「2ニーファイ5章:幸福の習わしに従って暮らす」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)
「2ニーファイ5章:幸福の習わしに従って暮らす」『モルモン書 教師用手引き』
2ニーファイ5章
幸福の習わしに従って暮らす
兄たちと別れた後,ニーファイと彼に従った人々は新しいコミュニティーを築きました。ニーファイの民は栄え,幸福な生涯を送りました。この課は,幸福の習わしに従って暮らすために,あなたにできることを見いだすうえで助けとなります。
積極的な参加を促す。レッスンの準備をする際や生徒とやり取りする際には,生徒の積極的な参加を促す方法を探します。そうすることで,生徒は学習に取り組み,救い主にさらに近づくように成長していきます。
生徒の準備:生徒には,幸せと楽しいことの違いについて,信頼できる友達や家族と話し合ってもらいます。
学習活動案
幸福の習わし
ホワイトボードに「人を幸せにするものは何か」という質問を書き,平均的な10代の若者ならどのように答えるかを生徒に分かち合ってもらいます。その後,救い主ならどのように答えられるかを話し合います。
生徒に,自分の答えと,救い主が答えられると思うことが,どのように違うかを静かに考えてもらいます。自分が何を知り,何をすることを天の御父が望まれているかを知るために,生徒にはこの課を学びながら啓示を求めてもらいます。
この2ニーファイ5章には,リーハイの家族がニーファイとレーマンのそれぞれの民に分かれたことが詳細に記されています。レーマンとレムエルがニーファイを殺そうと企んだとき,主はニーファイに兄たちと別れるよう警告しました(2ニーファイ5:1-5参照)。ニーファイは主に従い,「神の警告と啓示を信じる」(2ニーファイ5:6)人たちとともに去り,新しいコミュニティーを築きました。
レーマンの民はその地にとどまり,主に背きました。彼らは「〔主の〕御前から絶たれてしまった」(2ニーファイ5:20)のです。この章に記されたのろいとは,神の御前から絶たれることでした(2ニーファイ5:20-24参照)。レーマン人の肌の変化は,のろいの目印またはしるしでした。このしるしの性質は完全には解明されていません。しるしは,初めはレーマン人をニーファイ人から区別するものでした。後に,ニーファイ人とレーマン人はどちらも邪悪と義の期間を経たため,そのしるしは神の御前におけるレーマン人の立場を表すこととは無関係となりました。
こののろいについて推測することは避けます。生徒に質問がある場合は,「注釈と背景情報」の項に詳細な情報があります。
2ニーファイ5:27を読んで,ニーファイがどのように新しく築いたコミュニティーについて説明しているかに注目してください。
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「幸福の習わしに従って暮ら〔す〕」とはどういう意味だと思いますか。
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幸福の習わしに従って暮らすことには,どのような困難があるのでしょうか。
この章の前の方の聖句を読み,ニーファイの民が幸福の習わしに従って暮らすように導かれるためにどのようなことをしたのか,その洞察を得てください。
以下の記述の空白部分を,2ニーファイ5:10-17,26を読み,見つけたことから埋めてみましょう:
は,わたしが救い主に従い,幸福の習わしに従って生きるうえで助けとなる。
ホワイトボードにこの文章を書いたうえで,生徒が読んで見つけたことを前に出て書いてもらうとよいでしょう。
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そのほかに,幸福の習わしに従って生きるうえで何が助けとなると思いますか。
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あなたは,そのためにどれくらい努力していますか。
以下の活動は,生徒同士が教え合うためのミニレッスンです。以下は,実施方法の参考例です:
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クラスを3つのグループに分け,各グループからそれぞれ1人の生徒に,以下の3つのレッスンのうちの1つをグループメンバーに教える準備をしてもらう。
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事前に準備をしてクラス全体に教えることができそうな生徒3人を選び,前もってレッスンをするよう割り当てる。
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クラス全体で少なくとも1つのレッスンについて話し合う。
この文章を完成するのに考えられるのは「神の戒めを守ること」,「働くこと」,「神殿」の3つです。次の活動では,これらをさらに詳しく取り上げていきます。
活動1。神の戒めを守ること
『モルモン書 教師用手引き』 ()—「2ニーファイ5章:幸福の習わしに従って暮らす」
以下の質問を,生徒に二人一組で話し合ってもらいます:
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あなたのコミュニティーにはどのような法律がありますか。
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これらの法律に常に従うか従わないかで,結果はどのように変わりますか。
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それを神の戒めと比較すると,似ている点や異なる点はどのようなものがありますか。
ニーファイと彼に従う者たちは,主の戒めに従いました(2ニーファイ5:10参照)。マスター教義聖句モーサヤ2:41を読み,ベニヤミン王が自分の民に神の戒めを守ることについて理解して欲しかったことは何だったのかを探してください。この聖句と2ニーファイ5:10を相互参照するとよいでしょう。
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神の戒めに従うことは,わたしたちが幸せになるために,どのように役立つと思いますか。
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イエス・キリストはどのように従順の模範となりましたか。
ホワイトボードや紙に,わたしたちがより幸せになる助けとなる戒めのリストを作るとよいでしょう。生徒にその戒めを選んだ理由を尋ねます。
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あなたにより大きな幸福をもたらした戒めは何ですか。幾つか挙げてください。
幸福と神の戒めを守ることの関連性について,あなた自身の経験や証を分かち合うとよいでしょう。
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活動2。労働と自立
『モルモン書 教師用手引き』 ()—「2ニーファイ5章:幸福の習わしに従って暮らす」
少し時間を取って,勤勉に働くことで得られると思うことを,紙または学習帳にリストアップしてください。
数名の生徒に,書いたものを分かち合ってもらうとよいでしょう。
2ニーファイ5:11,15,17を読み,ニーファイ人の様々な働き方とその労働の成果を探してください。
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何が見つかりましたか。
以下の活動は,生徒を二人一組にして実施します。
『若人の強さのために』(小冊子,2011年)の「労働と自立」の項を読んで,労働の原則について学べることを確認しましょう。
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働くことで得られる利益には,ほかに何が見つかりましたか(リストにこれらを追加するとよいでしょう)。
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これらの利益のうち,あなたが経験したものはどれですか。
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人が働くことは,イエス・キリストのようになるうえでどのように役立つのでしょうか。
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活動3。神殿
『モルモン書 教師用手引き』 ()—「2ニーファイ5章:幸福の習わしに従って暮らす」
2ニーファイ5:16を読み,ニーファイの神殿について分かることを確認してください。
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ニーファイとその民は,なぜ神殿を建てるためにそれほど努力したと思いますか。
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なぜ主は,御自分の民に神殿を建てるために犠牲をささげるように求められ,また求め続けられているのでしょうか。
ラッセル・M・ネルソン大管長は,神殿の目的と祝福について次のように述べています。ビデオ「神殿とあなたの霊的な基」のタイムコード4:27-5:55を見るか,以下の言葉を読んでください:
「神殿は,救い主と主の教義のまさに中心に据えられているため,わたしたちの信仰と不屈の霊性を強めるうえで最も重要です。神殿で指示と御霊を通して教えられるすべてのことは,イエス・キリストに対する理解を深めてくれます。主の必須の儀式は,神聖な神権の聖約を通して,わたしたちを主に固く結びつけてくれます。そして,わたしたちが聖約を守るならば,主はわたしたちを癒し強める主の力を授けてくださいます。ああ,これから先,何と主の力が必要なことでしょう。
わたしたちは,『備えていれば恐れることはない』と約束されています。この約束には今日,深い意味があります。主が断言されたように,今日の未曽有の試練にもかかわらず,イエス・キリストの上に基を築き,主の力を引き寄せる方法を学んだ人々は,この時代に特有の不安に屈する必要はないのです。」(ラッセル・M・ネルソン「神殿とあなたの霊的な基」『リアホナ』2021年11月号,93-94)
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ネルソン大管長の言葉で印象に残ったものは何ですか。
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神殿に行くことで,どのようにイエス・キリストの上に基をよりよく築くことができるのでしょうか。思い当たる経験があれば,分かち合うとよいでしょう。
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神殿により,あなたやあなたの近しい人に,どのようにして大きな幸せがもたらされましたか。
生徒が教え終わったら,今日話し合った人々のようにイエス・キリストの福音の原則に従うことで,どのように生徒がより大きな幸福を感じたかを分かち合ってもらいます。これらの原則が,どのようにあなた自身にさらに幸せをもたらしたかについて,あなた自身の証も分かち合うとよいでしょう。
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