古代イスラエルにおいても今日の数多くの社会においても,血は生命の源,肉なる者の活力と考えられている。旧約の時代に,主は血を食することをイスラエルに禁じられた(レビ3:17;7:26-27;17:10-14)。
犠牲の贖いの力は血の中に存在した。なぜなら血は生命に欠かせないものと考えられていたからである。『旧約聖書』に述べられている動物の犠牲は,後にイエス・キリストによって果たされる偉大な犠牲の象徴であった(レビ17:11;モセ5:5-7)。イエス・キリストの贖いの血は,悔い改める人を罪から清める(1ヨハ1:7)。