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今日の話し合い—

1什分の一と献金を納める

話し合う：財政管理サクセスマップで「什分の一と献金を納める」が土台層となっているのはなぜだと思いますか。

読む：教会員は，たとえ必要なものであっても，ほかのことにお金を使う前にまず什分の一と献金を納めるように勧められています。ダリン・H・オークス長老は「什分の一の納入は優先順位を試すよい機会です」と教えています（「什分の一」『聖徒の道』1994年7月号，39）。自分の優先順位を神に示すとき，神があなたを祝福するうえで，さらに大いなる機会を開くことになるのです。聖典では，物事を秩序正しく行うべきことがしばしば強調されています。（例えば，1コリント14：40，モーサヤ4：27，教義と聖約93：43参照）

ヒーバー・J・グラント大管長はこう教えています。「神に対して完全に正直であって，什分の一を納めてきた男女は，……残りの10分の9を上手に活用する知恵を神から授かってきました。納めた残りは彼らにとってより大きな価値を持つものとなり，主に対して正直でなかった場合よりも，その残りでさらに多くのことを成し遂げています。」（Conference Report, Apr. 1912, 30）

話し合う：最初に什分の一を納めることで，手元に残る10分の9をどのようにしてより有効に活用できると思いますか。

1．お金を管理する方法を変える

読む：初めに什分の一と献金を納めるには，金銭管理に対する取り組み方そのものを変える必要があるかもしれません。今現在の生活費をまかなうことに圧倒され，将来に向けて貯蓄し，経済的な安定を築く力が弱められてしまうことがよくあります。多くの人は，財政管理において次のような取り組み方をしています。すなわち食糧や住居，交通費，医療など，差し迫った必要を満たすための支払いを終えてから，残ったお金で貯蓄をし，什分の一を納めるつもりでいるのです。こういった方法は，次の図に表されています。

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「よく見られる方法」のグラフィック

読む：これはよく見られる方法ですが，より良い財政管理法があります。収入を得たら，まず什分の一を納め，その次に，たとえわずかな金額であっても将来へ向けた貯蓄をします。そして，残り（収入の大半）を生活費に充てるのです。この方法は，以下の図に表されています。

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「自立に適した方法」のグラフィック

話し合う：これら2つの方法には，どのような違いがありますか。財政管理において，よく見られる方法を取ってしまう人が多いのはなぜでしょうか。

読む：以下の瓶と数個の石，砂を使って，主と将来の自分のためにまずお金を取っておくことの賢明さを学びましょう（Stephen R. Covey, A. Roger Merrill, and Rebecca R. Merrill,First Things First: To Live, to Love, to Learn, to Leave a Legacy[1994], 88–89参照）。

瓶はわたしたちの収入を表しています。収入は限られた大きさです。それぞれの瓶の大きさはちがいますが，ここで示す原則はすべての人に当てはまります。石と砂を瓶に入れることは，お金の使い道を表しています。この例において，大小の石はわたしたちの長期的な優先事項，すなわち主と将来の自分のためにお金を取っておくことを表します。砂は，目の前の必要や欲求を表しています。

では，財政管理においてよく見られる方法を使って，これらを瓶に入れてみましょう。

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「よく見られる方法」の瓶

読む：初めに瓶に砂を入れてしまうと，石を全部入れられなくなることに注目してください。

今度は，自立に適した方法を使って，これらを瓶に入れてみましょう。

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「自立に適した方法」の瓶

読む：最初に石を入れても，砂を全部入れられる点に注目してください。

話し合う：この瓶の例は，什分の一の支払いと貯蓄にどう関連しているでしょうか。二回目に，すべてを瓶に入れることができたのはなぜでしょうか。瓶に最初に石を入れることは，どのような点で信仰を示す例となりますか。

読む：本コースでは，より自立に適した財政管理方法を継続的に学んでいきます。自立に適した方法を実践することに関して，初めは気乗りしないかもしれませんが，将来に向けてよりよく備える助けとなります。什分の一と貯蓄のためのお金を先に取ってしまうと，目の前の必要を満たすお金が足りなくなるのではと，不安になるのは当然です。信仰が試されます。ある賢明なビショップは，不安でいっぱいの新しい改宗者にこう話しました。「什分の一を納めたら水道代や電気代が払えなくなるにしても，什分の一を納めなさい。什分の一を納めたら家賃が払えなくなるとしても，什分の一を納めなさい。什分の一を納めたら家族のために食べ物を買うお金が足りなくなるにしても，什分の一を納めなさい。主はあなたをお見捨てにはなりません。」（アロン・L・ウェスト「神聖な変化」『リアホナ』2012年12月号26）

支出を記録する中で，収入もあったことでしょう。あなたが現在どのような方法で金銭を管理しているか，什分の一と将来の自分に対する支払いを優先するには，どのようなことを改善できるか考えてください。今週あなたが実践する決意の一つは，これらの原則を実践し，引き続き収支を記録することです。

自立に適した方法で財政管理を行うには，イエス・キリストを信じる信仰のほか，正しい財政管理スキルも必要です。来週から，予算を適切に使うスキルを磨き始めます。支出を管理し，すべての費用を賄えるようお金をやり繰りするうえで役立ちます。

話し合う：最初に什分の一を納め，貯蓄をすることで，あなたの生活はどのように変わるでしょうか。

2．什分の一と献金を納める

読む：「什分の一の律法はシンプルです」と大管長会のジェームズ・E・ファウスト管長は教えました。「毎年個人の得る全利益の10分の1を支払います。大管長会によれば，利益とは年収のことです。収入の10パーセントが幾らかは，主と個人が決めるべきものです。……韓国で改宗した人がこう語っています。『什分の一に関して言えば，貧富の差は関係ありません。……高い収入の場合でもその10パーセントを納め，少額の収入でも同じように10パーセントを納めるのです。』」（「天の窓を開く」『聖徒の道』1999年1月号，63参照）

視聴する：「ザレパテのやもめ」（ldschurch.jp/srs）動画を視聴することができない場合は，49ページを読んでください。

話し合う：ザレパテのやもめは，なぜ自分の最後の食物をエリヤに与えたのでしょうか。そのような状況に立たされたとしたら，あなたも同じことができたと思いますか。そう思うのはなぜでしょうか。

読む：什分の一の律法は，旧約時代からありました。マラキ書には，什分の一を納めるなら，主はわたしたちに「天の窓」を開いてくださるとあります（マラキ3：10参照）。

デビッド・A・ベドナー長老はこう教えています。「マラキが用いている天の『窓』というイメージは，実に教訓的です。窓がなければ，自然の光が建物の中に差し込むことはできません。同様に，わたしたちが什分の一の律法を尊ぶときに，天の窓を通して，霊的な目覚めや永遠の見地がわたしたちの生活にあふれるほど与えられるのです。……わたしたちは，適切な仕事に就くための助けを求めて祈ることがあります。……〔識別の力という霊的な賜物は〕ほかの多くの人たちが見逃すかもしれない就職の機会を見いだす力を与え〔てくれます〕。……わたしたちは，給与を引き上げてもらい，生活必需品を十二分に供給できるようになるために，望みを抱き，適切な努力を払うかもしれません。……〔あるいは，場合によって，〕皆さんはより多くの給与を望んだり，それを期待したりすることがあるでしょう。しかし，天の窓を通してもたらされる祝福は，ほかのだれか，あるいは何かがきっかけとなって自分の置かれている環境が変わる可能性というよりはむしろ，自分で行動し，環境を変える能力が増大するという祝福なのかもしれません。」（「天の窓」『リアホナ』2013年11月号，17－18参照）

話し合う：霊的な目覚め（または個人の霊感）は，あなたの置かれた環境に変化を起こすうえで，これまでどのような導きを与えてくれましたか。

断食の律法

読む：「断食日を正しく守るということには，24時間の中の連続した2回の食事の食べ物と飲み物を断つこと，断食証会に出席すること，また援助を必要とする人々を助けるために惜しみなく断食献金を納めることが含まれる。」（『手引き　第2部：教会の管理運営』21.1.17）

断食献金は，貧しい人々や助けの必要な人々を助けるために使われます。断食献金を惜しみなくささげることにより，自立する力も増します。

ジェフリー・R・ホランド長老はこう教えています。「断食の律法に従う人々には霊的にも物質的にも奇跡が訪れることを証します。……少なくとも月に一度，その神聖な機会を大切にして，状況が許す限り惜しみなく，断食献金やそのほかの人道，教育，伝道のための献金をささげましょう。神は皆さんを惜しみなく祝福し，皆さんの援助を受けた人は永遠にわたって皆さんを祝福された人と呼ぶでしょう。」（「わたしたちは皆，物乞いではないだろうか」『リアホナ』2014年11月号，41－42）

話し合う：断食を改善するために，何ができるでしょうか。

什分の一と献金について家族評議会で話し合う

読む：今週の家族評議会では，収入を得たらすぐに什分の一を納め，貯蓄のためのお金を取っておくことのメリットについて話し合います。断食をどのように改善できるか，伴侶と決意します。

以下の「家族評議会の話し合いサンプル」を活用するとよいでしょう。

家族評議会の話し合いサンプル

御霊を招くために，始めと終わりに必ず祈るようにします。

パート1：振り返り

什分の一を完全かつ正直に納めていますか
断食献金を惜しみなくささげていますか
収入と支出の記録はどのような状況ですか（1章参照）

パート2：計画

什分の一を完全かつ正直に納めるために何ができますか
惜しみない断食献金とはどのようなものだと思いますか
断食をどのように改善できるでしょうか
自立に適した方法で財政管理を行うにはどうすればよいでしょうか（39－40ページ参照）

活動（10分）

以下の各質問に正直に答えてください。

以下の項目について感じること	まったくそうではない	時々そうである	しばしばそうである	いつもそうである
グループの参加者全員が，各自の決意を報告している	□	□	□	□
わたしたちのグループは時間通りに開始し，終了している	□	□	□	□
グループの参加者とのきずなを感じる	□	□	□	□
グループ集会において御霊を感じる	□	□	□	□
グループの全員が平等に参加している	□	□	□	□
わたしは自立に向けて成長していると感じる	□	□	□	□
グループの参加者たちから愛されていると感じる	□	□	□	□

話し合う：グループでの経験をより良いものとするために，何ができるでしょうか。