2017
自殺—癒しの途上にある人を助ける
2017年 電子版『リアホナ』


自殺—癒しの途上にある人を助ける

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神殿の敷地で互いに慰め合う夫婦

フォトイラスト/キャリー・レオナ・ライアン

15歳になるナタリー・ソープが自殺したとき,彼女を愛する多くの人々が,どうしたら立ち直れるのかと考えました。彼女の母親は,その悲しみを,『リアホナ』の今月号に掲載された記事でこのように表現しています。「苦痛が一日中つきまとい,一晩中わたしを苦しめました。容赦ありませんでした。」

だれかが自らの命を絶つた場合,その遺族は,複雑でつらい悲しみと向き合うことになります。

以下のようなことを体験するのです。

  • 自責の念,困惑,投げやりな気持ち,絶望,怒り。

  • 答えのない疑問。

  • 気後れするため,人と会わない。

  • 非難や批判を恐れる。

遺族の苦痛を完全に取り去ることはできませんが,癒しの道の途上にある彼らを助ける方法はたくさんあります。

以下のようなことができるのです。

  • 思いやりと理解を示す。

  • 簡単なことでもよいので助けを申し出る。

  • 様々な活動に一緒に参加する。

  • 忍耐強く,話に耳を傾け,気持ちを打ち明けられたら受け入れる。

  • 「大丈夫ですよ」「この程度で済んで良かった」「すべては時が癒してくれます」「わたしには分かりますよ」などといった,うわべだけの励ましを与えない。

  • 答えのない疑問に答えようとしない。

  • あなたに責任はないと言って安心してもらう。

  • 故人について遺族と話すときには,自殺とは別の原因で亡くなった人について話すのと同じように話す。

  • 悲しみを乗り越えるためのほかのリソースが見つかるよう助けると申し出る(カウンセリング,支援グループなど)。

ナタリーの母親は娘の自殺について,次のように述べています。「教会の兄弟姉妹たちからどれほど助けられたか気づくまでに数年かかりました。自立できるようになるまで,いたわり,気にかけてもらいました。」

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