「第154課:信仰箇条:救い主の福音の基本的な真理を学ぶ」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)
「信仰箇条」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』
第154課:信仰箇条と公式の宣言一および二
信仰箇条
救い主の福音の基本的な真理を学ぶ
1842年3月1日,預言者ジョセフ・スミスは,教会の歴史と信条について情報を提供してほしいという新聞編集者ジョン・ウェントワースの要請に応じ,その一環として,福音の13の基本原則を宣言しました。それが今日信仰箇条として知られています。この課は,生徒が信仰箇条に織り込まれている真理を研究することによって,救い主の教義に対する理解を深めるのに役立ちます。
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員が信じていることについて詳しく知りたいと思っている友達がいると想像してください。友達は非常に興味を持っていますが,授業に行く前に話をする時間は数分しかありません。
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1842年,ジョセフ・スミスはイリノイ州シカゴに住むジョン・ウェントワースから受け取った手紙に返信しました。ウェントワースはシカゴ・デモクラットという新聞の編集者で,イリノイ州ノーブーに住む聖徒たちの信条と歴史について詳しく知りたいと望んでいました。手紙でジョセフは救い主の教会の設立と行く末について詳しく説明し,教会の基本的な真理と教義を含む13の簡潔な声明で締めくくりました。声明は後に信仰箇条と題され,1851年に高価な真珠の初版に掲載されました。
十二使徒定員会のL・トム・ペリー長老(1922-2015年)は,信仰箇条を学ぶことがどのように役に立つかについて次のように話しています。
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「わたしは皆さんに,信仰箇条とそれが教えている教義を明晰な頭脳を用いて研究し学ぶようにお勧めします。信仰箇条は教会における最も重要で,確かに最も簡明な教義の声明の一つです。イエス・キリストの福音の研究を方向づけるガイドとして用いるならば,回復された真理についての証を世に宣べる備えができることでしょう。末日聖徒イエス・キリスト教会の会員として大切にしている基本的な信条を易しく,率直に,心を込めて宣言できるようになるでしょう。」(L・トム・ペリー「信仰箇条に含まれている教義と原則」『リアホナ』2013年11月号,48参照)