どの道を選ぶか
毎日,ハナは意地悪なことを言いました。
今日は転校して最初の登校日でした。わたしは新しい友達を作るのが好きだし,得意でした。自分の教室に行って,クラスのみんなを見ました。きっとすてきな1年になると思いました。新しい友達とお昼を食べている間,別のクラスの女の子がとなりにすわっていました。ハナという名前の女の子でした。わたしがすわったとき,ハナは「わあ,あなたのくつ,すごくくさいのね。ごみ箱なのか,それともそれがあなたの好きなファッションなのかと思ったわ」と言いました。
ハナにそう言われて,わたしも他の友達もおどろきました。わたしは立ち上がって他のテーブルにうつり,他の新しい友達とすわりました。
次の日の休み時間,ハナはまた意地悪なことを言いました。これが毎日毎日続きました。でもそのたび,わたしは意地悪なことを言い返すことはしませんでした。それは,日曜学校の先生のローソン兄弟が,自分が人からしてほしいことを人にもするようにと教えてくれたからです。そのことを考えて,わたしはハナにそれをやめてくれるようにたのみ,なぜそんなことをわたしにするのか聞いてみました。
それから家に帰って,ハナが言ったことを全てお母さんに話しました。わたしは爆発しそうな気持ちでした。するとお母さんが言いました。「アビー,とにかく意地悪をし返さないようにね。家で大変なことがあると,そんなふうになってしまうときがあるものよ。」
わたしは,お母さんとローソン兄弟が言ったことを考えながら学校に行きました。その日学校で,ハナが,家で大変なことがあって,はらを立てて意地悪なことを言っていたことをようやく話してくれました。わたしはハナをゆるしました。そして,今年同じクラスになってからは,とても良い友達になりました。
イエスにしたがうことが最善の道だということを学びました。