2020
ホルヘ・T・ベセラ長老
2020年5月


ホルヘ・T・ベセラ長老

中央幹部七十人

ホルヘ・T・ベセラは,内気でもの静かな青年でしたが,人々を指導する責任を伝道部会長から与えられました。カリフォルニア州アルカディア伝道部から帰還したベセラ長老は,残りの生涯を主の業にささげたいと思いました。

指導者として働く機会は,思ったよりも早くやって来ました。27歳のときにビショップリックに,32歳のときにはビショップに召されたのです。問題を抱えた人がやって来ると,最初は自分が無力だと感じました。

彼は父親に「どうしたらよいか分かりません」と打ち明けました。

それに対する父親の答えから,彼は大きな教訓を学びました。父の言葉を聞いて,伝道部会長が自分を信じてくれたことを思い出しましたし,37歳でステーク会長に召されるなど,その後指導者の召しを歴任することになるのですが,そのときの父の言葉が,それらの召しに備える助けとなったのです。

「父から,『息子よ,聖霊は何歳なのかな?』と聞かれたのです。」ベセラ長老はそのときのことをこう言っています。「それはわたしにとって,すばらしい教えを受けた瞬間でした。主から求められることは何でもできると確信したのです。」

この教訓は,末日聖徒イエス・キリスト教会で長年心を込めて奉仕する間,いつもベセラ長老の心にありました。

ホルヘ・T・ベセラ長老は,1962年12月18日にアメリカ合衆国ユタ州ソルトレーク・シティーで,フアレス・C・ベセラとセリア・T・ベセラのもとに生まれ,そこで成長しました。

専任宣教師として奉仕した後,ベセラ長老は1984年8月10日にソルトレーク神殿で,デビー・イレン・シュネベルガーと結婚しました。夫妻には4人の子供がいます。

ベセラ長老は,ユタ大学で一般教養を学び,ソルトレークコミュニティーカレッジで会計学の準学士号を取得しました。また,フェニックス大学で経営学を学びました。1998年に,財務顧問サービス会社であるアリージャス・アドバイザー・グループ社の共同経営者になりました。中央幹部七十人の召しを受けたときは,インターマウンテン・ファイナンシャルパートナーズの投資アドバイザーを務めていました。

ベセラ長老は,ワード若い男性会長,伝道部会長会顧問,支部会長会顧問,セミナリー教師,ビショップリック顧問,ビショップ,ステーク会長,カリフォルニア州アルカディア伝道部会長として奉仕しました。この召しを受けたときには,地域七十人として奉仕していました。