セミナリー
第195課—個人の学びに主を招く:わたしはあなたとともにいる


「第195課—個人の学びに主を招く:わたしはあなたとともにいる」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』(2025年)

「個人の学びに主を招く」『教義と聖約 セミナリー教師用手引き』

第195課:学業で成功を収める

個人の学びに主を招く

わたしはあなたとともにいる

祈りをささげる10代の若者

天の御父とイエス・キリストは生活のあらゆる面でわたしたちを助けたいと望んでおられ,そこにはわたしたちの学ぶ努力,正式な教育を受ける努力も含まれます。この課は,生徒が研究と信仰によって学びを求めるときに,教育のあらゆる面で主を招くことができるようにします。

学習活動案

困難な状況

レッスンを始めるに当たり,以下の状況を紹介し,クラス全体で話し合いましょう。随時,生徒の必要に合わせて調整してください。

次の中から一つか二つを選び,自分がその状況に置かれていると想像してください。

  • 学校の授業で弱気になり,諦めたくなっています。

  • 若い時期に教育を続けることに疑問があります。どこの学校に通い続けるべきか,あるいは通うべきかどうかさえも分かりません。

  • 新しい仕事に就いて最初の週に,自分がこの業務や作業に向いていないと感じています。

このような状況に置かれているとしたら,あなたはどうしますか。だれに助けを求めるでしょうか。

自分や知人がこのような状況を経験したことがあるか,生徒に尋ねるとよいでしょう。助けを得るために,自分や人が何をしたかを紹介してもらうとよいでしょう。

この課では,教育を含め生活のあらゆる面で主を招くことの大切さについて学ぶと説明します。このテーマを研究する準備として,次の質問を見せて,答えを学習帳に書いてもらいましょう。

以下の文について,1(まったくない)から5(非常に頻繁に)の5段階で振り返る時間を設けましょう。

  1. 勉強したり,学校の課題を始めたりする前に,天の御父に助けを求めて祈っています。

  2. 個人の祈りで,学校で学ぶときに御霊がともにあるようにという望みを天の御父に伝えています。

  3. イエス・キリストの助けを得て学ぶために,日ごろから改善を図っています。

  4. 学び,教育を受けるに当たって御霊の助けに頼り,助けを認識しています。

生徒に,学習や教育によりいっそう主を招けるようになる教えを見つけてもらいます。

聖文の中の学習者から学ぶ

理解を深めて困難を克服できるように主を招いた人の例が,聖文中に数多くあることを説明します。クラスを少人数のグループに分けて,次の学習活動を行うとよいでしょう。各グループに次の例から一つずつ割り当て,研究したら,それに続く二つの質問について話し合います。

困難で不確かな状況に陥った人について書かれた,以下の聖文を研究しましょう。この人たちは理解しようと努める中でどのように主を招いたか,例を見つけましょう。

  • この人たちはどのように主を招きましたか。

  • 主はこの人たちをどのような方法でお助けになりましたか。

    研究し話し合うのに十分な時間を取った後,各グループに話し合った答えを発表してもらいましょう。

  • 学んだことを基に,次の文をどのように完成させますか。わたしたちが学びにおいて主を招くとき,主は……。

    生徒は次のように文を完成させることができるでしょう:学びにおいて主を招くとき,自分の力だけでは得られない理解を主は与えてくださる。

  • 主について知っていることで,教育において主が助けてくださるという確信を与えてくれるものは何ですか。

個人の学びに主を招く

  • 学校の勉強に関しては,どのようなときに主を招くことが助けになるでしょうか。

必要に応じて,生徒が質問の答えを考えられるように助けます。例としては,宿題をしているとき,テストを受けているとき,授業で勉強しているとき,クラスの課題やプロジェクトに取り組んでいるとき,などが挙げられます。生徒の考えをホワイトボードに書くとよいでしょう。

その後,生徒が挙げた例で主を招く方法を考えられるよう,次のように指示しましょう。生徒は個別に,または二人一組か少人数のグループに分かれて行うことができるでしょう。

学習帳の1ページに,……によって,わたしは学びに主を招くことができると書きます。あなたが挙げた学校関連の活動で主を招くアイデアを,できるだけ多く書き出してください。

生徒がリストを作成し終えたら,書き出したアイデアをクラスで発表してもらいます。ホワイトボードにリストを作り,生徒のアイデアを書き加えるとよいでしょう。

必要に応じて,アイデアの例を幾つか提示するとよいでしょう:テストやプロジェクト,課題の前に勉強したことを覚えておけるよう助けを求めて祈る。神の助けと神が与えてくださった学びの機会に感謝を述べる。学習において主を招いた経験を記録する。学びたいという望みが増すように断食して祈る。毎日の祈りと聖文研究の時間を作ることによって,神を最優先する。

  • 教育に主を招いたとき,どのような経験をしましたか。

話し合いの一部として,ビデオ「キリストにあってさらに大いなるものとなる:傾きのたとえ」のタイムコード0:00-1:05を見せるとよいでしょう。ChurchofJesusChrist.orgで視聴可能です。ビデオの中で,七十人のクラーク・G・ギルバート長老は,学びに主を招いた自身の経験について説明しています。

10:1

熟考し真理に基づいて行動する

生徒に,学びに主を招く方法について学んだことを,どのように応用できるかをよく考えてもらいましょう。次の質問の答えを学習帳に書いてもらいます。

  • 自分の学びに主を招きたいと思うのは,主についてどのようなことを学んだり感じたりしてきたからですか。

  • 学びに主を招くために,あなたができる行動を一つか二つ挙げてください。

感じたことや学んだことを発表してもらうとよいでしょう。話し合った真理について証し,計画に取り組み御霊から受けた印象に従って行動するよう生徒を励まします。