「スキル:生徒が遅刻の解決策を見いだせるように助ける」『教師用サポートと訓練リソース』(2024年)
クラス管理
スキル:生徒が遅刻の解決策を見いだせるように助ける
わたしの現時点での理解度や能力はどれくらいだろうか(評価)
生徒が遅刻に対する自分なりの解決策を見いだせるように助けるために,何ができるでしょうか。
このスキルはどのようなもので,なぜ重要なのか(説明)
教師は,生徒がクラスに遅れて来る理由を理解したら,時間通りに来る方法を見つけるようその生徒を招くことができます。その方法の一つは,時間通りに来られるよう生徒自身が解決策を考え出すような質問をすることです。これらの質問の例には,以下のようなものがあります:
-
時間通りにクラスに来るために何が役立つと考えられますか。
-
あなたが早くクラスに参加できるように,2つか3つできることは何でしょうか。
生徒が解決策を思いつかない場合は,幾つかのアイデアを分かち合って生徒に考えてもらい,どれか役に立つアイデアがあるかどうか尋ねてもかまいません。生徒が自分で解決策を考え出すと,時間厳守を改善しようとする可能性が高くなります。
このスキルに関して,よい例,または模範になる人が思い浮かぶだろうか(モデル)
チャーリーと話していて,チャーリーが父親が寝ているために遅れたことを知ると,アルバラード姉妹はこう尋ねてきました。「チャーリー,時間通りにクラスに来るために何かできることはありますか。」
チャーリーはこう答えます。「そうですね,母がぼくをクラスに連れて来てくれるか,時間通りにクラスに行くのを助けてくれるようお父さんに話せるかもしれません。」
このスキルを使ったり,この原則を応用したりする練習をするにはどうすればよいか。(練習)
これらの生徒が,次のような状況で遅刻した場合の解決策を考え出すのに役立つ質問を書いてください。
-
カタリナが夜アラームをつけるのを忘れたために遅刻したことが分かりました。
-
ジェロムが遅れていることが分かりました。通常クラスが開始予定時刻を10分過ぎても始まらないからです。
深く考える,または話し合う
生徒が自分の遅刻に対する解決策を見つけられるように助けることは,なぜ大切なのでしょうか。
いつ,どのようにこのスキルを取り入れるか
あなたのクラスで,遅刻した生徒がいる状況について考えてください。その生徒が遅刻する理由を確認した後,時間通りに来るための解決策を見つけるのに役立つ質問をします。