「指導者向け—教師の成功を助ける」『救い主の方法で教える—家庭と教会で教えるすべての人のために』
「指導者向け—教師の成功を助ける」『救い主の方法で教える』
指導者向け—教師の成功を助ける
一対一の交流
教師特有の必要を満たす最善の方法は,一対一で向き合うことです。例えば,指導者としてクラスの前か後に,『救い主の方法で教える』にある原則について教師と短く話し合うとよいでしょう。教師のレッスンをオブザーブすることによって,この話し合いに備えることができます。教師の長所をよく理解し,支援を提供する方法を見いだすよう努めてください。
教師の長所を生かすことは,改善すべき点を見つけることと同じくらい大切なことです。まず,自分でうまくできると思うこと,またさらに進歩できると感じている点について尋ねることから,教師との話し合いを始めるとよいでしょう。
教師と会うときに,彼らを強め,その奉仕に対して思いやりと感謝をもって励ます方法を考えてください。
教師評議会集会
すべてのワードで,四半期ごとに,教師評議会集会を開く必要があります。教師はそこでキリストのような教え方の原則について,ともに助言し合うことができます。教師評議会集会は,両親のためにも開くことができます(『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』13.5,ChurchofJesusChrist.org参照)。
これらの集会はいつ開催すべきか
教師評議会集会は,日曜日の50分間のクラスの時間帯に開きます。
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神権会,扶助協会,若い女性の教師は,地元の指導者の決定に従い,第1または第3日曜日に出席できます。
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日曜学校教師は,地元の指導者の決定に従い,第2または第4日曜日に出席できます。
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初等協会教師は,ワード初等協会会長会および日曜学校会長会の決定に従い,いずれかの日曜日に出席できます。希望する場合には,初等協会教師はほかの教師とは別に集まり,子供を教えるという特有の側面について評議してもよいでしょう。これは,20分間の歌の時間,日曜日の定例集会の前後,または週の別の日に,行うことができます。初等協会教師のために,教師評議会集会を四半期に複数回開いてもよいでしょう。同じ週に,教師全員が初等協会のクラスを欠席しないようにするためです。(注:必要に応じて,初等協会会長会は代理教師を割り当てたり,クラスを合同にしたり,またはほかの手配をしたりして,初等協会教師が教師評議会集会に参加できるようにします。)
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両親を対象とした教師評議会集会は,ワード評議会の決定に基づき,どの日曜日でも開くことができます。
参加すべき人
ワードの定員会やクラスで教えるすべての教師と,それらの定員会やクラスを担当する責任がある神権指導者または組織の指導者の中から,少なくとも一人が参加します。必要であれば,学ぶ人々が必要としていることに応じて,参加者を幾つかのグループに分けてもよいでしょう。例えば,青少年や子供のレッスンに特有の問題を話し合うために,時折,青少年や子供の教師が分かれてグループを持つと,ためになるかもしれません。
両親を対象とした教師評議会集会については,特定の両親たちを招待するか,希望するすべての人に参加を許可するかは,ワード評議会が決定します。
集会の司会者
日曜学校会長会の支援の下,ワード評議会が教師評議会集会を監督します。ワード評議会では,クラスや集会で観察したことに基づいて,教師と学習者に何が必要かを,ともに評議します。話し合って,『救い主の方法で教える』の中の,どの原則や訓練が彼らに必要なことを最もよく提供できるか,判断してください。
通常は,日曜学校会長会の一員が教師評議会集会を司会しますが,時には,ワードのそのほかの会員に集会の司会を割り当ててもよいでしょう。定員会と組織の会長会は,集会の中で採り上げた原則や訓練を教師に強調してください。
教師評議会集会で行うこと
教師評議会集会は以下の形式に従ってください:
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分かち合い,助言し合う。教師たちに最近の経験を分かち合ってもらい,教えることに関する質問をし,試練を乗り越えるためのアイデアを分かち合ってもらいます。ここで,今までの集会で学んできた原則の復習をしてもよいでしょう。
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一緒に学ぶ。教師に,このリソースで紹介されている,以下の原則の一つについて話し合ってもらいます:イエス・キリストに焦点を当てる,教える人々を愛する,御霊によって教える,教義を教える,熱心に学ぶよう招く。話し合う原則はどのような順序でも構いません。ワード評議会から指示がないかぎり,次回の集会で話し合う原則を教師たちに選んでもらうことができます。必要であれば,一つの原則に集会を1回以上使うこともできます。
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計画し,招く。話し合った原則をどのように応用するか,教師が計画するのを助けてください。適切であれば,話し合ったスキルを一緒に練習してもよいでしょう。自分が教えるときに(家庭で教えることも含めて)原則をどのように応用するか,受けた印象を書き留め,それに従って行動するよう勧めてください。次回話し合う原則についても,研究し始めるよう勧めてください。
可能なかぎり,教師評議会集会は,そこで話し合われる原則を応用しながら行うべきです。
新しく召された教師のためのオリエンテーション
指導者であるあなたには,あなたの組織の中で「新しく召された教師と面談し,彼らが自分の召しを果たす備えができるように支援する」責任があります(『総合手引き』17.3,ChurchofJesusChrist.org)。この機会を通して新しく召された教師に,この神聖な召しと救い主の方法で教えるとはどういうことかを紹介します。指導者として,以下のことを行うことによって,新しく召された教師が召しを果たせるよう助けることができます:
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救い主が彼らの召しを助けてくださるという確信を述べます(教義と聖約88:78参照)。
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新しく召された教師にこの冊子を1部渡し,そこにある原則を,教えるときに応用する方法を見つけるよう勧めます。
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新しく召された教師に,あなたの組織で知っておいた方が役立つことは,すべて伝えてください。
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必要に応じて,新しく召された教師に,教室として使う部屋と,どの課から始めるかを伝えてください。受け持つクラスやクラスの生徒について,必要な情報を提供します。
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召しを果たすに当たって,あなたが支援できるということを新しく召された教師に説明してください。教室で支援し,必要な場合には,教材が手に入るように助けてください。
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時折,クラスのオブザーブを申し出て,御霊の促しに従って意見を述べてください。
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四半期ごとに開かれる教師評議会集会に参加するよう,教師に勧めます。