学習を評価する5
マタイ21-26章;マルコ11-14章;ルカ19-21章;ヨハネ12-13章
この課では,今年新約聖書を学習してきて自分の設定した目標にどれだけ近づけたか,個人的にどう成長したかを自己評価してもらいます。
生徒の準備:最近受けた数回のレッスンと,それらのレッスンの結果として経験したことについて,生徒に思い巡らしてもらいます。
学習活動案
この課では,生徒が自分の設定した目標にどれくらい近づけたか,新約聖書の教えを説明する能力は伸びているか,福音に従って生活する態度,望み,能力がどのように変わってきているかを評価してもらいます。クラスでのマタイ21-26章;マルコ11-14章;ルカ19-21章;ヨハネ12-13章の研究では,以下の活動で取り上げられている以外の真理が強調されていたかもしれません。もしそうであれば,その真理も入れた活動をするように調整するとよいでしよう。
どのようなことを学びましたか。
少し時間を取って,新約聖書の研究から最近学んだことについて深く考えてください。次の絵が役立つかもしれません。学習帳に最近書いたメモを参照してもよいでしょう。以下の活動は,学んでいたことのおかげで自分がどのように成長したかを評価するのに役立ちます。
場合によっては,生徒に二人一組か少人数のグループで次の質問に答えてもらうとよいでしょう。
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イエス・キリストについて最近学んだことで,あなたにとって最も価値のあることは何ですか。主についてそのような理解を得る助けとなった聖文の話には,どのようなものがありますか。
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献身的なイエス・キリストの弟子となるために,あなたはどのようことを行ってきましたか。
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救い主に従う者として成長するために,次にどのようなことができるでしょうか。
神を愛し,隣人を愛する
あなたは最近,いちばん大切な二つの戒めは心を尽くし,精神を尽くし,思いを尽くして神を愛することと,自分を愛するように隣人を愛することであるという,イエスの教えを研究しました( マタイ22:36-39 参照)。
生徒に,二人一組になって次の質問について話し合ってもらうとよいでしょう。
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この二つがいちばん大切な戒めなのはなぜだと思いますか。
あなたは最近,イエスが弟子たちの足を洗い,御自分が愛したように互いに愛し合うようにという新しい戒めを弟子たちに与えられたことも学びました( ヨハネ 13章 参照)。
複数の生徒に,以下の質問に答えてもらいます。自分の立てた計画に従って行動したときのことを話してもらうために,ほかにも何か質問をするといいかもしれません:
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救い主の教えに従って行動したときに,どのような経験をしましたか。
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クラスで勧められたことを実行したとき,イエス・キリストがあなたやほかの人々に対して抱いておられる愛について,どのように感じましたか。
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救い主の教えを学んで,あなたはどのようなことを行いたい,または行い続けたいと思うようになりましたか。
近いうちにもう一度,生徒の計画についてフォローアップをするといいかもしれません。救い主のように神を愛し,人を愛するよう努力するときにもたらされる祝福について,証してください。
イエス・キリストの再臨
レッスンのこの部分では,レッスンの冒頭に掲載されているイエス・キリストの再臨の絵を見せるといいかもしれません。
福音の教えを分かりやすく伝えるすばらしい方法は,子供にも分かるやり方で説明することです。救い主の再臨の重要な点を自分の言葉で簡単にまとめて書いてください。あたかも子供に説明するかのような書き方にします。
この要約は,生徒に各自で書いてもらっても,二人一組で相談しながら書いてもらってもよいでしょう。
前の課で,生徒たちは時間を取って,再臨に関する思い違いや疑いや恐れを避ける方法を学びました。そのことを思い出してください。生徒に,要約を書き始める前に, ジョセフ・スミス—マタイ を研究したときに学んだことを思い出してもらうといいかもしれません。
要約を書く目的は,次の二つの質問に答えることです:
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イエス・キリストの再臨に備えるために,どのようなことができるでしょうか。
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救い主の再臨が栄光に満ちたものとなるのはなぜでしょうか。(前の課で,再臨を取り巻く栄えある出来事を思い描くようにというニール L・アンダーセン長老の勧めを読んだことを思い出してください〔「御国が来ますように」『リアホナ』2015年5月号, 122参照〕。)
以下のリソースは,学んだことを復習するのに役立つかもしれません:
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ジョセフ・スミス—マタイ1:22-23,28-36 ,および学習帳のメモ
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「 時のしるし 」の項(『聖句ガイド』,scriptures.ChurchofJesusChrist.org)
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「 イエス・キリストの再臨 」の項(『聖句ガイド』)
生徒が書いた要約を,二人一組の相手に伝え合ってもらいます。または,手を挙げてくれた一人か二人の生徒にクラスの前で読んでもらってもよいでしょう。