2023年
また母に会えると知っています
2023年8月号


「また母に会えると知っています」『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』2023年8月号

I Can Do All Things through Christ—キリストと共に—

青少年が,困難なことを行うためにキリストがどのように自分を強くしてくださったかを分かち合います(ピリピ4:13参照)。

また母に会えると知っています

若い男性

モルモン書の中で若い兵士の母親たちがどのように主にあって息子たちを育てたかについて語っている箇所が大好きです(アルマ56:47-4857:21参照)。ぼくはその聖句を自分の母親と結びつけています。母はだれよりもすばらしい人だったと思っています。母のようになりたいです。

母は3年ほどがんと闘いました。母が亡くなったのは,ぼくが12歳になろうというときでした。母の死後,途方に暮れたような気持ちになりました。いちばん寂しいのは,母がぼくたちのためにそこにいないことです。

母が亡くなって13日後,ぼくの12歳の誕生日に,友達のジョセフが誕生日パーティーに来てくれました。ジョセフはプレゼントを手渡し,ぼくを抱き締めて,「お母さんのこと,残念だったね」と耳にささやいてくれました。それはぼくにとってかけがえのないものとなりました。ぼくは愛され,人々から大切にされているということを,彼は示してくれたのです。

家族が抱えている喪失感に対処するとき,父はいつもぼくたちのために時間を見つけて一緒に家族のことを行ってくれました。人に奉仕することも,ぼくにとって大きな助けになりました。ぼくも悲しかったですが,ほかの人たちも問題を抱えていました。彼らを助けることで,気持ちが楽になりました。

夜,泣くこともありました。そんなとき,主に心を向け,再び幸せな気持ちになれるよう祈ると,慰めを感じました。ぼくはまた母に会えると知っているのだと思ったのを覚えています。

母がいないのは今でも悲しいです。でも,また会えると知っているので,母の死は想像していたような最終的なものには感じられませんでした。また会えるのを楽しみにしています。また,継母はとても親切で,母親としての役割をとてもよく果たしてくれています。

救い主はぼくたちのために亡くなり,ぼくたちのすべての罪を御自身に受けられました。主がぼくたち一人一人の心配事や問題を御存じであることを知っています。主の犠牲のおかげで,ぼくたちは復活し,永遠の家族を持つことができます。それを知っていることはほんとうに助けとなっています。

イーサン・J(アメリカ合衆国,バージニア州)