セミナリー
マスター教義:モーサヤ4:9—「神を信じなさい」


「マスター教義:モーサヤ4:9—『神を信じなさい』」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義:モーサヤ4:9」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義:モーサヤ4:9

「神を信じなさい」

空を見上げ深く考える青少年

モーサヤ4:9-10の研究で,あなたは神を信じることの重要性を学びました。この課では,モーサヤ4:9のマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記し,教義を説明したり,霊的な知識を得るための原則を実生活の状況に応用することができるようになります。

天の御父とイエス・キリストに焦点を当てる。生徒に祝福をもたらすために,天の御父とイエス・キリストについて知り,愛するようになるのを助けること以上に,教師ができることはありません。準備するときや教えるときには,これを実践できるよう絶えず霊感を求めてください。

生徒の準備:生徒には,家族や友達になぜ神を信じることを選んだかを尋ねてもらいます。

学習活動案

このマスター教義聖句の課は,「モーサヤ4:9-10」の課を学んだ後に教える必要があります。この課は,マスター教義聖句「モーサヤ4:9」の背景を学ぶためのものだからです。このマスター教義聖句の課を別の週に移動する必要がある場合は,その週のうちに背景の課も教えるようにしてください。

暗記し,説明する

以下は,生徒が自分自身の言葉でモーサヤ4:9が教える教義を説明するのに役立つ方法の一つです。

モーサヤ4:9-10で,神を信じるようにという自分の民へのベニヤミン王の招きを研究したときの,あなたの経験を思い出してください。必要に応じて,これらの聖句をもう一度読み,前の課で学習帳に作成した図を見返すとよいでしょう。

  • ベニヤミン王が自分の民に信じるように招いた,神の重要な特質と属性とは何でしたか。

  • 神のこれらの神聖な属性を信じることで,あなたの人生にどのような影響があるでしょうか。

モーサヤ4:9-10にある,ベニヤミン王が民に信じるように教えた神の特質または属性を一つ選んでください。その意味が分からない人に,あなたならどう説明するかを分かち合ってください。

マスター教義聖句モーサヤ4:9の場所と,それに伴う重要語句「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい」という言葉を生徒に暗記してもらいます。次に挙げるのは,これを行う方法の一例です。

学習帳に,大きな文字で「神を」という言葉を書いてください。その下に,「信じなさい」と書き,さらにその下には「神はすべての知恵を備えておられることを信じなさい」と書いてください。次に,聖句の場所「モーサヤ4:9」をいちばん下に大きな文字で書きます。いちばん上から順に,言葉,語句,聖句の場所を指しながら,各行を声を出して読んでください。しっかりと暗記するまで,この活動を何回も繰り返します。

上記の活動の代わりとして,「信じなさい」という言葉をホワイトボードに書いてもよいでしょう。この言葉は,モーサヤ4:9の重要語句として2回出てくることを説明してください。生徒に,まず「神を信じなさい」という語句を暗記し,次に「神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい」という語句を暗記してもらいます。次に,聖句の場所「モーサヤ4:9」を暗記してもらいます。それから,3人の生徒に教室の前に出て来てもらいます。各生徒に暗記した部分を一つずつ割り当て,それを繰り返してもらいます。これを3人のグループごとに繰り返し,生徒が重要語句と聖句の場所をしっかりと暗記するのを助けます。

実践練習

生徒に,霊的な知識を得るための原則を復習してもらいます。生徒には,以下を一定時間内に行ってもらいます。この活動を調整して,まずクラス全体で原則をリストにしてから,生徒に一つの原則を選んでもらうこともできます。その後,その選んだ原則をどのように使ったことがあるか,または使うことができるかを,生徒に説明してもらいます。3つの原則をすべて復習するために,生徒がお互いに教え合うこともできるでしょう。

『マスター教義に関する基本文書』(2022年)の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落にある,霊的な知識を得るための原則を簡単に復習してください。記憶を頼りに,3つの原則をすべてリストアップしてみるとよいでしょう。次に,それらの原則をどのように使ったことがあるか,または使えるかを,学習帳に書いてください。

次のシナリオは,生徒がモーサヤ4:9の教えと,霊的な知識を得るための原則を実際の状況に応用することを練習するのに役立ちます。もう一つの選択肢として,霊的な知識を得るための原則を応用する練習ためのシナリオを生徒に自分で作ってもらい,学習を個人向けにするのもよいでしょう。そうすることで,学習内容がより身近で,自分に当てはまるものになります。

4:7

真理のクラスの先生は,宗教をからかい,神を信じていません。当初,そうした言動は真理を悩ませましたが,クラスで数か月も過ごすうちに,もしかして先生の方が正しいのではないかと思い始めました。真理はいつも神を信じてきましたが,今では自分も神の存在を疑い始めているような気がします。

4:7

霊的な知識を得るための原則とモーサヤ4:9の教義を,この状況の真理のために活用してください。または,神を信じることに関連する,自分の生活により身近な別のシナリオ設定で活用してください。

以下の質問を,クラスに次々と投げかける必要はありません。これらは,生徒が霊的な知識を得るための原則を使って練習する際の質問として,例を示したものです。生徒同士で,互いに質問をして答えてもらいましょう。追加の質問(ここにある例やその他のもの)をすべきとき,すべきでないときを知るため,聖霊の導きを求めましょう。

信仰をもって行動する

  • 神を信じることに苦労しているとき,人はどのような信仰深い行動を取ることができるでしょうか。

  • それらの行動を取ることは,どのように役立ちますか。

永遠の視点から概念や疑問について調べる

  • モーサヤ4:9の教えで,この状況にある人が永遠の視点を持つのに役立つものにはどのようなものがあるでしょうか。

  • 神を信じるか信じないかの決断は,その人の将来にどのように影響する可能性がありますか。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

  • このような困難な状況にある人に役立つ別の聖句あるいは経験(あなたやほかの人が経験したもの)には,どのようなものがありますか。

  • この状況にある人に役立つ情報は,ほかにどこで見つかるでしょうか。ほかの情報源を少なくとも一つ見つけて,それがどのように役立つか説明してください。

このレッスンの締めくくりとして,自分やほかの人の神への信仰が試された状況や,試されるかもしれない状況を生徒によく考えてもらい,そうした経験に生徒が備えられるようにするとよいでしょう。そのために,生徒に以下のような質問をするとよいでしょう:

  • あなたの今日の経験は,こうした状況でどのように役立ちますか。

  • 自分の神への信仰が試されたときに,具体的に覚えておきたいことは何ですか。

この話し合いの一部として,神を信じることの重要性をあなたが証するか,生徒に証してもらいましょう。

マスター教義の復習

このレッスンの直後のレッスンで,以下の復習活動を活用してください。

モーサヤ4:9の場所と重要語句の「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい」を,ホワイトボードに一度に一語ずつ書いていきます。次の語に行く前に手を止めて,書く前に生徒がそれを言えるかどうかを確認します。生徒が暗唱できるようになるまで,これを数回繰り返してください。