）など，祈りについて教えている歌を歌うか，その録音を再生します。

サムエル上2：1－10

主はわたしのために数々のすばらしいことをしてくださってきた。

ハンナは美しい賛美の詩で主への感謝を示しました。ハンナの模範は子供たちにとって，天の御父に感謝できるたくさんのことについて考えるきっかけとなります。

活動案

主から息子を授かった後でハンナが言ったことを，幾つか読み聞かせます（サムエル上2：1－2参照）。あなたが主から受けてきた祝福と，それによってあなたがどのように感じたかを，子供たちと分かち合います。次に，子供たちに，自分が主から受けた祝福について話してもらいます。わたしたちは天の御父にどのように感謝を示すことができるでしょうか。
「天のお父様の愛」（『子供の歌集』16－17）など，主がわたしたちに与えてくださっている祝福についての歌を一緒に歌います。自分が主から受けてきた祝福の絵を，子供たちに描いてもらいます。

教義を教える：年長の子供たち

ルツ

わたしは主を信じる信仰を持つことができる。

主に忠実であり，ナオミに対して誠実であり続けるために，ルツは犠牲を払いました。子供たちがルツの信仰の行いから学ぶのを，どのように助けられるでしょうか。

活動案

ルツとナオミの絵を見せます（『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要参照）。次に，ホワイトボードに3つの見出しを書きます：試練，行動，祝福。ルツ1：3－5，8，16；2：1－3，8－12；4：13－17を読み，これらの節から見つけたものを見出しの下に書くよう，子供たちに言います。ルツは主を信じる信仰をどのように示しましたか。あなたがイエス・キリストを信じる信仰を持っていたためにどのような祝福を受けたか，例を分かち合い，子供たちにもそれぞれの経験を分かち合ってもらいます。
「主は光」（『賛美歌』47番）や「信仰」（『子供の歌集』50－51）など，信仰についての歌を一緒に歌います。この歌は，主を信頼することについてどのようなことを教えているでしょうか。どうすれば困難なときでもイエス・キリストを信じる信仰を持つことができるでしょうか。

サムエル上1章

天の御父はわたしの祈りを聞き，こたえてくださる。

「心に深く悲し」んでいたとき，ハンナは祈り，天の御父に頼りました（サムエル上1：10）。あなたが教える子供たちが同じように行うよう，どのように励ますことができるでしょうか。

活動案

子供たちがサムエル上1章からハンナについて学ぶのを助けるために，一人一人にこの章から幾つかの節を割り当て，読んでもらいます（または，ビデオ「ハンナの信仰」ChurchofJesusChrist.orgを見せます）。その後，ボールなどの小さな物を一人の子供に向かって投げ，その子に話の一部を語ってからボールを次の子に渡してもらい，今度はボールを受け取った子に，話の別の部分を語ってもらいます。話がすべて語られたら，子供たちにハンナの模範から学んだことを分かち合ってもらいます。

2:3
サムエル上1：15を一緒に読み，主の前に心を注ぎ出すとはどういう意味かを話し合います。子供たちと一緒に，祈るときに神に話すとよいことのリストを作ります。「子供のいのり」（『子供の歌集』6－7）など，祈りについての歌を一緒に歌います。神が御自分の子供たちを愛しておられ，子供たちの祈りを聞きたい，それにこたえたいと思っておられることを証します。
子供たちに，聖文の中から，天の御父に祈った人たちの例のリストを作ってもらいます（作業は個人でもグループでもよいでしょう）。（助けが必要であれば，以下の聖句を見るように言います：ルカ22：41－43；エノス1：2－6；ジョセフ・スミス—歴史1：14－17）。これらの話から学べることを分かち合ってもらいます。

サムエル上3：1－10

わたしは主の声を聞き，それに従うことができる。

少年のころ，サムエルは主の声を聞きましたが，最初はそれを認識できませんでした。あなたの教える子供たちが，受ける促しに耳を傾け，それに従って行動するよう，どのように助けられるでしょうか。

活動案

一人の子供にサムエルの役を，また別の子供にエリの役を割り当て，サムエル上3：1－10を読みます（または，ビデオ「サムエルとエリ」ChurchofJesusChrist.orgを見せます）。サムエルから，主の声に耳を傾ける方法について何が学べるでしょうか。主がわたしたちに語りかけられるときに進んで耳を傾ける気持ちがあることを，どのように示せるでしょうか。

2:3
主が自分にどのように語りかけられるかを，だれかに対してどのように説明するか，子供たちに考えてもらいます。以下の聖句の一つ，または幾つかを読んで答えを探すよう，子供たちに勧めます：教義と聖約6：22－23；8：2－3；9：7－9。

家庭で学ぶよう励ます

自分が今週だれについて，または何について祈ることができるか考えるよう，子供たちを励まします。後日，天の御父がそれぞれの祈りにどのようにこたえてくださったかを分かち合う機会を設けてください。

教え方を改善する。

障害のある子供。障害のある子供たちの必要により適切にこたえるにはどうしたらよいかについては，disability.ChurchofJesusChrist.orgをご覧ください。