「アルマ20－22章：『永遠の命を得るには，わたしは何をすればよいのか』」『モルモン書 教師用手引き』（2024年）
「アルマ20－22章」『 モルモン書 教師用手引き』
アルマ20－22章
「永遠の命を得るには，わたしは何をすればよいのか」
ほかの何よりも神に従いたいという，あなたの思いを強めてくれるものは何でしょうか。ラモーナイ王の父はかつては邪悪な人でしたが，救い主と天の御父の救いの計画についての重要な真理を学んでから，彼の望みは大きく変化し始めました。この課は，あなたが世の中のどんなものよりも，神についてのものを望む助けとなります。
イエス・キリストのことを証する。生活における主の力，憐れみ，影響力について証する機会を見つけてください。生徒に，「この聖句がイエス・キリストについて教えていることで，主の教えと贖罪を理解し，頼るのに役立つことは何か」と自問するよう促してください。
生徒の準備：生徒に，アルマ20章と22章を読み，これらの章でラモーナイ王の父がどのように変化したかを見つけてもらいます。その変化の理由として挙げられるものを考えてもらいます。
学習活動案
進んで行う気持ちがありますか
あなたは，何かを進んで行う気持ち（または行わない気持ち）に，特定の状況が影響を与えることがあると気づいたことはありますか。
例えば，次のようなことを進んで行いたいと思うような状況を考えてください。次に，あまりしたくないと思わせる状況を考えてください。
生徒を少人数のグループに分け，各グループに以下の行動のうち一つを割り当て，話し合ってもらうとよいでしょう。その後，各グループのメンバーに，自分たちの答えをクラスに発表してもらいます。
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寝室の掃除
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読書
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長い距離を歩く
以下の手順を紹介し，生徒に自己評価を行ってもらいます。生徒にこの質問への答えを分かち合ってもらうことはしないでください。
ある種のことが，わたしたちが神に従う動機となります。
少し時間を取り，あなたの神に従いたいという意欲について考えてください。あなたが神に従いたいと感じている場合，何がその気持ちを支えていますか。今のところ神に従いたいと感じていない場合，何がそういう気持ちにさせるのだと思いますか。
今日あなたは，神に従いたいという意欲が短期間で著しく高まった人について学びます。研究しながら，この変化のきっかけとなったことに注意を向けてください。あなたが神に従い，神だけが与えてくださる祝福を受けたいという気持ちを高めるような教えを見つけてください。
アンモンとラモーナイ，ラモーナイの父に会う
生徒がアルマ20章の出来事を研究する準備として，以下の情報を要約してください。この課のこの部分に時間をかけすぎないように注意してください。生徒のためには，十分な時間を取り，アルマ22章でアロンがラモーナイの父に教える話を研究してもらうとよいでしょう。
アンモンがイシマエルの地でラモーナイ王の民に仕え，教えているとき，主はアロンとその仲間がミドーナイの地で囚われていることをアンモンに啓示されました。アンモンと王は，アロンやほかの人々を助け出すために，その地へ行く計画を立てました。その途中，二人は全地を治める王であるラモーナイの父に会いました（アルマ20：1－8参照）。
2，3人の生徒を募って次の聖句を読んでもらい，残りの生徒には聖典を目で追ってもらうとよいでしょう。
アルマ20：13－28を読み，アンモン，ラモーナイ，ラモーナイの父のやり取りを確認してください。
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ラモーナイの父の望みは，アンモンとラモーナイとのやり取りを通してどのように変化しましたか。
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その変化が起こった要因には，どのようなものがありましたか。
23節で，ラモーナイの父が，アンモンが自分の命を助けてくれたら進んで差し出そうとしたものに，印をつけるとよいでしょう。この節の彼の反応と，この課の後半で研究するほかの節での彼の反応を後で比較することができます。
アロン，ラモーナイの父に教える
アロンと彼の同僚たちが牢から解放された後，アンモンはラモーナイ王とともにイシマエルの地に戻りました。御霊は，ニーファイの地にいるラモーナイの父を訪ねるようアロンを導きました（アルマ22：1参照）。
アルマ22：2－6を読み，ラモーナイの父がアロンと会ったときに尋ねた質問を見つけてください。
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5－6節にある王の質問にあなたが答えるとしたら，天の御父と神の計画についてどのようなことを分かち合いますか。
アルマ22：7－14を読み，アロンが王の質問にどのように答えたかを見つけてください。14節の良い報いという言葉は，「良いものを得ること，または良いものに値すること」を意味します。
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王は神とその計画について，自分の人生観に影響するようなどのようなことを学びましたか。
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神とその計画についてのアロンの教えを信じて理解することは，わたしたちにどのような影響を与えるでしょうか。
アルマ22：15－18を読み，アロンから教えを受けた後，王は何を望み，何を進んで行おうとしたのかを見つけてください。
以下の二つの質問について話し合う前に，複数の生徒に，これらの聖句の好きな語句をホワイトボードに書いてもらうとよいでしょう。その後生徒に，これらの語句に自分が感じたことのある気持ちを表現しているものがあるか，または質問があるかどうかを尋ねるとよいでしょう。発表したいと感じる生徒がいれば，質問や経験を発表してもらいます。あまりに個人的なことやプライベートなことは分かち合わないよう生徒に伝えてください。
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ミドーナイに向かう途中でアンモンとラモーナイに出会って以来，王の気持ちが変化したことは，どの言葉や語句から分かりますか。
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15節と18節で，王が進んで諦めようとしたものは何ですか。
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アルマ20章と22章の研究であなたが学んだことによれば，王が経験した変化を生じさせた要因には，どのようなものがありましたか。
この話から学ぶことができる一つの真理は，イエス・キリストの必要性を理解すれば，主に従い，主が与えてくださる祝福を受けたいという望みが高まる，ということです。
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救い主が必要だということを知ることが，なぜわたしたちの望みや行動にそれほど大きく影響を与えるのだと思いますか。
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あなたがイエス・キリストの必要性をより深く理解するうえで，何が役立ちますか。または，役立ちましたか。
義にかなった望みはわたしたちにどう影響するか
アロンとの王の経験は，王自身とその民に大きな影響を与えました。王，王妃，王家全体，そのほか多くのレーマン人は主に帰依し，残りの人生は主に忠実でした（アルマ22：23；23：6参照）。
15－18節で王が望んだことを思い出しましょう。次のようなものがありました：
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永遠の命という祝福（15，18節）；
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「この悪い霊を〔自分〕の胸からことごとく取り除いて，神から生まれ」ること（15節）；
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聖霊を受けること（15節）；
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喜びに満たされること（15節）；
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神を知ること（18節）。
王の望みをまだホワイトボードに書き出していない場合は，書き出します。次の質問をする代わりに，生徒に，一貫してこれらのことを望み続ければ，5年後や10年後にどのような人になれるかを学習帳に簡単に書いてもらってもよいでしょう。
その後，生徒に自分の考えをクラスで発表してもらいます。
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これらのことを一貫して望むと，あなたの人生にどのような違いが生まれると思いますか。
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これらの祝福を得るためには，何を諦めたり変えたりする必要があるでしょうか。
今日研究しながら，学んだこと，感じたことを深く考えてください。天の御父があなたに与えようと望んでおられる祝福をさらによく望むために，何ができるか考えてください。これらの祝福を受けるためには，何をしなければならないか，あるいは諦めなければならないかを考えましょう。自分の考えや霊的な印象を学習帳に記録してください。
十分な時間を取り，生徒に自分の考えたことと印象を学習帳に記録してもらいます。個人的すぎるものは除いて，数人の生徒に書いたことを分かち合ってもらうとよいでしょう。