セミナリー
学習評価7:アルマ53章-3ニーファイ7章


「学習評価7:アルマ53章-3ニーファイ7章」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「学習評価7」『モルモン書 教師用手引き』

学習評価7

アルマ53章 3ニーファイ7章

聖文を研究しながら深く考えている若い男性

自分の霊的な学習について振り返り,評価することが,救い主に近づくのに役立ちます。この課を学ぶことで,アルマ53章3ニーファイ7章での経験がどのように霊的な成長に役立ったかを思い出し,評価することができます。

生徒に,継続的に学習を評価してもらう。学習と進歩について定期的に考えることで,生活の中で福音の原則をどのように実践しているかをよりよく評価することができます。イエス・キリストの福音が人生にもたらす変化の重要性を生徒が理解し,感じられる機会を提供してください。

生徒の準備:生徒には,ここ数週間で学んだことを復習してもらい,次の文章を完成させて,分かち合う準備をしてから,クラスに来てもらいます。「アルマ53章3ニーファイ7章から学んだ教訓で,覚えておくのが自分にとって大切なものは,……です。なぜなら……」

学習活動案

この課では,生徒が預言者の役割を説明し,自分の態度や望みを評価し,福音の教えを応用するために立てた計画を振り返る機会があります。担当するクラスのアルマ53章3ニーファイ7章の学習で強調されていた真理は,以下の活動で強調されているものとは違うかもしれません。もしそうであれば,それらの真理も活動に取り入れるように調整するとよいでしょう。

覚えておくことの大切さ

この課のこの部分は,アルマ53章3ニーファイ7章で学んだ貴重な教訓を覚えておくことの大切さを,生徒に理解してもらうことを目的としています。これは,「生徒の準備」の活動で得られた答えを分かち合ってもらうのによい機会かもしれません。

スペンサー・W・キンボール大管長(1895-1985年)は,辞書にある最も重要な言葉は「覚える」という言葉かもしれない,と教えました(“Circles of Exaltation” [address to Church Educational System religious educators, June 28, 1968], 5参照)。

  • キンボール大管長は,なぜ「覚える」という単語についてそのように述べたと思いますか。

  • アルマ53章 3ニーファイ7章から学んだ教訓の中で,あなたが覚えておくべき重要な教訓は何ですか。それはなぜですか。

ヒラマンが息子ニーファイとリーハイに,重要な教訓と人々のことを覚えておくように勧めたことを思い出すかもしれません(ヒラマン5:4-14参照)。同様に,この課は,ここ数週間で学んだ真理や約束したことを忘れないようにするためのものです。

預言者の役割を説明する

この課のこの部分では,ニーファイ(ヒラマン7-11章)またはレーマン人サミュエル(ヒラマン13-16章)の話を使って,預言者の役割を生徒に説明してもらいます。生徒に,二人一組になって,それぞれ異なる預言者を選び,下のシナリオまたはあなたが選んだ別のシナリオをロールプレイしてもらってもよいでしょう。

友達を誘って一緒に総大会を見るように霊感を受けたと想像してください。祈りながらこの促しに従って行動する準備をするとき,あなたは友達に預言者とは何か,なぜ自分は預言者に耳を傾けることにワクワクしているのかを説明することにしました。モルモン書で,偉大な預言者について学んだことの中で,預言者の役割を友達に説明するのに役立つものを思い出してください。

庭の塔で祈るニーファイ
城壁に立つレーマン人サムエル

生徒には,「ヒラマン7-10章」の課の「主の預言者に関する真理」の項にある,学習帳の項目を参照してもらうとよいでしょう。

ニーファイ(ヒラマン7-11章)またはレーマン人サムエル(ヒラマン13-15章)の話を選択してください。聖句に目を通し,学習帳に書いた章の見出しやメモを見て,関連する章でこの預言者たちの話を復習してください。

  • この話を使って,預言者の役割を友達にどのように説明することができますか。

  • 説明の一環として,聖文の中から,どの聖句を引用しますか。

    生徒が聖文を見分けるのに助けが必要なら,ヒラマン7:298:22-2310:4-711:2313:514:11-12などの聖句を見つけてもらうとよいでしょう。

  • 友達に預言者の重要性を理解してもらうために,ほかにどのような真理や個人的な経験を分かち合えるでしょうか。

生徒が預言者の復習を終えたら,学んだことを使って上記のシナリオをロールプレイしてもらいます。

自分の態度や意欲を評価する

この活動は,自分の態度と,イエス・キリストの福音に従って謙虚に生活したいという望みを生徒が評価するのに役立ちます。一人の生徒に,高慢のサイクルを思い出して,ホワイトボードに描いてもらいます。クラスメートに,必要に応じて助けるように勧めるとよいでしょう。

高慢のサイクルの図

この図を見ると,ヒラマン1-16章3ニーファイ1-7章の高慢のサイクルの証拠を思い出すかもしれません。自身の生活で,あるいは身の周りの世界で目にした例に気づくかもしれません。

次の活動を完了するには,「ヒラマン11-12章」の自己評価の部分に加えた変更を使ってください。

ヒラマン11-12章を研究したとき,謙遜になろうとする努力を評価したかもしれません。また,より謙遜になり,高慢を克服するという決意を学習帳に記録しているかもしれません。自分が書いた内容を振り返り,その約束をどのように果たしたかを深く考えてください。以下の質問を深く考え,その答えを学習帳に書いてください。

この活動は個人的なものであるため,答えを分かち合う必要はないことを必ず生徒に伝えてください。

  • ここ数週間で,主と主があなたのためにしてくださったことをすべて覚えておくために何をしましたか。主を覚えていることが,どのように謙遜さを保つ助けとなったと感じますか。

  • 毎日主を思い出し,より謙遜になれるよう,変えたいことはありますか。

イエス・キリストの上に基を築くための計画について深く考える

この課のこの部分は,イエス・キリストの上に基を築き,悪魔の誘惑に耐えるための計画を生徒が深く考えるのに役立ちます。

最近の課では,自分の生活,宗教,イエス・キリストの証に対する攻撃に打ち勝った人々の話を多数研究しました。研究しながら,サタンの攻撃に抵抗し,イエス・キリストの上により強固な基を築けるように決意したかもしれません。

研究した話の中から,イエス・キリストの上に基を強め,サタンの攻撃に打ち勝つのに役立つ話を熟考し,分かち合ってもらいます。例を見つけるのに助けが必要な場合は,以下の絵と対応する聖句の場所を表示するとよいでしょう。クラスを3つに分け,各グループに別々の話を復習してもらい,学んだことを発表してもらうとよいでしょう。

レホンタイとアマリキヤ

レホンタイとアマリキヤ(アルマ47:10-18

堀のある城壁都市

要塞を築くモロナイ司令官(アルマ50:1-6

土台の上の家

ヒラマンの息子たちへの勧告(ヒラマン5:12

  • これらの記録から,わたしたちが誘惑に耐えることができるよう,どのような教訓が得られますか。

生徒に,イエス・キリストの上に基を築くために設定した目標を評価する機会があることを説明します。その後,クラス全体で経験と気づきについて話し合います。

積み木やプラスチックのコップなど,生徒が土台作りに使えそうなものを授業に持参してもよいでしょう。各生徒に積み上げるためのアイテムを一つ渡して,次の質問について深く考え,進捗状況を評価してもらいます。十分に時間を取ってから,各生徒に,差し支えがなければ答えを分かち合ってもらいます。生徒が分かち合うときは,自分のアイテムをクラスの土台に追加していき,最終的に強力な土台を築くことができます。組み立てられるものがない場合は,生徒が分かち合うときにホワイトボードにレンガを描いてもらい,ほかの生徒の絵と組み合わせることで,強固な土台を作ってもらいます。イエス・キリストの上に基を築こうと努力するとき,互いに支え合うことができることを,生徒が理解できるようサポートしましょう。

イエス・キリストの上に基を築くために最近設定した目標について深く考えてください。

  • イエス・キリストの上に基を築くための努力を行う中で,どのような成功を経験しましたか。

  • 強固な基を築くうえで,あなたはどのような障害に直面しましたか。障害を克服するために,どのような努力をしてきましたか。

  • イエス・キリストの上に基を築くために努力したことで,どのように祝福されてきましたか。それはあなたにどのような違いをもたらしましたか。

ヒラマン5:12をもう一度読み,イエス・キリストの上により強固な基を築くために始めたり,止めたり,続けたりすべきことがあるかどうか,祈りを込めて考えてください。自分が設定した目標を調整する必要があると感じたら,学習帳など定期的に振り返ることのできる場所に書いておくとよいでしょう。