「7月25-31日 エステル:『あなたが……迎えられたのは,このような時のため〔だった〕』」『わたしに従ってきなさい—初等協会用:旧約聖書 2022年』(2021年)
「7月25-31日 エステル」『わたしに従ってきなさい—初等協会用:旧約聖書 2022年』
7月25-31日
エステル
「あなたが……迎えられたのは,このような時のため〔だった〕」
すべての聖文はイエス・キリストについて証しています。子供たちがエステルの話の中に救い主の影響を認められるよう,どのように助ければよいか深く考えてください。
印象を書き留める
分かち合うよう招く
エステルの絵を順に回します(『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要参照)。子供たちに,絵を手にしたときに,エステルの話について知っていることを話してもらいます。
教義を教える:年少の子供たち
わたしは家族のために奉仕できる。
エステルの両親が亡くなったとき,いとこのモルデカイがエステルを引き取りました。彼らの経験を,家族への奉仕について話す機会として用いることができます。
活動案
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ホワイトボードにエステル,その両親,いとこのモルデカイを表す絵を描きます。両親を亡くしたため,エステルには面倒を見てくれる人が必要だったと説明します。エステル2:7を子供たちに読み聞かせ,モルデカイがしたことに注意して聞くように言います。家族が助けを必要としていて自分が手伝えることについて,子供たちが考えられるよう助けます。
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何人かの子供たちに,家族のだれかに奉仕するためにできる親切なことを身振りで示してもらい,ほかの子供たちには,それが何をしているところなのか当ててもらいます。子供たちに,家族に祝福をもたらすために行っていることを話してもらいます。また,あなたが行っていることも幾つか話します。
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「お手伝い」(『子供の歌集』108)など,家族を助けることについての歌を歌います。家族を助けることでわたしたちは幸せになるという証を述べてください。
わたしは勇敢になれる。
あなたが教える子供たちは,勇敢になるために主の助けが必要な状況に直面するでしょう。子供たちがエステルの勇気の模範から学べるよう,どのように彼らを助けますか。
活動案
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あなたの教える子供たちは,勇敢であるとはどういう意味か知っているでしょうか。「勇敢であるとは,恐れを感じるときでも正しいことを行うという意味です」などと,簡単に意味を説明してください。エステルの話を分かち合い(『旧約聖書物語』の「エステル」参照),エステルがどのように勇敢だったのかを子供たちが理解できるように助けます。子供たちに,今週の活動ページにある絵を使って,エステルの話を自分たちで語ってもらいます。
2:44 -
エステルの絵を見せます(『わたしに従ってきなさい—個人と家族用』の今週の概要参照)。「勇者になろう」(『子供の歌集』85)など,勇敢であることに関する歌を子供たちと歌います。エステルのことを述べている歌詞を指摘し,救い主は子供たちが勇敢でいられるよう助けてくださると証します。
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イエス・キリストがゲツセマネと十字架上の両方でわたしたちの罪のために苦しまれたときのこと(マタイ26:36-39;27:33-35参照)など,イエス・キリストが勇敢であられたときのことについて子供たちに話します。子供たちに,自分が勇敢であったときのことについて話してもらいます(事前に子供たちの家族に連絡し,例を幾つか聞いておくとよいでしょう)。子供たちが勇敢でいられるよう,どのような助けがあったでしょうか。あなたが恐れを抱いたときに勇敢でいられるよう主がどのように助けてくださったかについて,子供たちに話します。
教義を教える:年長の子供たち
わたしは神の手に使われる者となれる。
エステルが恐れたとき,主がエステルを王妃にしたのは「このような時のため」(エステル4:14)だったのではないかと教えることで,モルデカイはエステルを励ましました。ほかの人々に祝福をもたらす機会に向けて,主があなたの教える子供たちを今どのように備えておられるかについて深く考えます。
活動案
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だれかに子供たちのために歌を楽器で演奏してもらうか,だれかが楽器を演奏している写真を見せます。神の手に使われる者〔訳注—「神の手に使われる者」を意味する英語“an instrument in God’s hands”は「神の手の中の楽器」とも訳せる〕になるとはどういう意味か話し合います。エステルの話を子供たちと一緒にもう一度読み(『旧約聖書物語』の「エステル」参照),エステルがどのように主の目的を果たすために主に使われる者となったかについて,子供たちに話してもらいます。わたしたちはどのように主に使われる者となれるでしょうか。
2:44 -
エステルの話を読んだ後,それぞれの子供の背中に,登場人物の一人の名前を書いたカードを付けます。子供たちに,「この人は義にかなっていましたか」や「この人は女性ですか」などとほかの子供に質問してもらい,だれの名前が背中にあるのか探ってもらいます。次に,モルデカイとエステルが,ユダヤ人を救うためにどのように主に使われる者となったかについて話し合います。
天の御父はわたしが恐れているとき勇気を持てるよう助けてくださる。
どのようなときに,あなたが教える子供たちが勇敢であるところを見たことがありますか。勇敢であるために主の助けを必要としたときの経験として,あなたはどのようなことを分かち合えますか。
活動案
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ホワイトボードに「モルデカイは……ことで勇気を示しました」,「エステルは……ことで勇気を示しました」と書きます。何人かの子供たちにエステル3:1-11を,ほかの子供たちにはエステル4:10-17を読んでもらいます。読んだ内容を使って,ホワイトボードの文を完成させてもらいます。次に,「わたしは……ことで勇気を示します」と書き,天の御父が子供たちに行うよう求めておられることで勇気が必要なことを挙げてもらいます。わたしたちはどうすればモルデカイやエステルのようになれるでしょうか。
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子供たちに,自分が直面する,正しいことを行うのが難しい状況について考えてもらいます。ホワイトボードにエステルの勇気ある言葉「そしてわたしは……王のもとへ行きます。わたしがもし死なねばならないのなら,死にます」(エステル4:16)を書きます。「王のもとへ行きます」を,子供たちが行わなければならない,義にかなっているけれども難しい選択に置き換えて,子供たちがエステルの言葉を自分自身に応用できるよう助けます。次に「死なねばならない」と「死にます」を,正しいことを行ったためにもたらされる可能性がある不愉快なことに置き換えてもらいます。たとえつらい結果を伴うとしても正しいことを行った方がよいのはなぜでしょうか。
断食はわたしを助け,ほかの人々に祝福をもたらす。
困難な期間に,エステルとユダヤ人は断食を行いました。あなたが教える子供たちが断食のもたらす霊的な祝福を理解できるよう,どのように助けられるでしょうか。
活動案
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子供たちに,何のために断食を行えるかのリストを作ってもらいます(必要に応じて『真理を守る』141-143の「断食と断食献金」の項を見るとよいでしょう)。次に,エステル4:1-3,10-17を読んで,ユダヤ人とエステルが断食した理由を見つけてもらいます。子供たちに,主からの特別な助けが必要かもしれないことについて考えてもらいます。そして,そのことを次の断食日曜日に断食する目的に含めるよう勧めます。
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子供たちに,友達に説明しているという想定で,自分が断食する理由を話してもらいます。子供たちは何と言うでしょうか。助けが必要であれば,『聖句ガイド』の「断食」の項(scriptures.ChurchofJesusChrist.org)を見るように言います。あなたが主の助けを得るために断食したときの経験について話します。子供たちにも,断食に関する経験を話してもらいます。
家庭で学ぶよう励ます
クラスで今日学んだ原則についての歌を一緒に歌います(アイデアを得るには,『子供の歌集』の「主題別索引」を参照してください)。子供たちに,その歌を家族と一緒に歌うよう勧めます。