セミナリー
マスター教義の復習17:聖句の場所と重要語句を暗記する


「マスター教義の復習17:聖句の場所と重要語句を暗記する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習17」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習17

聖句の場所と重要語句を暗記する

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研究する若い女性

聖句の場所とその教えを暗記すると,人生の様々な面で祝福があります。この課は,モルモン書の最後の12のマスター教義聖句のうち,複数の聖句の場所と重要語句を暗記するのに役立ちます。

生徒が重要語句を暗記するのを助ける。生徒が聖句の場所と重要語句を暗記すると,福音を伝えるときに思い出して使える可能性が高くなります。反復,単純なゲーム,暗記カードなど,様々な暗記方法を使って,暗記をより楽しく行いましょう。

生徒の準備:生徒に,生活の中で自分が暗記したことについて考えてもらいます。生徒はどのようにそれらのことを暗記しましたか。また,それはどのように生徒の役に立ちましたか。

学習活動案

この復習の課の代わりに,マスター教義聖句の課を教えることが必要となる場合もあります。地域または地区のディレクターやコーディネーターが提供する学習進度スケジュールを参照して,必ずセミナリー開講中にマスター教義聖句の課をすべて教えられるようにしてください。

暗記する

以下は,生徒がすぐに聖句の暗記について考え始めるのに役立つものです。

あるいは,生徒は,自分がこれまで覚えたこと(映画のせりふ,音楽の歌詞,住所など)を発表し,なぜそれを覚えたのか,どのようにしてそれらを忘れないでいられるのかを話し合ってもよいでしょう。また,最近帰還した宣教師に,暗記した聖文を分かち合ってもらい,聖文を暗記することの重要性を証してもらうのもよいでしょう。

十二使徒定員会のリチャード・G・スコット長老(1928-2015年)による,聖文を暗記することの重要性についての次の言葉を読んでください:

「聖文を暗記することで,大きな力が得られます。聖文を暗記することは,新しい友情を築くことです。それはまるで,必要なときに助けてくれる人,霊感と慰めを与えてくれる人,必要な変化を遂げる動機を与えてくれる新しい人に出会うのに似ています。」(リチャード・G・スコット「聖文の力『リアホナ』2011年11月号,6)

  • どの聖句を暗記しましたか。それらを暗記したのはなぜですか。

以下の暗記活動を行いながら,主がこれらの重要な聖句の場所と重要語句を暗記するのを助けてくださると信じ,信頼してください。

マスター教義聖句と暗記

以下は,モルモン書のマスター教義聖句の最後の12の聖句と重要語句のリストです。

モルモン書マスター教義:アルマ-モロナイ

『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

アルマ7:11-13

重要語句

「そして神の御子は,あらゆる苦痛と苦難と試練を受けられる。」

聖句の場所

アルマ34:9-10

重要語句

「贖罪が行われなければならず,……無限にして永遠の犠牲でなければならない。」

聖句の場所

アルマ39:9

重要語句

「これからはもう自分の目の欲を追うこと〔のない〕ように……。」

聖句の場所

アルマ41:10

重要語句

「悪事は決して幸福を生じたことがない。」

聖句の場所

ヒラマン5:12

重要語句

「あなたたちは……贖い主の岩の上に基を築かなければならない……。」

聖句の場所

3ニーファイ11:10-11

重要語句

「わたしは……初めから,すべてのことについて父の御心に従ってきた。」

聖句の場所

3ニーファイ12:48

重要語句

「わたしや天におられるあなたがたの父が完全であるように,……完全にな〔りなさい〕。」

聖句の場所

3ニーファイ27:20

重要語句

「わたしのもとに来て,……バプテスマを受けなさい。そうすれば,あなたがたは聖霊を受けて聖められ……るであろう。」

聖句の場所

エテル12:6

重要語句

「信仰が試されてからでなければ,証は得られない……。」

聖句の場所

エテル12:27

重要語句

「もし人がわたしのもとに来るならば,……そのとき,わたしは彼らの弱さを強さに変えよう。」

聖句の場所

モロナイ7:45-48

重要語句

「慈愛はキリストの純粋な愛であ〔る〕。」

聖句の場所

モロナイ10:4-5

重要語句

「キリストを信じながら,誠心誠意問うならば……聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」

デジタル機器を利用できる生徒には,自分の機器のアプリやプログラムで暗記カードを作成してもらってもかまいません。そうでない生徒には,この活動のために紙を2枚ずつ配付します。

生徒がすでに暗記カードを利用できる場合は,「暗記カードを使用する」の項の活動にスキップするとよいでしょう。

年間を通して使える暗記カードを1セット作りましょう。必要であれば,以下の指示に従って,暗記カードを作成します:

暗記カードの作成に時間をかけすぎないように注意してください。生徒が自分のカードを使って,聖句のマスター聖句の場所と重要語句を暗記するための十分な時間を確保します。

ステップ1:カードを12枚作る

紙の一面を使って,中央に縦線を引き,左右二つの欄に分けます。端から端までの横線を2本引き,左右両方の欄にそれぞれ同じ大きさの空欄を3つずつ,合計6つの欄を作ります。出来上がりは以下の画像のようになります:

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空欄の表

紙を裏返し,同じように繰り返します。この手順を別の紙で繰り返し,必要な12個の空欄を作ります。

それぞれの紙の片面に,表にある聖句の場所をそれぞれ一つずつ枠内に書きます。聖句の場所に加えて,重要語句を思い出すのに役立つ簡単な絵を同じ面に描いてもよいでしょう。この絵は,聖句の重要語句を思い出すのに役立つのと同時に,聖句の神聖な性質に対する敬虔さと敬意を適切に示すものにしてください。

ステップ2:片面にマスター教義聖句の場所を書く

2枚の紙の片面に,表にある聖句の場所を一つずつ枠内に書きます。聖句の場所以外に,重要語句を思い出すのに役立つ簡単な絵を描いてもよいでしょう。

ステップ3:裏面に重要語句を書く

紙を裏返し,表面の聖句の場所に対応する重要語句を裏面の各欄にそれぞれ書きます。

ステップ4:カードを切り分ける

書き込んだ物をカードとして切り取ります。

暗記カードを使用する

暗記カードを使用する方法を工夫しましょう。以下のアイデアから一つを選択してください。または,自分でアイデアを考え出してもよいでしょう。また,マスター教義アプリで利用できるリソースを使用することもできます。

  • 自分にクイズを出す:聖句の場所か重要語句だけが見えるように,暗記カードを持ちます。対応する重要語句や対応する聖句の場所を言ってみましょう。それぞれの聖句の場所と対応する重要語句で,このクイズを何度か繰り返します。

  • 組み合わせ活動:だれかとパートナーを組みます。一人は聖句の場所が書かれた面を上にしてカードを並べ,もう一人は重要語句が書かれた面を上にしてカードを並べます。重要語句のカードを,対応する聖句の場所が書かれたカードの上に置いて,組み合わせましょう。

生徒を4人ずつのグループに分けるとよいでしょう。グループごとに暗記カードを1セット使用し,各メンバーにカードを配付してもらいます。生徒に,聖句の場所を上向きにして,すべてのカードを机の上に並べてもらいます。重要語句をクラスに向かって読み上げてください。対応する聖句の場所が書かれたカードを持っている生徒は,教師のところへカードを持って行きます。制限時間内(5秒以内など)に,正しいカードを教師のところへ持って来るよう各グループに促します。チーム内で助け合うよう生徒を励ましましょう。すべての聖句の場所と重要語句を学べるように,グループ内でカードを交換してもらってもよいでしょう。

また,二人一組か少人数のグループで,自分の暗記カードの使い方を独自に考え出すのもよいでしょう。

終了したら,研究したことや暗記カードを使って学んだことや感じたことを生徒が話し合うのを助けてください。次のような質問が役立つでしょう。また,この課で述べられているマスター教義聖句の価値を理解するうえで役立った個人的な経験を分かち合ってもよいでしょう。

  • あなたにとって,どの聖句の場所と重要語句を暗記しておくことが,最も役立つと思いますか。それはなぜですか。

  • これらの聖句が教える,救い主と主の福音についての真理にはどのようなものがありますか。

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