セミナリー
マスター教義の復習4


マスター教義の復習4

マスター教義聖句の応用

Youth engaged in a group activity. They are seated in a circle in an outdoor setting.

マスター教義の目的の一つは,マスター教義聖句で教えられている教義を生活に当てはめる方法を学習することです。この課では,日々の生活で起こるようなシナリオに,マスター教義聖句を当てはめる練習をする機会を提供します。

生徒の準備:今年学習してきたマスター教義聖句で教えられている真理をどのように生活に当てはめてきたか,生徒に深く考えてもらいます。

学習活動案

この復習の課の代わりにマスター教義聖句の課を教える必要が出てくる場合もあります。地域や地区のディレクターやコーディネーターが立てた進度スケジュールを参照して,セミナリー開講中にマスター教義聖句の課を全部教えられるようにしてください。

聖文は生活にどのように関係してくるのでしょうか。

正雄という名の若い男性は,相当な時間をかけて聖文を研究してきました。聖文に出てくる物語をたくさん知っていて,聖句をたくさん暗記しています。しかし,その努力にもかかわらず正雄は,聖文が自分の状況や疑問にどのような関係があるのか,あまりよく理解できません。

  • 正雄が聖文を生活に当てはめる方法を理解できるよう,あなたならどのような言葉をかけますか。

  • あなたはどのようなときに,聖文が教える真理を生活に当てはめてきましたか。

この課は,マスター教義聖句で教えられている真理を,実生活の状況に当てはめるのに役立ちます。

次の表を掲示して,レッスン中に生徒が参照できるようにしてください。どの聖句をいちばん強調して復習するのがよいか,決めてください。

聖句の場所と重要語句

以下は,新約聖書前半のマスター教義聖句の場所と重要語句です。この表を復習し,この表に載っている聖句に自分の聖典でまだ印をつけていない人は,印をつけるといいかもしれません。

Doctrinal Master - Matthew - John

聖句の場所

重要語句

ルカ2:10-12

「きょうダビデの町に,あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」

ヨハネ3:5

「だれでも,水と霊とから生れなければ,神の国にはいることはできない。」

ヨハネ3:16

「神はそのひとり子を賜わったほどに,この世を愛して下さった。」

マタイ5:14-16

「あなたがたの光を人々の前に輝かし……なさい。」

マタイ11:28-30

「すべて重荷を負うて苦労している者は,わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」

マタイ16:15-19

イエスは言われた。「わたしは,あなたに天国のかぎを授けよう。」

ヨハネ7:17

「神のみこころを行おうと思う者であれば,だれでも,……この教が……わかるであろう。」

マタイ22:36-39

「主なるあなたの神を愛せよ。……あなたの隣り人を愛せよ。」

ルカ22:19-20

イエス・キリストは,「わたしを記念するため」に聖餐を取るよう命じられた。

ヨハネ17:3

「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,……イエス・キリストとを知ることであります。」

ルカ24:36-39

「霊には肉や骨はないが,あなたがたが見るとおり,わたしにはあるのだ。」

  • あなたは,これらのマスター教義聖句で教えられている真理を,これまでどのように自分の生活に当てはめてきましたか。あるいは,当てはめることができましたか。

聖句を実際の状況に当てはめる

生徒に,実際の状況にマスター教義聖句を当てはめる練習をしてもらいます。その一つの方法が,以下のシナリオから一つ選び,その状況にある人にとって助けになると思うマスター教義聖句を選ぶというものです。

聖句の場所を書いた紙(1枚に1か所)を部屋全体に掲示することで,この活動に変化をつけてもかまいません。クラスにシナリオを紹介し,そのシナリオにいちばん合うと感じた聖句の紙の隣に生徒に立ってもらいます。その後,なぜその聖句を選んだのか説明してもらいます。ほかの生徒に,なぜそのシナリオでその聖句が役に立つと感じたのか,別の理由を発表してもらってもよいでしょう。

この活動で使えるシナリオの例を二つ紹介します。必要な場合は,表に記載されているほかのマスター教義聖句に関係のある,別のシナリオを作成してもかまいません。

  • 「イエス・キリストの何がそれほど重要なのか」と友人に尋ねられました。

  • 友人は福音について学び始めたばかりで,こう問いかけてきました。「なぜ,わたしはバプテスマを受ける必要があるのでしょうか。善い人になれればそれでいいのではないのですか。」

次の二つのシナリオについて考える際には,二人一組,あるいは少人数のグループにクラスを分けます。ペアやグループごとに,一つのシナリオを割り当てます。シナリオに続く質問について,生徒に話し合ってもらいます。

  • あなたは日々の生活に疲れを感じていて,安心できる場所はどこにあるのかと思っています。

  • あなたの両親は,ほかの人の模範となることがいかにあなたにとって重要なのか,強調しています。

  • このシナリオにはどのマスター教義聖句が関係あると思いますか。

  • この状況で特に役立つのは,そのマスター教義聖句のどの言葉でしょうか。

生徒に少し時間を取り,この課で挙げているマスター教義聖句に関連するシナリオを,一つ以上作成してもらいます。作成したら,希望する数人の生徒にシナリオを発表してもらいます。生徒の発表が終わるごとに,そのシナリオにいちばん関係があると思うマスター教義聖句を,ほかの生徒に選んでもらいます。

マスター教義聖句で教えられている教義を生活の中で実践する方法を探し続けるよう,生徒に言います。