セミナリー
タイトルページ:モルモン書の目的


「タイトルページ:モルモン書の目的」『モルモン書 教師用手引き』(2024)

「タイトルページ」『モルモン書 教師用手引き』

モルモン書の冒頭部

タイトルページ

モルモン書の目的

金版に書く,モルモンの息子,モロナイ

すでに聖書に神の言葉があるのに,なぜモルモン書が必要なのでしょうか。モルモン書のタイトルページでは,モルモン書がなぜそれほど重要なのかを預言者モロナイが教えています。この課は,モルモン書の目的を理解し,説明できるようになることを目的としています。

宗教教育セミナリー・インスティテュートの目的を適用する。以下のことを覚えておきましょう:「わたしたちの目的は,以下のことができるよう,青少年とヤングアダルトを助けることです。イエス・キリストの教えと贖いについて理解しそれに頼る。神殿の祝福を受ける資格を得る。天の御父とともに永遠の命にあずかるため,自分自身と自分の家族と周りの人々を備える。」(『福音を教え学ぶ—宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手引き』〔2012年〕x

アイコン,指導に関する指示

生徒の準備:末日聖徒イエス・キリスト教会において,モルモン書がなぜそれほど強調され,頻繁に使われるのかを,生徒に深く考えてもらいます。

学習活動案

何かの目的を知ることの重要性

アイコン,指導に関する指示

生徒になじみがない道具の写真を表示するか,そのような道具を教室に持ってきて,生徒が見たり触ったりできるようにします。下の道具はクロススタッフで,古代では航海に使われていました。

この写真のような道具を見たことがありますか。なじみがない道具の目的と価値を人に説明しなければならないと想像してみてください。

クロススタッフの画像
  • 何かを使ったり,他人と共有したりする前に,その目的や価値を知って理解していると役立つのはなぜでしょうか。

    アイコン,指導に関する指示

    以下の質問の前に,モルモン書を示すとよいでしょう:

  • このことと,モルモン書の目的と価値を理解することに,どのような関係があるでしょうか。

モルモン書についての知識がない人に,その目的と価値を説明することに,どれほど自信があるかを考えてみます。この課を学習しながら,モルモン書の目的と価値を理解するのに役立つものや,あなたの理解をほかの人と分かち合う方法を見つけます。

モルモン書の目的と価値を理解する

アイコン,指導に関する指示

以下の未完成の文章をホワイトボードに書き,生徒が見つけた内容で文章を完成させるとよいでしょう。

モルモン書は……のために書かれました。

モルモン書は……のために書かれました。

タイトルページには,モロナイが金版の最後の一枚に書いた,最後の言葉が記されています。タイトルページとモルモン書の序文の最初の3段落を読みます。上の文章をどのように完成させますか。次の質問が役に立つかもしれません:

  • モルモン書はだれに対して書かれたものですか。

  • モルモン書はだれについての書物ですか。

  • なぜモルモン書が書かれたのでしょうか。

(詳細については,モルモン書の冒頭部にある「『モルモン書』についての概説」を参照。)

十二使徒定員会のウリセス・ソアレス長老は,モルモン書の目的について次のように証しています:

「モルモン書が,現代におけるイスラエルの集合をもたらし,人々が御子イエス・キリストを知ることができるようにするための神の道具であることを証します。」(ウリセス・ソアレス「モルモン書の出現『リアホナ』2020年5月号,34)

  • モルモン書の目的について,自分自身の研究とソアレス長老の言葉からどのようなことを学びましたか。

あなたが見つけたであろう真理の一つは,モルモン書は,イスラエルを集め,すべての人々にイエスがキリストであることを確信させるために書かれたということです。

  • タイトルページの第2段落には,これについてどのような証拠が見られますか。

アイコン,指導に関する指示

次の二つの活動は,上記の太字部分の真理に対する生徒の理解を深めるのに役立ちます。これらの活動には,様々な方法で取り組むことができます。生徒のためにそれぞれの活動を表示するか,活動をコピーして配付します。生徒はそのうちの一つを行い,学んだことをお互いに教え合うとよいでしょう。二人一組か少人数のグループで取り組んで,両方の活動を行うのもよいでしょう。

活動A:モルモン書にはイスラエルを集めるという目的がある

モルモン書はしばしば,主がイスラエルを集めるために交わされた聖約に言及しています。ラッセル・M・ネルソン大管長の言葉と,以下の参照聖句のうち二つまたは三つを読みます。

「モルモン書〔の中で皆さんは〕,集合の教義について学び,イエス・キリストに関する真理,贖罪,聖書には記されていない主の完全な福音について学ぶでしょう。モルモン書はイスラエルの集合の中核を成すものです。事実,モルモン書がなければ,約束されたイスラエルの集合は起こらなかったでしょう。」(ラッセル・M・ネルソンとウェンディ・W・ネルソン「シオンのつわもの」〔ワールドワイド・ユースディボーショナル,2018年6月3日〕,ChurchofJesusChrist.org

  • モルモン書がイスラエルを集めるのにどのように役立つと思いますか。

モルモン書がどのようにしてあなたやほかの人々をまことのイエス・キリスト教会に集める助けとなったのかを,深く考えます。この集合のためにもたらされた祝福を記録するとよいでしょう。

  • モルモン書がなかったら,あなたの人生はどのように異なっていたでしょうか。

  • モルモン書をだれと分かち合うことができますか。

活動B:モルモン書は,イエスがキリストであられることをあらゆる人に確信させることを目的としている

イエス・キリストについてあなたが知っていることと,モルモン書があなたとイエスとの関係にどのように影響しているかについてよく考えます。次に,イエス・キリストについて教えてくれるモルモン書の聖句を二つか三つ挙げる時間を取ります。助けが必要な場合は,末日聖典合本またはモルモン書の『聖句ガイド』にある「イエス・キリスト」の項を参照します。

  • これらの聖句は,イエス・キリストについて理解するのにどのように役立ちますか。

アイコン,指導に関する指示

以下の活動は,生徒が二人一組か少人数のグループでロールプレーをしてもらってもよいでしょう。

モルモン書になじみがない,またはモルモン書にあまり有用性を感じていない友達との会話を想像してください。モルモン書とその目的について,その人にどのようなことを伝えますか。個人的な経験,タイトルページや序文からの文章,または役に立つと思われるモルモン書からの引用を含めるとよいでしょう。

アイコン,指導に関する指示

モルモン書の目的と価値についての個人的な証で締めくくるとよいでしょう。生徒は,この神聖な記録についての自分自身の過去と将来の研究についての証または思いを分かち合うこともできます。