セミナリー
学習を評価する3


学習を評価する3

マタイ8-13章;マルコ2-5章;ルカ7-9章:11-13章

Mendoza, Argentina. A group of young men and young women attend an early morning seminary class.

この課では,今年新約聖書を学習してきて自分の設定した目標にどれだけ近づけたか,何を学び,個人的にどう成長したかを自己評価してもらいます。

学習活動の提案

自分の最近の成長について考える

生徒が,自分の最近の霊的成長についてよく考える機会を設けます。そのための方法の一つとして,次の質問を見せて,生徒が自分の考えと答えを学習帳に書く時間を取るとよいでしょう。

セミナリーの目的の一つは,イエス・キリストのもとに来て,主の弟子になれるよう助けることです。少し時間を取って,自分の最近の霊的成長について考えてください。次の質問が参考になるかもしれません。これらの質問の答えを学習帳に書くとよいでしょう。

  • 自分の生活で最近変えたことの中で,イエス・キリストに近づくのに役立ったことを一つ挙げてください。

  • 最近の学習で救い主について学んだことの中で,特に自分のためになったのは,どのようなことですか。

  • 自分がイエス・キリストのようになってきたと思うのはどのような点ですか。

自分の霊的な成長について生徒によく考えてもらったら,考えたことをクラスで発表してもらいます。

次の活動は,生徒が自分の理解度と成長を評価する助けになるはずです。これらの活動を行ってください。または,生徒に何が必要か考えて,ほかの活動にしてもよいでしょう。

聖文の理解力を自己評価する

今年のセミナリーでは,聖文をよく理解するのに役立つ様々なスキルを教わってきました。難しい言葉を定義するといったスキルは,聖文に出てくる言い回しを理解するのに役に立ったかもしれません。たとえ話に用いられている象徴を4段階の手順で理解するといったスキルも,聖文のメッセージをよく理解するのに役に立ったことでしょう。

次の自己評価は,聖文の理解力を高めるためにしてきたことについて生徒自身に考えてもらう方法の一つにすぎません。ほかに,個人の聖文研究でうまくいっていることとまだできていないことについてクラスで話し合う,という方法もあります。あるいは,役立ったスキルの使い方を生徒に実演してもらう機会を設けることもできます。

  • 次の研究スキルが聖文をよく理解するのにどの程度役に立ったかを,0から5の6段階で評価してください:

0.このスキルを利用したことがない

1.役に立たなかった

2.少し役に立った

3.やや役に立った

4.かなり役に立った

5.とても役に立った

______原則を見つける

______象徴やたとえを理解する(例:救い主のたとえ話)

______タグ付けする(福音ライブラリー),印をつける,下線を引くなど

______学びながら,考えたことや感じたことを書き留める

______聖句をリンクさせる(「福音ライブラリー」),聖句を相互参照する

______多様な視点から研究する(例:様々な視点から,同じ物語を研究する)

______聖文の内容を思い描く

  • あなたが使ってみたスキルでこのリストに載せたいものは,ほかにありますか。

  • 聖文研究のスキルを実際に使ってみて,イエス・キリストのことを知り,主の教えを理解するのにどのように役に立ちましたか。

救い主の教会で預言者と使徒が果たす重要な役割について説明する

少し前に,救い主が主の教会の設立の一環として十二使徒を召されたことを学びました( マタイ10章 参照)。

下記の話を提示する代わりに,ジェフリー・R・ホランド長老が,ビデオ「またこの地に預言者たちが」(ChurchofJesusChrist.org,タイムコード0:00-2:28)である話を紹介しているのを見せてもよいでしょう。ビデオが終わったら,次の質問をします:

2:3

教会について学んでいる友人が,今日の救い主の教会で預言者と使徒が果たしている役割についてもっとよく知りたいと思っているとします。この友人から次の質問をされた場合の答えを用意してください。答えには マタイ10章 に書かれている真理を入れるとよいでしょう。

生徒には,二人一組になって答えを用意してもらうとよいでしょう。答えが用意できたら,質問に答えている様子をロールプレイで別のペアに見せてもらってもいいかもしれません。

  • なぜ救い主は使徒を召されるのでしょうか。

  • 今日のわたしたちに,なぜ生ける使徒が必要なのでしょうか。

自分がイエス・キリストを信じる信仰をどのように働かせて罪を悔い改めているかを評価する

この図は以前のレッスンで見たことがあるかもしれません。ちょっと時間を取って,今日の自分はこの図のどこにいるか,よく考えてください。自分が主にどれだけ近づいていると思うか,どの方向に向かっているか考えます。

Shows two stick figures, one going toward Christ, the other going away from Christ

これまで新約聖書を研究してきたあなたは,主を信じる信仰を働かせて罪を悔い改め,もっとイエス・キリストに近づきたいと思ったことがあるかもしれません。悔い改めるとばつが悪いことになりそうだと思うこともあるかもしれませんが,イエス・キリストを信じる信仰と心から悔い改めたいという気持ちがあれば,そんな恐れを乗り越えることができます。

十二使徒定員会のデール・G・レンランド長老は,自分自身の経験を基に,罪を悔い改めたときに救い主から受けることができる祝福について説明しています。ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「Repentance: A Joyful Choice(悔い改め—喜びに満ちた選択)」(4:36)を視聴するとよいでしょう。このビデオを見ながら,悔い改めを通して自分が受けてきた祝福について考えてください。

Shows two stick figures, one going toward Christ, the other going away from Christ

ルカ7:36-50の課を教えていない場合は,次の内容を少し変え,イエス・キリストを信じる信仰を働かせて罪を悔い改めようと最近努力したときのことを,生徒が考えられるようにするとよいでしょう。

ルカ7:36-50の課を受けた人は,罪を悔い改めることによって救い主への愛を深める計画を立てるよう言われたことを思い出してください。その課では,次の質問の答えを学習帳に書くように言われました:

  • 救い主に近づくために,あなたは何をやめる必要があるでしょうか。どうやってそれをやめますか。

  • 救い主に近づくために,あなたは何を始める必要があるでしょうか。どうやってそれを始めますか。

可能であれば,学習帳に書いたことを見返して,この二つの質問に自分がどう答えたかを確認します。設定した目標に向かって自分がどう成長したか考えてください。次の質問が参考になるかもしれません。

次の3つの質問を見せて,生徒に自分の答えを学習帳に書いてもらいましょう。これらの質問は,ほかの人と話し合うためのものではありません:

  • 自分を変え,イエス・キリストに近づこうとしているときに,どのような障害に直面しましたか。また,どのように成長しましたか。

  • 主はどのようにあなたを助けてくださいましたか。

  • 現在の成長を基に,次に何をするべきだと思いますか。

生徒が前の質問に答えるための時間を取った後,悔い改めについて一般的な話し合いをします。この話し合いでは,あまりにも個人的な情報は公表しないように生徒に注意してください。次のような質問をするとよいでしょう:

  • 悔い改めについて,ほかにどのような疑問がありますか。

  • 悔い改めることを選んだことで,霊的にどのように成長し,どのような喜びを感じましたか。

  • 悔い改める努力や自分を変える努力をしたときに,救い主のどのような愛を感じましたか。

謙遜になって心から悔い改めれば救い主の愛を感じることができることを証し,救い主を信じる信仰を働かせて悔い改めるよう生徒に勧めます。