セミナリー
使徒22-28章


使徒22-28章

概要

今週のレッスンでは,主が使徒たちにされた約束と,それがパウロの人生でどのような形で成就したかを研究します。鎖につながれようと,指導者や王たちの前に引き出されようと,パウロはイエス・キリストとその福音に対する力強い証を忠実に述べました。激しい嵐や難破などの逆境に遭遇すると,一緒にいる人たちの安全を確保するために霊感を受けた勧告と警告を与えました。今週は,マスター教義聖句の場所と重要語句を暗記してもらうレッスンがありますし,新約聖書を学ぶ中で自分が設定した目標や学習した内容,体験した個人の成長を評価する機会もあります。

教えるための備え

次の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

使徒22-23,26-28章

この課の目的:この課は,天の御父とイエス・キリストに仕えようと努力するなら御二方が約束を果たしてくださることを,生徒がさらに固く信じられるようになることを目的としています。

  • 生徒の準備:主が自分にしてくださっている約束について,生徒に深く考えてもらいます。例えば,聖餐の祈りの中にある約束や( モロナイ4:35:2 参照),そのほかの聖文にある約束について考えるとよいでしょう。祝福師の祝福を受けている生徒には,その祝福文を読んで主から約束されていることを探してもらうといいかもしれません。

  • オンラインレッスンに関する提案:主が使徒たちに与えられた約束を生徒に調べてもらい,見つけた約束をチャットに書いてもらいます。今後引き続き学習しながら,見つけたその約束を主がどのようにして果たされたかも,チャットに載せてもらいます。

使徒22-26章

この課の目的:この課の目的は,パウロの模範に従ってイエス・キリストと主の福音について日々の生活の中で証したいという望みを,生徒に育んでもらうことです。

  • 生徒の準備:ほかの人の証から影響を受けた経験について深く考え,その経験を分かち合えるよう準備をしてきてもらいます。

  • 表:人々がパウロの証を聞いてどのようなことをしたかを示す表

  • オンラインレッスンに関する提案:レッスンの最後に,生徒をブレイクアウトルームに分けて,自分の証について話したり,普通で自然な方法で考えを分かち合う方法についてアイデアを話し合ったりするとよいでしょう。

使徒27-28章

この課の目的:この課の目的は,預言者の勧告に従うことの大切さを生徒に感じてもらうことです。

  • 生徒の準備:現代の預言者が現在教えていることを,幾つか生徒に研究してもらいます。例えば,最近の総大会の説教を読んだり見たりしてもいいですし,機関誌『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』に載っている預言者や使徒の記事を読んでも構いません。または,小冊子『若人の強さのために』で幾つかのテーマについて読んでもよいでしょう。預言者の勧告に従うことについてどのような気持ちを感じているか,生徒に深く考えてもらいます。

  • 配付資料:「パウロのローマへの船の旅」

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒が学習帳に書く活動を行う際に,生徒が参考にできるよう,配付資料を表示しておくとよいでしょう。そして,ホワイトボードの機能を使って,4つの枠の一つで起こった出来事を表す絵を描くか,またはその要約を文字入力するよう別々の生徒に割り当てます。それができたら,何を描いたか,または入力したか,生徒に説明してもらいます。

マスター教義の復習16

この課の目的:この課の目的は,新約聖書のマスター教義聖句の場所と重要語句の幾つかを生徒に暗記してもらうことです。

  • 生徒の準備:これまで学んできたマスター教義聖句を一つか二つ,生徒に読んでもらいます。聖句の場所と重要語句を生徒に暗記してもらいます。または,可能であればマスター教義聖句全体を暗記してもらってもよいでしょう。

  • 生徒のための資料:暗記用のカードを作るための紙

  • 表:表示または配付するマスター教義の表

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒がマスター教義聖句の場所と重要語句の暗記を終えた後で,教師が重要語句を読み上げ,制限時間内(例えば5秒以内)に生徒に正しいカードをカメラの前に置いてもらいます。

学習を評価する 7

この課の目的:この課では,新約聖書の研究を通して自分が設定した目標にどれだけ近づけたか,何を学び,個人的にどう成長したかを自己評価してもらいます。

  • 生徒の準備:生徒に,イエス・キリストに帰依した人々の例を使徒行伝の中から分かち合えるよう準備をしてきてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒に活動 Aと活動 Bの概要を伝え,両方の活動のコピーを生徒に送ります。その後,生徒をブレイクアウトルームに分け,どの活動を一緒に行うか選んでもらいます。クラスの画面に戻ったら,ブレイクアウトルームで話し合ったことや学んだことを分かち合ってもらいます。