異邦人 聖典で用いられている「異邦人」という言葉には幾つかの意味がある。あるときはイスラエルの血統に属さない人々を指し,あるときはユダヤ人の血統以外の人々を指す。あるいは,イスラエルの血が幾分入っていても,福音を持っていない民を指す場合もある。この最後の用法は,『モルモン書』や『教義と聖約』に特に顕著である。 イスラエル人は異邦人と婚姻してはならない, 申命7:1-3. わたしはあなたを,もろもろの国びとの光として与え, イザ42:6. ペテロは異邦人に福音を伝えるように命じられた, 使徒10:9-48. 神は,異邦人にも悔改めをお与えになった, 使徒11:18. わたしたちは,ユダヤ人もギリシヤ人も,一つのからだとなるようにバプテスマを受け, 1コリ12:13. 異邦人が,福音によりキリストにあって,共に神の国をつぐ者となり, エペ3:6. 『モルモン書』は異邦人のために記録された, 『モルモン書』のタイトルページ (モル3:17). 異邦人の中の一人の男が大海を渡った, 1ニフ13:12. ほかにも幾つかの書物が異邦人から伝わった, 1ニフ13:39. 完全な福音が異邦人に与えられ, 1ニフ15:13 (3ニフ16:7; 教義20:9). この地は異邦人にとって自由の地となり, 2ニフ10:11. 異邦人は野性のオリーブの木にたとえられる, ヤコ5章. 福音は異邦人の時にもたらされる, 教義45:28 (教義19:27). 御言葉が地の果てまで,すなわちまず異邦人のもとに出て行き,それから,ユダヤ人に向かう, 教義90:8-10. 七十人は異邦人に対する特別な証人となる, 教義107:25. わたしの教会の長老たちを,もろもろの国民に遣わしなさい。まず異邦人へ,次いでユダヤ人へと呼びかけなさい, 教義133:8.