「安全」「プリズンミニストリー」
「安全」「プリズンミニストリー」
安全
受刑者にミニスタリングを行う会員は,施設のすべての規則と安全手順を尊重し,それに従わなければなりません。また,以下の指針にも従うべきです:
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服役中の成人と二人きりになるのを避けてください。個人的な助言や神権の祝福は,施設の職員の承認を得たうえで,施設の指針に従って行うことができます。
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会員は,悔い改めの過程で本人を助けるために必要な範囲を超えて,個人の犯罪の詳細,判決,または必要な治療について話し合うことを避けるべきです。また,会員資格評議会の手続きに従わなければなりません。会員は,いかなる形であれ虐待について知った場合には,直ちに司法当局に連絡するべきです。支部会長,ビショップ,ステーク会長は,虐待ヘルプラインに電話をして,保護措置と通報義務を果たすことについて助言を受けてください(『総合手引き』38.6.2,38.6.2.1参照)。
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会員は,収監中の成人に金銭を渡したり贈り物をしたりするべきではなく,出所後にもそのようなことを行うことに同意するべきでありません。すべての財政支援は,ステーク,ワード,または支部の基金を通して行うべきです。教会は,服役中の人の弁護士費用や裁判費用は支払いませんが,バスの定期乗車券,身分証明書の再発行の費用,そのほかの福祉援助については支払うことができます(『総合手引き』22.5.2参照)。
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会員は決して自宅の住所を教えたり,出所した人が自宅を訪れることや宿泊することを許したりしてはいけません。電子メールアドレスや電話番号など,そのほかの連絡先情報については,施設の規則で出所後の連絡が認められていて,なおかつその会員が継続的な支援を行う割り当てを受けている場合に,出所した人にのみ伝えることができます。
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教会指導者と教会員は,事前に教会法律顧問に相談することなく,自分が所属するユニットの会員の民事訴訟や刑事訴訟に関与するべきではありません(『総合手引き』38.8.23.1参照)。これには,証言をすることや,保護観察委員会または仮釈放委員会への書面または口頭による情報の提出,および刑事被告人その他の人に代わって裁判所の職員と連絡を取ることが含まれます。たとえ善意であっても,教会指導者が法的手続きの情報を共有すると,誤解を招くことがあります。さらには損害さえ招くことがあり,特に被害者とその家族に害を及ぼすことになりかねません。また,この方針は教会が法的な問題に不適切に巻き込まれるのを防ぐうえでも役立ちます。指導者は,法的事項について証言したり連絡を取ったりするべきだと思う場合や,法的手続きによってそのように行わなければならない場合,教会の法務顧問に連絡するべきです。アメリカ合衆国とカナダでは,指導者は教会の中央法務事務局に連絡します。
アメリカ合衆国とカナダ以外の地域では,指導者はエリアオフィスのエリア・リーガル・カウンセルに問い合わせます。
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会員は,服役中の人とその友人や家族の間でやり取りされるメッセージを届けるべきではありません。
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刑務所において,服役中の男性を支援するには,少なくとも二人の男性または夫婦を召すべきです。服役中の女性を支援するには,少なくとも二人の男性か二人の女性,または夫婦を召すべきです。
施設から出所した人に対して,会員は以下の指針に従って移動手段を提供することができます:
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移動手段の提供は,時折の,一時的なものであり,ほかの方法では容易に対応できない現実的な事情があるときに行うべきです。この現実的な事情には,教会や病院,就職の面接への往復,出所者が家族と再会するためのバス停や駅までの移動などが含まれるでしょう。
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移動手段は通常,出所者が居住し,雇用されることになる地域内においてのみ提供するべきであり,長距離の移動は避けるべきです。
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出所者が移動する際には,出所者のほかに常に二人の成人が車内にいなければなりません。これは,出所者が未成年者である場合や,以前に重大な犯罪で有罪判決を受けている場合には特に重要です。
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