セミナリー
ヨハネ14-17章


ヨハネ14-17章

概要

弟子たちと過ごす最後の夕べで,イエス・キリストは弟子たちを教え,慰められました。救い主は,御自分がなぜ「道であり,真理であり,命である」のかを教え(ヨハネ14:6),主の戒めを守ることによって主への愛を示すことができることを教えられました。救い主は,御自分につながっているようにと勧め,聖霊の使命について教えられました。イエス・キリストは偉大な執り成しの祈りをささげて,彼らのために祈られました。

教えるための準備

以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

ヨハネ14:1-6;15:1-11

この課の目的:この課は,生徒が自分とイエス・キリストとの関係について考え,イエス・キリストに従い,イエス・キリストの力と助けを受ける方法について考えるのに役立ちます。

  • 生徒の準備:生徒に,小道や,ぶどうまたは枝のついた木を探してもらいます。その写真を撮ってもらいます。生徒に,自分の撮った写真のどのようなところがイエス・キリストを思い起こさせるのか考えてもらい,その写真をクラスに持ってきてもらいます。

  • 教える機会:この課では,生徒に教えてもらってもよいでしょう。生徒に,事前にこの課の一部を教える準備をしてもらったり,クラスの時間に準備して教えてもらったりします。

  • 配付物:「主は『道であり,真理であり,命である』(ヨハネ14:6)」

  • 実物:木の枝またはぶどうの木の一部分

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒を少人数のブレイクアウトグループに分け,準備したレッスンをクラスメートに教えてもらいます。

ヨハネ14:15-31;15:10-14

この課の目的:この課を通して生徒は,天の御父とイエス・キリストの戒めに従うことによって,御二方に愛を示すことができるようになります。

  • 生徒の準備:生徒にビデオ「おばあちゃんの家へ」(4:02)を見て,主が戒めを与えてくださる理由についてこの話から何が学べるか,考えてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:人がほかのだれかを愛しているかどうかはどうしたら分かるかについて話し合う際に,親または家族の一人を招くよう,生徒にお願いします。

ヨハネ14-16章

この課の目的:この課を通して,生徒は,聖霊が生活の中でどのようにしてその役割を果たされるかを知ることができるようになります。

  • 生徒の準備:聖文に出てくる例や個人的な経験を挙げて,「聖霊はどのように助けてくださるか」という質問に答える準備をしてもらいます。

  • 生徒用に準備するもの:生徒に書いてもらう小さな紙かメモ用のカード

  • 表示するコンテンツ:聖霊の役割を書く表

  • オンラインレッスンに関する提案:聖霊の役割の表を載せた共有ドキュメントを作成します。生徒に,表に答えを入力してもらいます。生徒には特定のフィールドを割り当てることができます。完成した表を示して,全員に見てもらえるようにします。

ヨハネ17章

この課の目的:この課を通して,生徒は,生活の中で天の御父とイエス・キリストをもっと個人的に知ることができるようになります。

  • 生徒の準備:生徒に, 3 ニーファイ19:16,26-33 を読み,救い主が自分たちのために天の御父に祈られるのを聞いたらどのような気持ちがするか,深く考えてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:この課の「補足学習活動」の項にある「絵を描く活動—一つになる」という活動を行って,イエス・キリストに近づくにつれて,わたしたちが自然に互いに一致するようになることを生徒に理解してもらうといいかもしれません。

マスター教義:ヨハネ17:3

この課の目的:この課では生徒に,マスター教義聖句 ヨハネ17:3 の場所と重要語句を暗記し,教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用できるようになってもらいます。

  • 生徒の準備:生徒に,生徒が知っている人の中から,天の御父とイエス・キリストをよく知っていそうな人を考えてもらいます。その人に,天の御父とイエス・キリストを知るようになるために何が助けになったかを聞いてきてもらいましょう。

  • 表示するコンテンツ:霊的な知識を得るための原則に対応する3つの見出しの下にある指示と質問

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒が少人数のグループで作業できるように,ブレイクアウトルーム機能を使い,霊的な知識を得るための原則をレッスンで提示された状況に当てはめてもらうとよいでしょう。その後,再びクラスを一つにして,各グループで学んだことについて話し合います。