2020
信仰をもって行動する
2020年1月


信仰をもって行動する

2020年ユーステーマ

今年のテーマは,モルモン書の忠実な預言者ニーファイが第一ニーファイ3章7節で述べた「行って……行います」という力強い宣言に焦点を当てています。しかし,恐らくこの節で最も励みになるのは,主の業が成し遂げられるよう,主によって常に「道が備えられて〔い〕る」ことをニーファイが教えている部分でしょう。

神が自分の前に道を備えてくださるという信念を持つには,深い信仰が必要です。神から何かを行うよう求められたのなら,それを成し遂げられるように神が助けてくださることを,ニーファイは知っていたのです。また,ニーファイには信仰と主への信頼があったからこそ,真鍮の版を無事手に入れることができたことを,わたしたちは知っています。

ニーファイのように,わたしたちも「行って行う」信仰を持つことができます。皆さんは,教会の指導者や親の教え,あるいは聖霊の促しでさえ,その背後にある「理由」を必ずしも理解できるわけではないかもしれません。道理にかなっていないように思えることもあれば,成し遂げるのが不可能に思えることさえあるかもしれません。けれども,「神には,なんでもできないことはありません。」(ルカ1:37)信仰をもって前進するなら,神が常に理由と計画をお持ちであることが分かるようになるでしょう。

young woman walking toward a door

神は,皆さんにはできないと御存じであることをするようお求めになることは決してありません。皆さんが失敗するようお定めになることなど断じてないのです。しかし主は皆さんに,強い信仰を要し,導きを求めて御霊に頼ることが必要となるようなことを行うよう求められるかもしれません。

「行って行う」信仰を得る鍵は,自信を育むことです。主を信頼するとき,皆さんは,主が自分をあらゆる務めを果たすに足る者としてくださることを確信するのです。考えてみてください。皆さんがこの時代に地上に送られたのは,皆さんに今ここで主の業を行う備えができており,その能力があるからです。主は皆さんを信頼しておられるがゆえに,この時代に生きるよう皆さんをお選びになったのです。

信仰と自信をもって行動することで得られる祝福はすばらしいものです。皆さんは,より重要な,またより的を絞った観点から,自らの独自性や目的を知るようになり,イエス・キリストとその贖罪に対する信頼が増すでしょう。そうして,主の助けにより,自分が十分に価値があると分かるようになるのです。