証は単なる感情以上のものですか

救い主のペテロに対する「あなたにこの事をあらわしたのは，血肉ではなく，天にいますわたしの父である」という言葉は（マタイ16：17）証について語ったものです。証とは，聖霊を通して神が明らかにされる知識です。

聖霊は，わたしたちが聞くというよりも感じる声で話されますが，「思いと……心」の両方（教義と聖約8：2，強調付加），すなわち感情だけではなく考えにも働きかけられます。

預言者ジョセフ・スミスは啓示の御霊について，「純粋な英知が流れ込んできたと感じ……，突然様々な考えが湧いてくる」といった感覚であると説明しています（『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』132）。

わたしたちが思いと心，すなわちわたしたちの考え，感情，望みを神に向けるとき，神は聖霊の静かな小さな声によってわたしたちの思いと心に語りかけることがおできになるのです。神がわたしたちの霊に働きかけられるとき，ある特別な感情と考えがわたしたちに流れ込んでくるように思えます。それは，神がわたしたちに与えてくださる証なのです。