「ディスカッションガイド1:指針となる原則(40分)」 インスティテュートの変更に関するガイド
「ディスカッションガイド1」インスティテュートの変更に関するガイド
ディスカッションガイド1:指針となる原則(40分)
最近のインスティテュートの変更と,神権・家族部による世界中のステークYSAプログラムに対する変更は,3つの指針となる原則に基づいています。経験から分かるように,これらの原則はインスティテュートの方策の変更を効果的に実現するために不可欠です。
指示:以下の各原則の説明を読み,話し合います。その際に,自分自身の状況の中で原則を理解し応用する助けとなるのは,どの聖句や預言者の言葉かを考えてください。話し合いのきっかけになるように,本文に幾つかの聖句が含まれています。
原則1:ヤングアダルトを力づける
インスティテュートと教会のYSAプログラムに関する最近の変更では,YSA自身が中心となります。「ヤングアダルトを力づける」とは,ヤングアダルトをYSAプログラムの利用者としてだけでなく,パートナーとして見ることを意味します。わたしたちのYSAは力強く忠実な大人であり,指導し,解決策を発展させて,実行する偉大な能力を持っています。関わりを感じ,力づけられ,信頼されていると感じながら,この業に携わることで大きな恩恵を受けることができます。さらに,年齢や仲間同士の関係により,S&I職員とくらべて,同世代の人々の必要や好み,世代間の違いについてより良い洞察を得られることがよくあります。彼らの信仰と声は,同世代に有意義な影響を与えるために,教会やインスティテュートの経験を築く鍵となります。
同世代にかかわり,同世代が共鳴できるインスティテュートの経験を作り出せるよう,YSAを力づけるためにできることがたくさんあります。そのために次のことを提供します。
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体制:大学のプログラムでは,インスティテュート評議会がYSAのグループを順番に交替させ,キャンパス内のコミュニティや出席を選んだヤングアダルトに祝福をもたらすための解決策を見つけ,発展させるのを主導させる体制を提供します。ステークYSAプログラムでは,ステークまたは複数のステークレベルの宗務指導者によって決定され指導される新たに組織されたステークYSA委員会が,地元のYSAが求めるものに,率先してこたえる解決策を作成できるような体制を提供します。
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ビジョン:何を達成しようとしているかというビジョンをもってYSA評議会に霊感を与えることができます。単に楽しい活動を計画するだけではなく,有意義な方法で人々をキリストに結び付け,仲間意識や帰属感を生み出し,適切な方法で求められるものにこたえようと努めています。
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プロセス:以下のプロセスは,試験的研究で効果が証明されています。インスティテュート評議会に以下のことを勧めます。
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耳を傾ける:地元の人々の好みや状況,求めるものを理解するために,仲間のYSA(現在インスティテュートや教会に参加していない人を含む)の言葉に耳を傾けてください。
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評議する:ともに,インスティテュートのプログラムや提供されているものを築き上げ,取り入れてください。
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実施する:地元の人々が求めることを満たす解決策を実行してください。
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評価する:実施した解決策の有効性を評価して報告してください。
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許可と手段:許可と必要な手段をYSAに与えれば,より多くのことを成し遂げられます。建物に立ち入る許可,予算に対する適切な権能と責任,スケジュールに対する責任,インスティテュートを代表する権限,その他必要な許可や手段をともに働くYSAに与えてください。
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責任を負う:活動の成果,時間と経費,参加者の経験の評価について,インスティテュート評議会が報告できるようにします。何がうまくいったか,何がうまくいかなかったかを分析し,改善する方法について話し合い,次回の計画を立てるよう励まします。インスティテュートの経験は次のことを満たす必要があります。
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イエス・キリストとのつながりを深める。
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帰属感と関係を深める。
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適切な方法で地元の人々が求めるものを満たす。
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現在参加していない人を含め,すべてのYSAに焦点を当てる。
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YSAを力づけるとは,インスティテュート評議会が指導者として真の役割を果たせるよう支援することです。インスティテュート評議会がリーダーシップを発揮し,集会を行い議題を決定できるようにしてください。あなたが実施したいものでなかったとしても,評議会のアイデアを支持してください。代わりに引き受けたいという衝動は抑えてください。一連の選択肢を提供することは役に立つかもしれませんが,あなたの考えを押し付けず,役立つ活動やリソースをYSA自身が選択できるようにしてください。
原則2:協力
これらの変更を実施する際には,決して競い合うことはせず,協力することが大切です。地元の神権指導者,地域の指導者,キャンパス内のコミュニティー(該当する場合),その他のグループと強固な協力関係を築くよう努めてください。ヤングアダルトをキリストに結びつけ,有意義で適切な方法で彼らの生活を祝福するという共通の目的を達成するために,定期的にコミュニケーションを取り,調和して働いてください。
協力が必要となる事柄には,次のようなものがあります。
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インスティテュートの活動がステーク,ワード,地域社会,またはキャンパスの活動と重ならないように,カレンダーを調整する。
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キャンパスや地域が主催する活動や行事にインスティテュートの生徒が参加するための調整を行う。例えば,インスティテュートが末日聖徒学生協会(LDSSA)を通して隣接するキャンパスと協力し,キャンパス内の奉仕プロジェクトを後援する手配をする場合などです。
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インスティテュートでステーク,ワード,地域,またはキャンパスの行事を発表する(またはその逆)。
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地元のステークとワードの指導者の働きを支援するのに最も適したインスティテュートワークショップを決める。
一致が鍵です。密接な協力により,争い,いら立ち,重複した努力や奉仕を避けることができます。わたしたちは皆,ヤングアダルトをキリストのもとに導き,彼らが霊的,社会的,実践的な必要を満たせるよう助けるという共通の目標に向かっています。
下の空欄に,インスティテュートプログラムを実施するために協力する必要がある個人やグループを書き出してください。主は次のように言われました。「もしもあなたがたが一つでなければ,あなたがたはわたしのものではない。」(教義と聖約38:27)あなたが書き出した個人と協力するために,この言葉はどのように役立つでしょうか。
原則3:地元への適用
YSAは世界中で様々な状況や困難に直面しています。経済状況,教育の機会,霊的な懸念,社会的背景,物質的な必要は,文化や場所によって大きく異なります。
したがって,教会本部が万人に当てはまるインスティテュートプログラムを設計することはできません。世界中のヤングアダルトが求めているものを満たすためには,地元の状況に合わせてインスティテュートプログラムを調整する必要があります。例えば,南アメリカの生徒は,アメリカ合衆国の生徒にくらべて,インスティテュートの卒業証書のために努力する強い動機があるかもしれません。教会が比較的新しくできた地域の生徒には,コーナーストーンコースが必要かもしれませんが,教会がすでに確立されている地域の生徒は,多様な教科課程から恩恵を受けるでしょう。調整は地域によって,あるいは都市によって異なる可能性があります。
インスティテュートプログラムを調整するには,その地域の好みや状況,ニーズについて深く理解する必要があります。生徒をよりよく理解するために,公式の場とそうでない場でまめに生徒の声に耳を傾けてください。データ,レポート,ダッシュボードを確認し,地元のパターンと指標を見つけてください。さらに重要なことは,霊感と神の導きを求めることです。中央事務局の指導者は,地元の指導者と教師に深い信頼を寄せ,S&Iの目的に沿って地元で調整を行い,実現することができると信じています。
地元で調整を行える可能性がある場合は,頻繁に連絡を取り合い,率直かつ透明性を持って同僚やS&Iの指導者に接してください。実施する調整を一緒に選んでください。