大さばきつかさの殺害に関する預言の後,ニーファイは主が示されたすべてのことをじっくり考えましたが,一方で人々の邪悪さにひどく沈んでもいました。その帰り道,ニーファイは主の御心を忠実に実行したことで主が祝福してくださったという,驚くべき体験をしました。この課は,ニーファイの経験から分かる真理を理解し,主の導きと力を自分の生活に招くのに役立ちます。
今日,預言者ニーファイの模範から真理を学ぶ機会があります。ニーファイがニーファイ人の大さばきつかさの殺害に関与していると誤って非難されていたことを覚えている人もいるでしょう(ヒラマン9:16-20参照)。ニーファイは霊感によって犯人を特定し,解放されました(ヒラマン9:20-38参照)。ニーファイが家に帰る途中,主との重要な経験をしました。この経験はヒラマン10章に記録されています。以下の3つの活動は,この章の研究の指針となります。
あなたが主に求めれば,それが何であれ,成し遂げる力を主が与えてくださると想像してください。神は預言者ニーファイに,ニーファイが「〔神の〕思いに反することを求めないので」(ヒラマン10:5),彼が望むものは何でも与えると言われました。
ヒラマン10:7を読んで,主がニーファイに授けられた,何かを行う力を一つ見つけてください。
7節に記されている力は,結び固めの力と呼ばれています。この聖句から,結び固めの力は地上においても天においても結び,解くことを学ぶことができます。結ぶとは,接続したりつないだりすることで,解くとは,接続を切ったりつながりをなくしたりすることを意味すると知っておくとよいでしょう。
次の段落に挙げられている聖句をホワイトボードに書き,生徒に自分の聖典のヒラマン10:7の横に相互参照として書き込んでもらうとよいでしょう。
7節で述べられている結び固めの力は,エリヤ(列王上17:1参照),ペテロと使徒たち(マタイ16:15-19;18:18参照),ジョセフ・スミス(教義と聖約132:46参照)が持っている結び固めの力と同じです。この同じ力の鍵は,今日,末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長と,大管長が委任する人たちが持っています。この力によって,家族は神殿の儀式を通して永遠の結び固めを受けることができます。
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天の御父は,なぜ,わたしたちが,現世と来世に適用される聖約を立てることを望んでおられるのだと思いますか。
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家族を永遠に一つに結び固めることができると知っていることで,あなたはどのような祝福を受けてきましたか。
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家族は永遠に一つに結ばれることができると知っていることは,今のあなたの考えや選択にどのような影響を与えますか。
生徒が学習活動を終えたら,何人かの生徒に,学んだことから特に重要または有意義だと感じたことを発表してもらうとよいでしょう。時間があれば,ヒラマン10:11-19を読んで,この主との神聖な経験の後にニーファイが何をしたかを確認するのも有益でしょう。
今日研究した真理について証して,霊的な印象に基づいて行動するよう生徒に勧めてください。