青少年
友達が亡くなったとき
筆者はアメリカ合衆国ユタ州在住です。
高校1年生のとき,脳の血管のこぶが破れ,次の日に亡くなった友達がいました。わたしは教会の会員ですが,それでも苦しい思いをしました。どんなことでも天の御父と救い主に頼るようにと教えられて育ちましたが,このようなことを経験するのは初めてでした。
何であれ,心に平安をもたらしてくれるものを見いだそうとしながら,何時間も涙を流しました。彼女が亡くなった日の夜,わたしは賛美歌集を開きました。ページをめくっていると,「主よ,われと共に」が目に留まったのです(『賛美歌』94番)。3番の歌詞が心に響きました。
主よ,われと共に
とどまりたまえ
主を離れるとき,
闇は迫る
光が失せなば,
われは恐る
おお,日は暮れゆくを 救い主よ
おお,とどまりたまえ われのもとに
この歌詞を読むと,深い平安に包まれました。救い主がその夜ともにいてくださっただけでなく,わたしの思いをすっかり御存じだということが分かりました。賛美歌を通して感じた主の愛のおかげで,その夜を乗り切れただけでなく,堪え忍んできたほかの多くの試練をも,乗り越えてくることができたのです。