ラッセル・M・ネルソン：わたしたちの時代の預言者

ダリン・H・オークス管長

大管長会第一顧問

この末日に預言者の導きがあるのですから，わたしたちはほんとうに祝福された民です。

人々にあいさつをするネルソン大管長 — 2019年11月20日，シンガポールでのディボーショナルの後，集まった人々に声をかけるラッセル・M・ネルソン大管長。

インタビュアーから，末日聖徒イエス・キリスト教会は「年寄りが動かしている教会」だと批判されたとき，ゴードン・B・ヒンクレー大管長（1910－2008年）はこう応じました。「円熟した人が上にいるのは大変よいことではないでしょうか。高齢者には，様々な教えの風に吹きまわされることのない判断力がありますから。」

この神権時代における最年長の生ける預言者として務めを果たしているラッセル・M・ネルソン大管長は，その言葉どおりの人物です。2024年9月9日，大管長は100歳を迎えます。ネルソン大管長は，並外れた思いやりと適性，ビジョンと活力，温かさと知恵を持つ指導者です。

わたしはネルソン大管長を愛しています。わたしたちは60年来の友人であり，40年にわたってともに使徒を務めています。2018年1月以来，わたしは大管長の指示の下に，教会の大管長会で奉仕する祝福を受けてきました。

回復されたイエス・キリストの教会を導き，その卓越した教師となるように召されたネルソン大管長は，救い主を知っており，救い主の預言者です。1世紀にわたる人生と学びを通して，職業や軍での務めにおいて非常に優れた働きをしてきました。大家族を持ち，家庭において愛にあふれた有能な指導者となってきました。主の預言者としての過去6年間を含め，教会の召しを通して，主の回復された教会において模範的な指導者となってきました。

1世紀にわたる生活を通して，ネルソン大管長は，現世と来世における幸福への鍵——大管長が「最も重要な教訓」と呼ぶもの——を学び，実践してきました。

ネルソン大管長は，わたしたちは「目的を念頭に置いて始め」なければならないと教えています。

ネルソン大管長は主の宮を愛しています。教会の大管長に就任して以来，153の新しい神殿を発表してきました。これは，この神権時代に建設されたもの，現在建設中のもの，および発表されたものを合わせた全部で335の神殿の，およそ半分に当たります。

神殿の建物はすべて，神殿と神殿の聖約の祝福をより多くの神の子供たちに近づけるものであると，ネルソン大管長は教えています。それは神の計画です。

ネルソン大管長は次のように教えています。「わたしが学んだ〔こと〕……は，天の御父の計画がすばらしいものであること，わたしたちがこの世で行うことが実に重要であること，そして救い主の贖罪が御父の計画を可能にするということです。」その計画を理解すると，「人生から不可解なことがなくなり，未来から不確実なことが取り除かれます。わたしたちは各自，この地上でどのように生活するか，そしてどこで永遠に生活するか，選択することができるのです。」

末日聖徒として，救い主，贖い主であられるイエス・キリストの再臨に世を備えることに献身する主の謙遜な僕，ネルソン大管長に導かれているわたしたちは，ほんとうに祝福された民です，これからも，わたしたち皆が預言者ラッセル・マリオン・ネルソン大管長のために祈り，大管長について証し，大管長を支持し，大管長を与えてくださっている神に感謝し続けることができますように。