セミナリー
アルマ19章:「主の腕が,悔い改めて主の名を信じるすべての人に伸べられる」


「アルマ19章:『主の腕が,悔い改めて主の名を信じるすべての人に伸べられる』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「アルマ19章」『モルモン書 教師用手引き』

アルマ19章

「主の腕が,悔い改めて主の名を信じるすべての人に伸べられる」

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友達に福音を分かち合う青少年

ほかの人々と福音を分かち合うことについて考えるとき,救い主の教えを絶対に受け入れたくない人々がいると感じたことはありませんか。天の御父は,これらの人々をどう見ておられると思いますか。アンモンのレーマン人への伝道経験から分かることは,主はあらゆる立場の人々の心を,御自分の福音を受け入れられるよう備えておられるということです。この課は,主はすべての人を愛し,御自分のもとに来るよう望んでおられると,あなたが理解するのに役立ちます。

ほかの人の信念や意見を尊重する。ほかの人の信念や意見を尊重する環境を作るように努めましょう。なぜほかの人が信じることが自分と違うのかをよく聞き,理解するよう生徒に促しましょう。生徒がほかの人の信念を知り,自分の信念を親切と配慮をもって分かち合うよう練習するのを助けてください。その練習で,彼らは人を尊重しつつ福音を分かち合う備えができます。

生徒の準備:生徒に,アルマ19章を研究し,アンモンが教えた救い主の福音がレーマン人に与えた影響を調べてもらいます。

学習活動案

自分自身へのアンケート

以下のアンケートを表示し,生徒がよく考えて率直に答えられるような時間を取ってください。あまりに個人的すぎなければ,複数の生徒に答えを分かち合ってもらいます。

イエス・キリストの福音を詳しく学んでもらうために,あなたが次の人々を招く可能性はどの程度あるか,1-5の段階で評価してください:

  1. 教会に関心を示した知り合い

  2. 大体の福音の標準に従ってはいるが,まだ会員ではない友達や家族

  3. 福音の標準に従っていない友達や家族

  4. 福音について詳しく学ぶためのほかの人からの招きを,以前断ったことがある知り合い

自分がそのように回答した理由を深く考えてください。

  • ほかの人に対する個人的意見は,福音を分かち合おうとする努力にどのような影響を及ぼすでしょうか。

モーサヤの息子たちがレーマン人に伝道をし始めると,多くの人々が彼らをあざ笑い,あれほど邪悪な人々に成果が上がるのかと疑いました(アルマ26:23-25参照)。しかし,アンモンとその兄弟は成功を収めました。アンモンがラモーナイ王に福音を教えてから,王はアンモンの言葉を信じ,憐れみを求めて祈り,御霊に打たれて地に倒れたことをあなたは覚えていることでしょう(アルマ18:40-43参照)。

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祈るラモーナイ

今日は,アンモンが王に教えた後にラモーナイの家族に起こった出来事について学びます。天の御父は,福音を受け入れそうにない人も含めて,御自分の子供たちをどのように見ておられるのでしょうか。研究しながら,このことをより深く理解するのに役立つ真理を見つけてください。

アンモン,ラモーナイの家族に教え続ける

この課のこの項の目的は,生徒がアルマ19章に記録されている出来事を研究し,36節で教えられている原則を見いだすよう助けることです。この項で挙げられているものとは異なる方法を使い,生徒がこの章を研究できるようにしてから,36節の原則を特定してもらうとよいでしょう。

例えば,この章を朗読劇に見立てて,6人の生徒を選び,各生徒に担当部分を割り当てるとよいでしょう。一人の生徒がナレーター役で(1,6-7,11-12,15,33-36節を読む),ほかの5人がそれぞれ王妃(2,4-5,9,29-30節),アンモン(3,6-8,10,14,22-23節),ラモーナイ王(12-13,31節),エービシ(16-17,28節),そのほかのレーマン人(18-21,24-27,32)の言葉やその人物についての言葉を読みます。この割り当てはクラスの前に決めておき,それぞれの生徒が自分が読む聖句を事前に確認できるようにするとよいでしょう。

もう一つ別のアプローチとして,ビデオ「アンモン,ラモーナイ王に仕え,教える|アルマ17-19章」のタイムコード15:18-23:04を見るのもよいでしょう。このビデオはChurchofJesusChrist.orgにあり,アルマ19:1-36に書かれた出来事を描いています。生徒には,ビデオを見ながら自分の聖典を目で追ってもらうとよいでしょう。

レーマン人の王妃は夫の死を知らされると,アンモンと話すため,アンモンに使いを送りました(アルマ19:1-3参照)。

アルマ19:4-17を読み,王妃やほかの人たちがアンモンと話した後に経験したことを確認してください。また,「アンモン,ラモーナイ王に仕え,教える|アルマ17-19章」のタイムコード15:18-20:06も見るとよいでしょう。このビデオはChurchofJesusChrist.orgにあります。

  • これらの聖句から,王妃についてどのようなことが分かりますか。

  • ラモーナイはそれまでの3日間に,イエス・キリストについてどのようなことを学びましたか。

  • その知識が,なぜラモーナイにこれほどの喜びをもたらしたと思いますか。

ほかの者を王の宮殿に集めた後,王妃の召し使いエービシは,王とほかの人々が死んだように地に倒れている理由について人々が互いに言い争い始めたので,驚き,悲しみました(アルマ19:18-28参照)。

アルマ19:29-36を読み,エービシがこの争いの場で行ったこと,その後レーマン人の間で起こったことを確認してください。「アンモン,ラモーナイ王に仕え,教える|アルマ17-19章」のタイムコード20:07-23:04を見るとよいでしょう。このビデオはChurchofJesusChrist.orgにあります。

  • イエス・キリストの福音は,信じることを選んだ多くのレーマン人に,どのような影響を与えましたか。

  • この話を分かち合った後,モルモンは36節で主についてどのような真理を教えていますか。

主はすべての人が御自分のもとに来ることを望んでおられる

36節のモルモンの言葉から,主の腕が,悔い改めて主の名を信じるすべての人に伸べられることが分かります。自分の聖典で,この真理に印をつけるとよいでしょう。

この文脈において,主の腕が伸べられることの意味には,主の憐れみと赦そうとされるお気持ちも含まれています。

  • この原則が真実であることを理解するうえで,あなた自身やほかの人の生活におけるどのような経験が助けとなりましたか。

生徒に,あまりに個人的ではない経験を分かち合ってもらいます。あなた自身の経験を分かち合ってもよいでしょう。

また救い主の生涯から,主があらゆる階層の人々に腕を差し伸べられ,御自分のもとに来るのを助けたいという願いを示された例を,時間をかけて見つけることも有益でしょう。とりわけ,マタイ9:10-13マルコ5:25-34ルカ5:18-25ヨハネ8:2-11などは,生徒に参照するよう勧められる聖句の例です。また,生徒に2ニーファイ26:33を研究して,この節を自分の聖典でアルマ19:36に関連づけてもらうとよいでしょう。

わたしたちは時々,人の見かけやその人の過去の経験に基づいて,福音に興味を持たないだろうと誤って判断してしまいます。少し時間を取って,そうした状況にある人のことを想像してみましょう。あなたが実際に知っている人でも,一般的にこの状況に当てはまる人について考えてもかまいません。

生徒に,前述の段落で説明した人を表す線画を学習帳に描いてもらうとよいでしょう。そして以下の質問への答えを,描いた線画の下に書いてもらいます。次に,生徒が書いたことについて話し合いましょう。

  • 神は,この人についてどのように感じておられるでしょうか。

  • その人について神がどのように感じておられるかを理解することで,その人に対するあなたの気持ちにどのような影響がありますか。

今日,話し合ってきた真理について証し,もっと神がされるようにほかの人々を見るよう努められるよう生徒を励ましてください。

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