セミナリー
2ニーファイ3章:「一人のえり抜きの聖見者を立てよう」


「2ニーファイ3章:『一人のえり抜きの聖見者を立てよう』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「2ニーファイ3章:『一人のえり抜きの聖見者を立てよう』」『モルモン書 教師用手引き』

2ニーファイ3章

「一人のえり抜きの聖見者を立てよう」

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ジョセフ・スミス

2ニーファイ3章には,リーハイが末の息子ヨセフに語った最期の言葉が記されています。リーハイは,エジプトのヨセフがキリスト降誕の約1,700年前に残した預言を引用しました。エジプトのヨセフが残した預言の多くが,自分自身のことだと気づいたときのジョセフ・スミスの驚きを想像してください。この課の目的は,預言者ジョセフ・スミスの神聖な召しについて,あなたの証を深めることです。

確信と目的をもって,聖文や預言者の言葉を教える。聖文と末日の預言者や使徒の啓示は真理の源です。あなたが教えることはすべて,預言者の言葉や聖文と整合性があるようにしてください。真理を教えることで教室に聖霊が招かれるでしょう。

生徒の準備:生徒に,2014年10月の総大会のニール・L・アンダーセン長老の話「ジョセフ・スミス」(『リアホナ』2014年11号,28-31参照)を読むかビデオを見てもらい,ジョセフ・スミスが神から召されたという個人の証が重要な理由を探してもらいます。

学習活動案

この課は,ジョセフ・スミスの神聖な使命に焦点を当てています。この課では,2ニーファイ3:12に記されている聖文の役割について取り上げます。

4人の「ヨセフ〔ジョセフ〕」

以下の活動から一つ行うとよいでしょう:次の画像と聖句の場所をランダムに掲示し,生徒に聖句と正しい画像の組み合わせを作ってもらいます。または,聖句の場所を関連する聖句とともに掲示し,生徒たちにその人物がだれかを見つけ出してもらいます。これらの名前を自分自身の聖典に記録するよう生徒を促します。

2ニーファイ3章で言及されている4人の人物は,いずれも同じ名前です〔訳注:「ヨセフ」と「ジョセフ」という名前は,英語ではどちらも「Joseph」〕。それぞれの絵に対応する聖句を読み,これらの絵の4人はだれを表しているかを確認してください。

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4人の「ヨセフ〔ジョセフ〕」のコラージュ

2ニーファイ3:32ニーファイ3:42ニーファイ3:112ニーファイ3:15

これらの人物はそれぞれ,(1)リーハイの息子ヨセフ,(2)エジプトのヨセフ,(3)預言者ジョセフ・スミス,(4)預言者の父ジョセフ・スミス・シニアであることを,必ず生徒に理解してもらいます。

2ニーファイ3章の大部分は,「聖見者」と預言者ジョセフ・スミスと,その末日における使命に関するエジプトのヨセフの預言に焦点を当てています。

ブリガム・ヤング大管長(1801-1877年)は,ジョセフ・スミスの使命に対する主の備えについて,次のように述べています:

「地の基が置かれるはるか以前に開かれた永遠の会議において,彼すなわちジョセフ・スミスは,この世界の最後の神権時代に神の言葉を人々にもたらし,神の御子の神権のすべての鍵と力を受ける人となることが定められました。主は彼のうえに,彼の父親のうえに,彼の父親の父親のうえに,……さらにさかのぼって……アダムに目を注いでこられました。主はこの家系を見守り,この家系の血統が始祖からこの人の誕生まで継承されるのを見守ってこられました。ジョセフはこの最後の神権時代を管理するよう永遠に予任されていたのです。」(『歴代大管長の教え—ブリガム・ヤング』〔1997年〕106

  • これらの言葉から,ジョセフ・スミスの召しについて何が学べますか。

  • これらの言葉から,主について何が学べますか。

ジョセフ・スミスについての預言

次の活動では生徒を二人一組にし,一人の生徒には2ニーファイ3:6-12を,もう一人には2ニーファイ3:13-15,24を読んでもらいます。次にそれぞれの生徒は,自分が気づいたことを互いに相手に教えます。室内を歩き回り,これらの聖句について質問がある生徒を助けるとよいでしょう。

リーハイは息子ヨセフに話しながら,真鍮の版からエジプトのヨセフの預言の一部を引用しました(ジョセフ・スミス訳創世50:24-38「ジョセフ・スミス訳付録」も参照)。この預言のほとんどは,末日の預言者ジョセフ・スミスに関するものでした。2ニーファイ3:6-15,24を読んで,ジョセフ・スミスについて教えてくれる言葉や語句に印をつけましょう。(「あなたの腰から出た者」とは,子や子孫を指します。)

  • ジョセフ・スミスについてどのようなことが印象に残りましたか。

    生徒に,印象に残った語句や文章をホワイトボードに書いてもらうとよいでしょう。そしてホワイトボードに書かれた文を指して,それになぜ意義があるのかを生徒に答えてもらいます。

  • 2ニーファイ3章で読んだことから,預言者ジョセフ・スミスに関する教えをあなたならどのように要約しますか。

わたしたちが学ぶことのできる真理の一つは,主は預言者ジョセフ・スミスを立てて,イエス・キリストの福音を回復する助けをさせられた,ということです。

  • この真理について個人的な証を持つことが重要なのは,なぜだと思いますか。

十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は,次のように教えています:

「救い主の再臨の日が近づくにつれ,預言者ジョセフ・スミスに関する否定的な意見が増えていきます。半端な真理や巧妙なうそが減ることはありません。皆さんの助けを必要とする家族や友人が出てきます。……

青少年の皆さんに特別な勧めをさせていただきます。預言者ジョセフ・スミスについて個人的な証を得てください。」(ニール・L・アンダーセン「ジョセフ・スミス『リアホナ』2014年11月号,30)

以下の質問に関して,生徒に答えを静かに深く考えてもらうのがいちばんよいかもしれません。さらに,答えを学習帳に記録してもらってもよいでしょう:

  • あなたは,預言者ジョセフ・スミスの神の召しについてどの程度確信していますか。

生徒は,ジョセフ・スミスについての質問や,その預言者としての召しの証を得ることについて質問をすると,学びを得られるでしょう。「生徒の準備」のアンダーセン長老の話が,生徒の質問に対する情報源として活用できるでしょう。この課の準備としてこの話を読んだ生徒は,クラスメートの質問の幾つかには答えられるはずです。

ジョセフ・スミスについての証を得る

以下のシナリオを想像してください:

あなたの友達の康広は,あなたが末日聖徒イエス・キリスト教会の会員であることを知ってから,教会のウェブサイトでジョセフ・スミスについて読むようになりました。康広は,ジョセフ・スミスが神の預言者であることを自分で学ぶことに興味を持ちました。康広は,学習していることについて幾つかあなたに分かち合いながら,尋ねました。「ジョセフ・スミスが預言者であったということを,どうやったら分かるのかな。」

  • あなたは康広に何と答えますか。

ジョセフ・スミスが主の預言者であるという証を得るためのほかの考え方については,アンダーセン長老が勧めることを読むか,見てください:

「預言者ジョセフ・スミスについての証が与えられる方法は,人それぞれ違うかもしれません。それを得られるのは,ひざまずいて祈り,彼が真の預言者であったことを確認してくださるよう神に願い求めているときかもしれません。最初の示現について語る預言者の言葉を読んでいるときかもしれません。モルモン書を繰り返し読むうちに,証が少しずつ心に蓄えられるからかもしれません。預言者について自分の証を述べるときかもしれませんし,神殿にいて,地上に神聖な結び固めの権能が回復されたのはジョセフ・スミスを通してであったと気づくときかもしれません。信仰を持ち誠心誠意願うならば,預言者ジョセフ・スミスについての皆さんの証は強められます。」(ニール・L・アンダーセン「ジョセフ・スミス」30)

ビデオ「一人の聖見者を立てよう—回復の預言者」(4:42)を見て,教会の青少年たちが分かち合ったジョセフ・スミスの証を聞くとよいでしょう。

これは,生徒にジョセフ・スミスの証を分かち合ってもらうよい機会となるでしょう。生徒には,以下の質問への答えを学習帳に書いてもらって,準備してもらうとよいでしょう。書き終えたら,クラスで発表してくれる生徒を募ってください。預言者ジョセフ・スミスに対するあなた自身の証を分かち合ってもよいでしょう。ジョセフ・スミスの神聖な召しを,分からないことがあっても信じるという選択は立派なことであると,生徒が認識するよう助けることも有効でしょう。彼らの信念は,経験によって,時間とともに強まっていきます。

  • ジョセフ・スミスが預言者だと信じるために,役に立ったことは何ですか。

  • あなたがイエス・キリストについて理解し感じるうえで,預言者ジョセフ・スミスを通して得た助けは何ですか。

  • あなた自身の預言者ジョセフ・スミスの証を深めるためには何ができますか。

  • あなたがジョセフ・スミスの証を持っていることは,あなたの生活にどのような影響を及ぼしますか。

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