指導者と役割の養成
ディスカッションガイド3:キャンパスインスティテュートでの活動(60分)


「ディスカッションガイド3:キャンパスインスティテュートでの活動(60分)」インスティテュートの変更に関するガイド

「ディスカッションガイド3」インスティテュートの変更に関するガイド

話しているヤングアダルトのグループ

ディスカッションガイド3:キャンパスインスティテュートでの活動(60分)

指示:以下の情報を読んでください。会話を始める助けとして,最後に話し合いの質問が用意されています。

S&Iは現在,キャンパスインスティテュートのクラスに加えて,より多くの活動やワークショップ,その他のリソースを提供することを承認されています。これにより,YSAがコミュニティーへの帰属感,社会とのつながり,エネルギーをより強く感じられるよう助けます。最近の調査によると,YSAはワードやステーク以外の人と交わる機会や有意義な活動に参加する機会を求めていました。キャンパスインスティテュートは,複数のワードやステークにまたがるYSAコミュニティーが自然に集う場所であり,より大きなグループと交流することができます。キャンパスインスティテュートは,地元の教会指導者と協力し,より大きなキャンパスコミュニティーを一つにまとめたレベルで活動を提供するよう奨励されています。例えば,社交活動,スポーツ,奉仕プロジェクト,クラブ,キャンパス内の行事に関連した活動などが挙げられます。

インスティテュートの内容を拡大することは,どのインスティテュートでも同じというわけではありません。主に,インスティテュートの規模,インスティテュートと地元のYSA委員会のやり取り,利用可能なリソースにより,どのオプションを選択するかが決定されます。規模の大きなインスティテュートは,小さなインスティテュートよりも幅広い活動を提供できるかもしれません。地元のYSA委員会が堅固な地域では,活動を提供するためにインスティテュートの助けが不要なこともあるでしょう。

追加のインスティテュートの活動の選択は,インスティテュートのディレクターなどの職員ではなく,おもにインスティテュート評議会の指導の下で行われるべきです。以下のリストは,活動を承認し計画するための手順を説明しています。

  1. インスティテュート諮問評議会の一員であるステーク指導者と会合を持ちます。この文書に記載されている承認された変更と原則を共有します。これらの更新を実施するに当たって,協力の精神を求め,ビジョンを共有します。

  2. S&Iの方針に関する手引きの「宗教教育インスティテュート学生評議会」の項にある方針に従って,インスティテュート学生評議会を組織します。

    1. 宗教教育インスティテュート学生評議会は,インスティテュート諮問評議会と協力して組織してください。キャンパスインスティテュートが地元のヤングアダルトコミュニティーの自然な拠点になっている地域では,宗教教育インスティテュート学生評議会が主導して,その地域におけるヤングアダルトの活動や行事を計画し,スケジュールを組むことができます。

    2. インスティテュート評議会では,地元のステーク(YSAおよび地理的に区分されたステーク)を代表する個人,キャンパス内のコミュニティー,キャンパス内のコミュニティーの多様な個人を含めるよう努めます。現在インスティテュートに参加していない人から,評議会の決定を形作る貴重な声を得られるかもしれません。

  3. インスティテュート評議会は,仲間,特にインスティテュートに出席していない人々の話に耳を傾け,彼らが生活の中に求めているものを見つけてください。S&Iウェブサイトにある「Audience Listening」(聴衆におけるリスニング)の項で説明されているように,正式またはそうでない場での聴衆に対するリスニング活動が役に立つかもしれません。

  4. インスティテュート学生評議会に権限を与え,活動やスケジュール作成,活動や行事の予算申請に責任を持たせてください。また,教職員はインスティテュート評議会と協力して,どのコースやワークショップを提供すべきかを選択する必要があります。

  5. インスティテュート評議会が活動や行事のカレンダーを地元のワードやステークと分かち合うのを助けます。団結の精神をもってともに働く努力をしてください。

インスティテュート活動のための資金

キャンパスインスティテュートのクラスに加えて,さらに多くの活動や奉仕プロジェクト,ワークショップを提供することが承認されたため,資金が必要になる場合があるでしょう。既存の学生活動基金をできるかぎり有効に利用する必要があります。活動が宗務部からインスティテュートに持ち込まれた場合,インスティテュートと宗務部の間で密接な協力と調整を行う必要があります。基金は一つの団体から別の団体に振り替えるべきではありませんが,支出は部門間で分割することができます。例えば,インスティテュートが食費を支払い,ステークが特定の活動のために会場費を支払うことができます。宗教教育インスティテュートの方針に関する手引きの「Institute of Religion Operations, Funding Institute Activities(宗教教育インスティテュートの運営,活動基金)」を参照してください。

既存の基金をできるだけ有効に使った後,追加資金が必要な場合は,地域ディレクターを通して教会本部のS&I財務サービスに詳細な申請書を提出する必要があります。申請書では,基金が必要とされる理由,どのように使うか,またどのような成果があるかを徹底的に分析し,説明する必要があります。申請があると,資金を出す前に,中央事務局による分析,検討,承認が行われます。そのために十分な時間を取って申請する必要があります。S&Iは承認された予算内で運営するよう求められていますが,十分な裏付けのある申請には応じる努力をしています。

よくある質問

クラス以外の活動を提供できるのは,どのインスティテュートですか。地域における教会のYSAプログラムをサポートする活動であれば,すべてのキャンパスインスティテュートが提供できます。協力して活動を提供するために,地元の教会指導者と話し合ってください。

また,このモデルは地元の状況に応じて,地域によって異なる方法で適用されます。例えば,大規模なキャンパスインスティテュートでは大勢が参加するため,スポーツのトーナメントを開催したり,様々なワークショップを提供したり,定期的に食品を提供したりできるでしょう。規模が小さい場合は,1回限りのイベントや,小規模なワークショップ,不定期の食品提供などが適切でしょう。一つのステークのみのインスティテュートは,ステークYSA委員会の指示を求めるとよいでしょう。

これはいつから実施すればいいですか。すぐに始めてください。有益な最初のステップは,インスティテュート諮問評議会のメンバーと会合を持ち,共通のビジョンと方策を築くことです。

キャンパスインスティテュートの追加の活動の資金はどこから得ることができますか。この文書で説明されている変更や活動の多くは,追加の資金を必要としません。資金が必要な場合,キャンパスインスティテュートは,5530のアカウントを通して学生活動基金にアクセスすることができます。さらに,ステークはYSAの活動を支援するための基金を利用できます。インスティテュート諮問評議会と密接に協力して資金計画を立ててください。その後,追加の資金が必要な場合は,地域ディレクターに連絡してください。

キャンパスインスティテュートは地元のYSAのワード,ステーク,神権指導者とどのように連携しますか。キャンパスインスティテュートと神権指導者の関係は根本的には変わっていません。キャンパスインスティテュートはインスティテュート諮問評議会の監督下にあります。S&Iの教職員は,地元の指導者と協力的な関係を築くよう努め,クラス,ワークショップ,奉仕,その他の行事の計画を調整してください。キャンパスインスティテュートの場合,個々のワードやステークよりも大きな規模でYSAのグループを集め,教え,交流し,奉仕することができます。

これは,キャンパスインスティテュートにおける現在の職務と責任にどのような影響を与えるでしょうか。仕事の核心は変わりませんが,キャンパスインスティテュートの職員の職務の一部は変わる可能性があります。管理者はステークやキャンパスの指導者ともっと頻繁に連絡を取る必要があり,地元の教会部の代表者とより密接に連携して働く必要があるかもしれません。インスティテュート学生評議会アドバイザーが,サポート的な役割を果たす必要があるでしょう。インスティテュート学生評議会がより幅広い行事や活動を主催し,インスティテュートで教えるクラスやワークショップの選択について意見を述べることができるためです。教師は教える際の負担を調整する必要があるかもしれません。一つのクラスをずっと教えるのではなく,学期内に一連のワークショップを教える可能性があるためです。必要に応じて職員の調整が行われるよう,インスティテュートディレクターおよび地区ディレクターと定期的に連絡を取ってください。

話し合いのための質問

以下の質問は,これらの変更をどう実施するか話し合う際に役立つでしょう。

  • YSAを力づけること,地元での調整,協力の原則は,この方策の変更にどのように当てはまるでしょうか。

  • インスティテュート諮問評議会で,インスティテュートはステーク指導者と明確なコミュニケーションを取っていますか。わたしたちは一緒に働いているでしょうか,それとも別々に働いているでしょうか。

  • わたしたちのキャンパスインスティテュートでは,機能している宗教教育インスティテュート学生評議会があるでしょうか。もしあるのなら,評議会には,関連する各ステーク,キャンパス内の組織,キャンパス内のコミュニティー(現在インスティテュートに登録していない人を含む)の多様な人々を代表する会員がいますか。

  • インスティテュート学生評議会のインスティテュートに現在は出席していない人の声をどのように取り入れることができるでしょうか。

  • キャンパス内のコミュニティーが求めるものに耳を傾けるインスティテュート学生評議会の取り組みを,わたしたちはどのように支援できるでしょうか。

  • インスティテュート学生評議会がどのような活動や行事を提供するかについて,いつ,どのように話し合い,決定することができるでしょうか。

  • インスティテュートの追加の活動の選定と実施について,教職員の干渉を防ぐにはどうすればよいでしょうか。インスティテュート評議会の会員の働きに対して,どのように力を与えることができるでしょうか。

  • 地元のワードやステークとの協力を促進するために,インスティテュート学生評議会にどのようなリソースを提供できるでしょうか。

行動計画

キャンパスインスティテュートで追加の活動を実施するようインスティテュート評議会を力づけるために,あなたや教職員は何ができるでしょうか。以下の空欄に書き込んでください。