記録とリソースの管理

会員記録の入手

多くの場合，服役中の成人の会員資格の状況は，本人すら分かっていません。個人の会員資格の状況を知ることは，その人が救い主のもとに向かう道を進むために大切なことです。しかし指導者は，記録が入手できるまで待つことなく，その人が悔い改めて祝福を受け，イエス・キリストのもとに来るよう助けるべきです。

服役中の会員の記録の保管場所または移動先の場所を決める際には，以下の指針に従ってください：

• 服役が6か月未満の人の会員記録は，本人の所属ワードに置いておくべきです。

• 服役が6か月を超える人の会員記録は，本人の必要を最もよく満たすことのできるユニットに保管するべきです。以下に挙げるような要素を考慮してください：

  • その人が所属ワードに戻る可能性

  • 家族の所在地

  • 有意義な会員資格評議会を提供し，その人が聖約の道に戻れるよう助ける体制が最もよく整っているステークの指導者陣

会員資格評議会によって会員資格が公式に取り消された人については，会員記録はありません。詳しくは『総合手引き』32.2を参照してください。

四半期報告書

指導者は，各四半期ごとに以下のデータをステーク会長に提供するべきです：

• 受刑者の礼拝行事やクラス，そのほかのプログラムの平均出席数

• 礼拝行事やクラス，そのほかのプログラムに少なくとも2回参加した服役中の成人の総数

• これらのプログラムに参加している新たに収監された人のミニスタリングの必要性

• 最近出所した人を助ける取り組みに関する進歩報告

• 召されている会員やそのほかのボランティアの数

• 購入した資材その他の費用の会計報告

• 刑務所の職員や教誨師との協力関係の状況（必要に応じて改善の提案を含む）

予算管理

刑務所または拘置所に支部が組織されている場合，予算はほかのワードや支部と同じ方法で作成され，承認されます。礼拝行事に出席している服役中の成人の平均人数は，聖餐会に出席している会員の人数として数えます。

プリズンミニストリーグループが組織されている場合，聖典，機関誌『リアホナ』の定期購読，そのほかの資料の費用は，ステークの断食献金を使って支払うべきです。さらに多くの基金が必要な場合，ステーク会長は地域会長会に申請書を送ることができます。

指導者は，最近収監された人とその家族がワードの中で自分たちの生活を再建し，安全な住居，雇用，そのほかの基本的に必要なものを確保できるよう，惜しみない努力をして助けてください。