2016
永遠の家族の愛にあずかる希望
2016年8月


大管長会メッセージ—

永遠の家族の愛にあずかる希望

family laying on lawn

愛に満ちた天の御父がその子供たちのために備えてくださったあらゆる賜物の中で,最も大いなるものは永遠の命です(教義と聖約14:7参照)。その賜物は,父なる神とその愛子のもとで家族として永遠に住むというものです。日の栄えという神の最高の王国においてのみ,家族生活の愛の絆が続きます。

わたしたちは皆,愛に満ちた家族とともに生きる喜びにあずかりたいと願っています。わたしたちの中にはそのような喜びを経験したことのない人もいます。そのような喜びがあり得ることを知っていても,体験したことがないのです。他の人の生活では目にしたことがあるかもしれません。一方で,子供,母親,父親,兄弟,姉妹,または愛情深い大好きな祖父母と死別したとき,家族の愛というものがもっと現実的で,貴いものであると感じる人もいます。

わたしたちは皆,心から愛した家族,もう一度抱き締めたくてたまらない家族の温かな愛情を,いつの日か再び感じたいと希望を抱いたことがあるはずです。

愛に満ちた天の御父は,わたしたちの心の内を知っておられます。御父の目的は,わたしたちに幸福を与えることにあります(2ニーファイ2:25参照)。そのために,永遠に続く家族の絆という喜びを得られるよう,御父は御子という賜物を与えてくださいました。救い主が死の縄目を断ち切られたので,わたしたちは復活します。救い主がわたしたちの罪を贖ってくださったので,わたしたちは信仰と悔い改めによって,日の栄えの王国にふさわしい者となることができ,そこで家族は愛のうちに永遠に結ばれるのです。

救い主は預言者エリヤをジョセフ・スミスのもとに送り,神権の鍵を回復されました(教義と聖約110章参照)。その鍵により結び固めの力が与えられ,神の子供たちは神の最も大いなる賜物を授かることができるようになりました。それが家族として永遠に一つに結ばれる永遠の命です。

それは,この世に生を受ける神の子供が誰でも求めることのできる贈り物です。神の霊の子供のうち,3分の1は霊界で神の計画を拒否しました。十分な信仰に欠け,公然と反逆したために,彼らは永遠の家族という天の御父の賜物から得られる喜びを決して知ることのない選択をしたのです。

前世という霊の世界で非常に重要な試験に合格し,死すべき体という賜物を受ける資格を得たわたしたちにとって,永遠の命を授かるかどうかの大いなる選択は,今なおわたしたちに懸かっています。恵まれて回復された福音を見いだせた人は,永遠の命を受けるに必要な資格を得るための聖約を神と交わし,それを守るという選択をすることができます。忠実に堪え忍ぶとき,聖霊は,わたしたちが永遠の命に至る道を歩みつつあり,日の栄えの王国で家族とともに永遠に住むことができるという希望と自信を強めてくださいます。

そのような永遠の喜びは,何かぼんやりとした,淡い希望のようなものであると思う人もいます。親,子供,あるいはきょうだいが永遠の命を受ける資格を失うような選択をしたのかもしれません。皆さん自身が,イエス・キリストの贖罪を通して既にふさわしくなっているのかどうか,心配しているかもしれません。

神の預言者がかつてある勧告をしてくれたことがあり,わたしはそれによって平安を得ています。わたしは,他の人の選択によって,わたしたち家族が永遠に一緒にいられなくなるのではないかと心配していました。預言者はこう言いました。「そのような心配は無用です。自らが日の栄えの王国にふさわしく生活するだけでよいのです。そうすれば,家族の置かれる状況は,あなたの想像以上にすばらしいものとなるでしょう。」

個人的な経験,または結婚生活や子供の問題が希望に影を落としている全ての人,または伴侶や子供がいない人に対し,次のように証します。天の御父は,御自分の霊の子供として皆さんを知っていて,愛しておられます。この現世に来る前,皆さんが天の御父とその愛する御子とともにいたとき,この御二方は,皆さんの心に永遠の命を受けたいという望みを植え付けられました。イエス・キリストの贖罪の力が働くことにより,そして聖霊の導きを受けることによって,皆さんはこの世でも来世にあっても,家族の愛を感じることができます。家族の愛こそ,御父とその愛子が皆さんにぜひ受けてほしいと強く望んでおられるものなのです。

日の栄えの王国にふさわしく生活するとき,「家族の置かれる状況は,あなたの想像以上にすばらしいものとなる」という預言者の約束が皆さんに成就することを証します。