指導者と役割の養成
ディスカッションガイド4:ステークYSAプログラムをサポートする(40分)


「ディスカッションガイド4:ステークYSAプログラムをサポートする(40分)」インスティテュートの変更に関するガイド

「ディスカッションガイド4」インスティテュートの変更に関するガイド

ディスカッションガイド4:ステークYSAプログラムをサポートする(40分)

神権・家族部では最近変更があり,地元の状況や必要に合わせたYSAプログラムを計画するうえでYSA委員会の権限やビジョン,責任が大きくなりました。ステーク会長または協力するステーク会長のグループから承認と指導を受けた場合,YSA委員会が率先して地元のYSAでの経験を作り出すことができます。YSA委員会が指導・指示できるように支援するために,S&Iは引き続き訓練,教科課程,報告機能,その他の専門知識を提供します。さらに,S&I職員は現在,地元のYSA委員会の必要性とビジョンに合わせて,ステークのインスティテュートプログラムの詳細をより柔軟に調整できるように権限を与えられています。

具体的には,S&I職員は,以下のような面でインスティテュートをより柔軟に支援できます。

  • コースの提供:地元のステークまたは複数のステークのYSA委員会とステーク指導者の指導に従い,どのインスティテュートコースを提供するか選択します。コースの選択は,YSAプログラム全体のビジョンと方向性に従う必要があります。

  • クラスの日時:YSA委員会とステーク指導者の指示に従い,インスティテュートのクラスの日時を選びます。YSAプログラム全体をサポートし,地域のYSA行事全体の予定に合った方法でコースのスケジュールを組むよう努めてください。

  • コースとクラスの時間:S&I教科課程は,学期ごとの単位取得条件を達成するために作られています。しかし,それが地元のYSAの必要に合わない可能性もあります。コースとクラスの授業時間について,地元のYSA委員会が指導,指示するようにしてください。S&Iコーディネーターが承認された教科課程の進度を調整する必要があるかもしれません。

  • その他の要請:地元のYSA委員会のビジョンと方向性をサポートするために,ステークのインスティテュートプログラムにさらに柔軟性が必要になるかもしれません。原則として,ステークのインスティテュートプログラムは,単独の教会プログラムとして運営するのではなく,YSAをサポートするための手段の一つと考えてください。インスティテュートのリソースを新しい創造的な方法で利用するよう求められた場合,それがS&Iの方針で決められた範囲内で対応できるか地域ディレクターに相談してください。

S&Iコーディネーターは,ステークおよび複数のステークのYSA委員会と密接に協力し,委員会集会に参加する必要があります。

以下では,この変更を実現する方法の例を幾つか提案します。これらの例を検討し,あなたのプログラムに応用する方法や地元の状況に合わせる方法についてグループで話し合ってください。

実施事例

  • コースの提供:地元のS&Iコーディネーターは,年度の初めに,「宗教225:イエス・キリストと永遠の福音」コースを教えることを計画しました。これは,生徒がインスティテュートの卒業要件を満たすために役立つため,ふさわしいと考えたからです。しかし,地元のYSA委員会は,新約聖書の「わたしに従ってきなさい」の教科課程を中心とするクラスが,地元のヤングアダルトにより役立つと考えています。S&Iコーディネーターは,進行を調整して「宗教211/212:新約聖書」を提供し,宗教225の代わりに,「わたしに従ってきなさい」のスケジュールに合わせることを提案します。

  • クラスの日時:地元のS&Iコーディネーターは通常,水曜日の午後1時にクラスを行います。しかし,地元のYSA委員会は,インスティテュートのクラスと夕べの活動を組み合わせれば,YSAの必要により適切に応えることができると考えています。S&Iコーディネーターは,地元のYSA委員会のビジョンに応えて,木曜日の夜の8時にクラスを移動します。

  • コースとクラスの時間:S&Iの方針では,単位取得の資格を得るには,14週間の学期中に90分のクラスを週1回受けることになっています。しかし,ステークのYSA委員会からの意見に基づき,地元のYSAのステーク会長は,地元のS&Iコーディネーターに,インスティテュートと週1回のステークの活動を組み合わせるために,各クラスの時間を短縮するよう求めます。ステーク会長とS&Iコーディネーターは,週1回の45分の授業が最適であると判断します。このコースは2単位コースに必要な時間よりも短いため,コーディネーターはWISEで1単位コースのクラスを使って参加状況を記録します。

  • その他の要請:地元のS&Iコーディネーターは,非常に有能な教師として知られています。この能力を考慮し,ステーク会長は,S&Iコーディネーターに,「福音を教える」という4週間の「宗教099R」ワークショップで個人的に教えるよう依頼します。ステーク会長は,「福音を教える」召しを受けているすべてのヤングアダルトに,この4週間のワークショップに出席するよう勧めます。S&Iコーディネーターは地域ディレクターと話し合い,ステーク会長のこの要請に前向きに対応することにします。

よくある質問

ステークのYSA委員会が,地元のYSAプログラムにインスティテュート含めないことを選んだ場合,どうなりますか。すべてのYSAプログラムにインスティテュートが含まれるよう望んでいますが,ステークや複数のステークによるプログラムに対して,これを強制するわけではありません。次のようにして,特定のステークプログラムにインスティテュートが含まれる可能性を高めることができます。(1) インスティテュートとそれに関連する研究の良い影響を分かち合う。(2) 福音を教える方法を改善する。(3) 心を高め,関連性があり,魅力的なインスティテュートの経験を生み出す。(4) 地元の神権指導者やステークまたは複数のステークのYSA委員会とうまく連携し,協力する。(5) インスティテュートが,地元の関心や必要に合ったインスティテュートの経験を発展させられることを示す。

調整の程度に制限はありますか。地元のYSAの必要を満たすために,要請された分だけ調整を行えるように願っています。しかし,調整の対象ではない項目が幾つかあります。これには,聖文や生ける預言者の言葉から教え続けること,また日曜日にインスティテュートのクラスを開かないことが含まれます。後になって,対応が難しい状況が起こることもあるでしょう。要請した調整について,地域や地域ディレクターと頻繁に話してください。

インスティテュート職員に求められる要請の例として,ほかにどのようなものがあるでしょうか。地元での調整の原則に沿って,インスティテュート職員からの要請は,地域によって大きく異なる可能性があります。例えば,一回限りのクラス,ファイアサイド,ディボーショナル,ワードまたはステークの会員からの難しい福音の質問に答える方法について地元の神権指導者と相談する,地元のYSAまたはユースカンファレンスを支援する,インスティテュート以外の活動のためにインスティテュートの建物を開放する,などです。通常の範囲を超える要望があった場合は,地域ディレクターまたは地区ディレクターに相談してください。

地元のステークのインスティテュートプログラムが調整されて,単位取得の要件が満たされなくなった場合,単位を希望する生徒に対してどのように取得の機会を提供できるでしょうか。単位取得を目指す生徒に,地元のオンラインインスティテュートプログラムを勧めることができます。すべてのオンラインインスティテュートクラスでCESの移行可能な単位を取得できます。また,教師はどのクラスでも単位取得を目指す個々の生徒と直接協力して,単位取得の要件を満たすために追加の項目を終了できるよう助けることもできます。教師は,要件を満たすための生徒の進捗状況をWISEで記録します。

話し合いのための質問

以下の考える質問は,これらの変更を実現する方法を考える際に役立つでしょう。

  • YSAを力づけること,地元での調整,協力の原則は,この方策の変更にどのように当てはまるでしょうか。

  • 大きなYSAプログラムの一部として,あるいは教会の単独プログラムとして,わたしはどちらの形でインスティテュートを運営していますか。地元の教会指導者は,わたしを地元のYSAプログラムのリソースとして見ているか,あるいは独立した教会プログラムを運営する個人として見ているか,どちらでしょうか。

  • どうすれば,地元のYSAプログラムと連携できるでしょうか。

  • 地元のYSA委員会から,地元のYSAプログラムでのわたしの役割を小さくするよう求められた場合,どのように対応すればよいでしょうか。ヨハネ3:25-30に述べられているバプテスマのヨハネの態度から,何を学べるでしょうか。

行動計画

地元のステークのYSA委員会およびプログラムのビジョンと方向性を支援するために,あなたや教職員は何ができるでしょうか。以下の空欄に幾つか書いてください。