セミナリー
2ニーファイ4章:ニーファイの詩篇


「2ニーファイ4章:ニーファイの詩篇」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「2ニーファイ4章:ニーファイの詩篇」『モルモン書 教師用手引き』

2ニーファイ4章

ニーファイの詩篇

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祈るニーファイ

だれでも,誘惑されたり,気が沈んだり,落胆したりすることがあります。預言者ニーファイもそのように感じていました。父リーハイの死を体験し,怒る兄たちと対峙した後で,ニーファイは自分の心の奥底について書いています。ニーファイは喜びも悲しみも表現しました。ニーファイの模範は,わたしたちが現世の課題を経験したときに,どうすれば主に心を向けることができるかを示しています。この課は,あなたが主に心を向けることにより,信仰をもって誘惑や落胆に対応するために役立ちます。

自分の気持ち,経験,証を分かち合うよう学習者に促す。クラスのそれぞれの生徒が貢献することができます。自分の気持ちや経験や証を生徒が分かち合えるように助ければ,生徒は周囲の人々の人生を祝福することができます。クラスのだれもが,聖霊によって教化されます。

生徒の準備:生徒には,今直面している誘惑や課題について,神に助けを求めてもらうとよいでしょう。

学習活動案

現世の課題

この課を始める一つの方法として,だれにでも共通する生活の課題について話し合います。例えば,わたしたちはだれでも,誘惑され,時には気が沈んだり,落胆したりすることがあります。生徒が,以下の質問について静かに深く考えてもらう時間を取るとよいでしょう。また生徒は,具体的な誘惑や,落胆を感じる具体的な理由を学習帳に書いておくとよいでしょう。

  • なぜ,だれもが時に誘惑され,落胆を感じることがあるのでしょうか。

  • 1から10の段階で評価すると,あなたはそうした問題にどの程度対処できているでしょうか。

  • 誘惑や落胆をよりうまく克服できれば,あなたの人生はどのように祝福されるでしょうか。

ニーファイの詩篇

2ニーファイ4:12-13,18を読み,ニーファイが直面した幾つかの課題を見つけてください。

  • それらの課題のために,ニーファイはどのような気持ちになったと思いますか。

2ニーファイ4:16-35は,しばしばニーファイの詩篇と呼ばれます。詩篇とは,「霊感によって作られた詩,または賛美歌」(『聖句ガイド』「詩篇」の項,scriptures.ChurchofJesusChrist.org)です。これらの聖句で,ニーファイは自分の心の奥底について書きました。ニーファイは自分の課題について分かち合い,誘惑と落胆にどのように対応したのかを記しました。これらの聖句を研究するときは,あなたが今直面している特定の課題に対して何ができるかを知るために,聖霊を通して霊感を求めましょう。

聖文を自分の生活に当てはめるのに役立つ4つのステップを思い出すとよいでしょう:

  1. 聖文の重要な詳細を見つける。

  2. 自分の生活と比べる。

  3. 貴重な教訓を見いだす。

  4. 実生活に応用する方法を見つける。

各自で記入できるように,この配付資料のコピーを生徒に配ってください。またもう一つの方法として,最初の2行をクラス全体で行い,その後,残り3行をグループに割り振って,学んだ内容を各グループから発表してもらうのもよいでしょう。

生徒には,これらの聖句についての個人的な考えや気持ちを聖典に書き込むよう勧めるとよいでしょう。

© 2023 Intellectual Reserve, Inc.All rights reserved.2ニーファイ4:16-35。次の質問の幾つかを尋ねるとよいでしょう:

注釈と背景情報」の項には,話し合いを活発にするような記述が幾つかあります。

ニーファイの詩篇とわたし(2ニーファイ4:16-35

『モルモン書 教師用手引き』(2024年)—「2ニーファイ4章:ニーファイの詩編」

ニーファイの経験

わたしの経験

2ニーファイ4:16

ニーファイの経験

ニーファイはどのように感じていたか。

わたしの経験

同じような気持ちになったことがあるだろうか。それはどのようなときだったか。

2ニーファイ4:17-19

ニーファイの経験

ニーファイはどのように感じていたか。

わたしの経験

同じような気持ちになったことがあるだろうか。それはどのようなときだったか。

2ニーファイ4:20-25

ニーファイの経験

神とのどのような経験が,ニーファイが信仰をもって誘惑と落胆に対処するうえで役立ったのか。

わたしの経験

誘惑されたり落胆したときに,わたしが思い出せる霊的な経験にはどのようなものがあるか。

2ニーファイ4:26-29

ニーファイの経験

誘惑や落胆を感じたときに,ニーファイを強くするのに役立ったのはどのような考えか。

わたしの経験

誘惑や落胆を感じたときに,わたしを強くするのに役立つのはどのような考えか。

2ニーファイ4:30-35

ニーファイの経験

ニーファイの祈りで何が印象に残っているか。

わたしの経験

ニーファイの祈りの模範をどのように自分の祈りに応用できるか。

  • 2ニーファイ4章で印象に残った節や語句は何ですか。それはなぜですか。

  • 2ニーファイ4章から,救い主についてどのようなことを学びましたか。

  • 聖文を自分の生活に当てはめることで,自分の2ニーファイ4章の研究にどのような影響がありましたか。

  • どのような原則を見つけましたか。

    話し合いの一環として,生徒が様々な原則を見つけられるよう助けましょう。例えば:

    • 主を信頼し,これまでの霊的な経験を忘れずにいることで,誘惑や落胆に信仰をもって対処する助けとなる。

    • もしわたしが心から神に祈れば,誘惑されたり,落胆を感じたりするときに神の助けを受けることができる。

  • これらの原則は,誘惑されたり落胆を感じたりするときにあなたが主に頼るうえで,どのように役立つと思いますか。

誘惑と落胆を克服するためのわたしの計画

試練のときにほかの人々はどのように主に頼ってきたかを生徒が確認できるよう,「補足学習活動」の項で推奨しているビデオの中から1本を見せるとよいでしょう。

生徒に,自分が困難なときに主に頼ったときのことについて話してもらうとよいでしょう。

ニーファイの例に倣って,あなた自身の詩篇を書いてみましょう。以下の質問の幾つかが役立つでしょう:

  • 2ニーファイ4章で,自分の生活に応用できる原則,教え,聖句にはどのようなものがありますか。

  • それを自分の生活にどのように応用しますか。

  • そうすることは,自分が救い主に頼るうえでどのように役立つと思いますか。

  • 人生で困難に陥ったとき,どうすれば救い主を信じる信仰をもって対応することができますか。

自作の詩篇を発表したいと感じる生徒がいれば,発表してもらいます。救い主についての自分の証を述べるとよいでしょう。生徒に,だれでも障害に直面すること,それに打ち勝つにはしばしば繰り返し努力する必要があることを思い出せるよう助けるとよいでしょう。しかし,イエス・キリストの恵みを通して,生徒はあらゆることに打ち勝ち,耐える強さを受けられるのです。

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