マスター教義:ヨハネ17:3
天の御父とイエス・キリストを知る
前に行った「ヨハネ17章」の課では,天の御父とイエス・キリストを知ることによって永遠の命に向かって進歩できることを学びました。この課では,マスター教義聖句ヨハネ17:3の場所と重要語句を暗記し,その教義を説明し,霊的な知識を得るための原則を実際の状況に応用することができるようになってもらいます。
学習活動案
暗記し,説明する
マスター教義聖句の場所 ヨハネ17:3 とその重要語句である「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,また,あなたがつかわされたイエス・キリストとを知ることであります」を,何度か暗唱します。別の紙に,聖句の場所 ヨハネ17:3 と聖句の中の各言葉の最初の文字「永 命 唯 ま 神 あ ま あ つ イ キ 知 あ」を書きます。聖句の最初の文字だけを見て,聖句の場所と重要語句を暗唱してみてください。自信がついてきたら,何も見ずに,聖句の場所と重要語句を暗唱してみます。
この聖句の意味をさらによく理解できるようになるために, ヨハネ17:3 で教えられている真理を自分の言葉で説明してください。説明には,以下の内容を入れます:
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「永遠の命」という言葉の意味。
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天の御父とイエス・キリストを「知る」ようになるための幾つかの方法。
応用の実践
『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落を復習し,これらの原則を聞いたことのない人にどのように説明したらよいか考えてください。
以下の状況を読んでください:
断食証会の後,友達の明日香が悲しそうにしていることに,あなたは気づきます。一緒に歩いて家に帰る道すがら,彼女は,自分が思ったほど天の御父とイエス・キリストについてよく知らないことに,今日の集会で気づいたと言います。彼女は,証してくれた人たちに感じた御二方との特別な関係を,自分も築きたいと切実に思ったと言っています。あなたは,明日香を助ける方法について,これからの数日間,心を込めて考え,祈ることにしました。
霊的な知識を得るための原則と,以下の質問や活動を使って,明日香を助けるためにどのようなことを言い,何をするか考えてください。準備していて学んだことや感じたことを,書き留めるとよいでしょう。
永遠の視点から概念や疑問について調べる
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御自分と御子イエス・キリストを知るよう天の御父がわたしたちに望んでおられるのは,なぜだと思いますか。
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この世でできるかぎり天の御父と御子を知るようになりたいと,あなたが思うのはなぜですか。
神が定められた情報源を通してさらに理解を深める
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ヨハネ17:3 にある救い主の祈りを研究すると,明日香の願いをかなえるのにどう役立つでしょうか。
明日香が天の御父とイエス・キリストを知るのに役立つ情報源のリストを作ってください。
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明日香は,天の御父とイエス・キリストを知るために,利用できる情報源をどのように活用すればよいでしょうか。(例えば,『 聖句ガイド 』や,ChurchofJesusChrist.org,または「福音ライブラリー」アプリで,明日香はどのようなキーワードを入れて検索すればよいでしょうか。)
数分時間を取って神が定められた情報源を研究し,天の御父とイエス・キリストについてさらに学び,御二方をさらによく知る方法を学んでください。
信仰をもって行動する
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天の御父とイエス・キリストを知ろうと努力することは,なぜ信仰の行いなのでしょうか。
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あなたや知っている人が天の御父とイエス・キリストを知るために行ったことの中で,明日香に教えてあげられることには,どのようなことがありますか。
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『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の第5-7段落の中で,正しいことを行いながらも自分が望んでいるほど神を身近に感じていない人にとって助けになる言葉には,どのようなものがありますか。
マスター教義の復習
注釈と背景情報
永遠の命とは何か
「『永遠の命』という言葉は,聖文の中で,天の御父が持っておられると同等の命を表す言葉として使用されます。……永遠の命,または昇栄とは,神のもとで家族とともに永遠に住むことです( 教義と聖約131:1-4 参照)。」
(福音トピックス「永遠の命」,topics.ChurchofJesusChrist.org)
御父と御子を自分で知るにはどうしたらよいか
十二使徒定員会の ロバート D・ヘイルズ長老(1932-2017年)は,この疑問に答えています:
「個人の啓示によって,知ることができます。個人の啓示こそ,天の御父がわたしたちを助けてくださる方法であり,それによって天の御父と御子を知り,福音を学んで実践し,義にかなった生活をして最後まで堪え忍び,永遠の命を受けるにふさわしい者となり,御父と御子のみもとに戻ることができるのです。」
(ロバート D・ヘイルズ「人の啓示—預言者たちの教えと模範」『リアホナ』2007年11月号,87)
神を信じているかどうかすら分からない場合はどうすればよいか
十二使徒定員会の ロバート D・ヘイルズ長老(1932-2017年)は,次のように述べています:
「もし神を信じていたときのことを思い出せなかったり,信じることをやめていたり,あるいは真の確信を持てないまま信じていたりするなら,ぜひお勧めします。今,神の証を求めてください。 ……
…… 皆さんは,神に対する自分自身の証をもって,愛する家族,子孫,友人,皆さん自身の生活,すなわち皆さんが愛するすべてを祝福することができるようになります。自ら神を知ることによって,皆さんは最大の賜物を人に与えるだけでなく,自分自身にも最大の喜びをもたらすことになるのです。
…… 皆さんや皆さんの愛する人たちも,心からへりくだって誠心誠意で熱心に神を探し求めるなら,確信とともに知ることができると約束します。証を得ることができるのです。」
(ロバート D・ヘイルズ「天の父なる神と御子イエス・キリストを知るように努める」『リアホナ』2009年11月号,32)